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【市況一覧】
日経平均株価
37,068.35 -1011.35 04/19
TOPIX
2,626.32 -51.13 04/19
マザーズ
638.74 -21.13 04/19
NYダウ平均
37,775.38 +22.07 04/19
ナスダック総合
15,601.50 -81.87 04/19



    1日の日経平均は続伸、303円高の2万1509円03銭で取引を終えた。
    終値ベースでの2万1500円回復は3月22日以来、6営業日ぶりとなる。
    中国PMIの改善によるインパクトが大きかったことが窺える。上海指数は2%を超える上昇をみせており、3月以降の高値もち合い水準を上放れてきている。今後の米中通商協議の進展次第ではあろうが、中国の上昇インパクトも買い戻しを誘う流れに向かいやすいところである。
     
    注目されていた新元号は「令和(れいわ)」と発表された。祝賀ムードの中で相場の下落トレンドは避けたいところであり、新年度で2万1500円を回復した日経平均は、この水準を固めておきたいところであろう。
     
    さて、明日(2日)の東京株式相場は、きょうの新元号発表に伴う“ご祝儀買い”的な投資から、やや冷静さがもどり、日経平均は一服商状となり上値の重い展開か。
     
    マザーズ指数やジャスダック平均など新興指数は下落しており、いびつな動きとなっている。ここから大型株が改めて見直されるようなら、日経平均も2万2000円を試しに行くと思われるが、買いが続かず新興市場も調整するようだと、大きく上昇した分、反動安が大きくなる可能性がある。
    大型株の選好が強まるかどうかはドル円がカギを握っている。
    ただ、中国の経済指標の改善などを好感する流れは継続するものとみられ、下げ幅は限定的となりそうだ。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
     
    22076.65  ボリンジャー:+3σ(25日)
    22055.76  ボリンジャー:+1σ(26週)
    21933.87  200日移動平均線
    21925.12  ボリンジャー:+2σ(13週)
    21860.78  ボリンジャー:+2σ(25日)
    21822.04  新値三本足陽転値
    21644.91  ボリンジャー:+1σ(25日)
     
    21509.03  ★日経平均株価1日終値
     
    21488.26  ボリンジャー:+1σ(13週)
    21429.04  25日移動平均線
    21385.98  均衡表基準線(日足)
    21312.42  均衡表転換線(日足)
    21271.07  26週移動平均線
    21268.98  均衡表基準線(週足)
    21255.47  6日移動平均線
    21213.17  ボリンジャー:-1σ(25日)
    21087.85  均衡表転換線(週足)
    21051.41  13週移動平均線
    20997.30  ボリンジャー:-2σ(25日)
    20973.22  75日移動平均線
     
    25日線上で推移し、ローソク足はマドを空けて上昇したが、寄り引けほぼ同値で長い上ひげを形成し、上値の重さを示唆した。一目均衡表では、基準線と転換線がともに横ばいを続ける中、遅行線は株価を上回って強気シグナル発生を再開した。
    RSIは53.29%から56.52%に上昇した。2日以降も上昇基調を維持するには、中立圏上限の60%抜けが必要となろう。
     
     
    【信用規制・解除】
     
    ■シリコンスタ<3907>
    東証と日証金が2日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
     

    [概況]

    1日の外国為替市場は、全体的にリスク選好姿勢が優勢だった。理由は米中の通商協議が順調に進んでいるという報道と、先週末に発表された中国のPMI製造業が挙げられる。中国PMIは予想49.6のところ結果が50.5と、同国の景気減速懸念を後退させる内容だった。
     
    これを受け本日の外国為替市場はリスク選好姿勢が優勢となるが、なかでも中国と貿易関係の深い豪ドルの買いが目立ち、豪ドル円は高値を79.225円まで伸ばす活況ぶりだった。ところが、このようなリスク選好のなか、下落した通貨ペアがあった。トルコリラ円である。下落の理由は31日に実施されたトルコの統一地方選だろう。
    というのも、トルコ地方選はエルドアン大統領の率いる与党が苦戦を強いられてしまい、首都アンカラをはじめとする主要都市で敗北するなど、同国の政情不安を台頭させる結果だったからだ。このことを嫌気し、トルコリラ円は本日の安値19.24円まで下落幅を広げた。
     
    さて、欧州時間序盤におけるトルコリラ円は19.60円近辺と、安値からは買い戻されてはいる。ただ、今回の選挙でトルコの国内情勢を不安視する見方が強まるようであれば、トルコリラ円は再び下値を試す展開が予想される。



    [提供:カネツFX証券株式会社]

    【大引け概況】
    日経平均株価は前週末比303円22銭高の2万1509円03銭と続伸した。
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:19 容量:11.65M

    過去のマーケット動画はこちら
     
    終値として2万1500円台を回復するのは3月22日以来となった。
     
    4月新年度相場入りとなったきょうの日経平均は大幅高で始まった後も水準を切り上げ、前引け時点では470円あまり上昇し2万1600円台を回復した。
    前週末の米中貿易協議が進展するとの期待からの米国株高や中国株高も要因となり、ファナックやコマツ、安川電などの中国関連株や景気敏感株に買いが入った。
     
    取引開始前に日銀が発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)の業況判断指数(DI)の悪化が想定の範囲内にとどまったと受け止められた。また取引時間中に発表された中国の景況感指標の上昇も好感された。
    外国為替市場で円安・ドル高が進行したことで、輸出関連株にも買いが広がり、一時上げ幅は500円に迫る場面があった。
     
    ただ、日経平均2万1500円近辺は売り物も厚く、後場は海外ファンドによる先物売りなどが足を引っ張って伸び悩んだ。
     
    市場関係者からは「中国の3月製造業購買担当者景況指数(PMI)が景気判断の節目となる50を上回ったことが好感され、中国経済への懸念が若干後退した」との声が聞かれた。新元号発表に関してプラスもマイナスも影響はないとしながらも、「なかなかないイベントなので、祝賀ムードでお金を使うようになれば」と消費拡大への期待が聞かれた。

    東証株価指数(TOPIX)も、24.17ポイント高の1615.81と大幅続伸した。
    JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前週末比203.95ポイント高の1万4380.77だった。
     
    東証1部の売買代金は2兆4846億円で、売買高は14億1919万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1837、値下がりは259、変わらずは43だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は石油・石炭製品、鉄鋼、金属製品などが上昇し、下落は空運業のみ。
     
    個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ、ファーストリテイリングなど値がさ株が堅調、前週末ストップ高の第一三共は大幅続伸となった。任天堂も堅調、トヨタ自動車、ソニーも買い優勢で推移した。東京エレクトロン、安川電機、ルネサスエレクトロニクスも高い。郵船や商船三井、日本製鉄(旧新日鉄住金)などの景気敏感株が堅調だった。
    サノヤスホールディングス、安永がストップ高に買われ、アクセルも一時値幅制限上限まで上値を伸ばした。
     
    半面、ZOZOが軟調、楽天も値を下げた。ダイキンやリクルート、サイバーなども売られたほか、ニチレイや日水も軟調だった。ジャパンエレベーターサービスホールディングスが大幅安、東京機械製作所も安い。神戸物産が下落、低位株では住石ホールディングス、インプレスホールディングスも売りに押された。

     
    東証2部株価指数は前週末比66.28ポイント高の6842.49ポイントと続伸した。
    出来高5607万株。値上がり銘柄数は266、値下がり銘柄数は152となった。
     
    個別ではフライトホールディングスがストップ高となった。
    工藤建設、フュートレック、日本和装ホールディングス、ダイナックホールディングス、カワニシホールディングスなど20銘柄は年初来高値を更新した。ピーエイ、ショクブン、ミズホメディー、旭松食品、パレモ・ホールディングスが買われた。
     
    一方、あじかん、西川ゴム工業、旭コンクリート工業、ヤギ、ダイコー通産など7銘柄が年初来安値を更新した。
    光陽社、野崎印刷紙業、カワセコンピュータサプライ、大和重工、価値開発が売られた。

     


    日経ジャスダック平均株価は小幅に反落した。終値は前週末比23銭安い3443円96銭とこの日の安値だった。
    午前は小幅高だった。中国の経済指標の改善を受けて中国関連銘柄が値を上げ、ジャスダック市場でもハーモニックなど関連銘柄が堅調に推移したことも指数押し上げに寄与したとみられる。
    ただ、東証1部の主力銘柄に個人投資家の関心が向かったようだ。
    ワークマンなど時価総額の大きな銘柄が午後に下げ幅を広げるにつれ、日経ジャスダック平均は下げに転じた。
    新興株市場では買い手が少なくなり小口の売りが下げに転じる要因になった。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で434億円、売買高は8106万株だった。値上がり銘柄数は341、値下がり銘柄数は265となった。

    個別では、プリントネットが一時ストップ安と急落した。クルーズ、KG情報、ストリームメディアコーポレーション、東洋ドライルーブ、ハマイなど16銘柄は年初来安値を更新。日本一ソフトウェア、光ビジネスフォーム、ジョルダン、サカイホールディングス、Nutsが売られた。
     
    一方、イナリサーチがストップ高。平安レイサービス、共同ピーアール、ヒビノ、木徳神糧、日本マクドナルドホールディングスなど33銘柄は年初来高値を更新。テクノホライゾン・ホールディングス、レイ、応用技術、日邦産業、放電精密加工研究所が買われた。
     

    東証マザーズ指数は前週末比12.52ポイント安の943.32ポイントと反落した。
    朝方はマザーズ市場も買いが先行したが、次第に前週までに値上がりしたバイオ関連株などに利益確定売りで上値が重くなり、軟調だった。
    市場関係者は、「東証1部の大型株に資金をシフトする動きが目立った」という。中国の経済指標の改善を受けてジャスダックの機械株など、中国関連株は買われた。
    値上がり銘柄数は117、値下がり銘柄数は157となった。
     
    初値持ち越しとなっていた3月29日にマザーズ市場に上場した2銘柄の取引が成立した。エードットの終値は2953円と制限値幅の上限(ストップ高水準)で、初値(2453円)を500円(20.4%)上回った。Welbyの終値は1万6900円で、初値(1万8030円)に比べ1130円(6.3%)安かった。
     
     
    個別では、霞ヶ関キャピタル、オンコリスバイオファーマ、MTGがストップ安。ジーエヌアイグループ、アズーム、gooddaysホールディングス、フレアスなど5銘柄は年初来安値を更新。AmidAホールディングス、ギフト、リネットジャパングループ、AppBank、SKIYAKIが売られた。
     
    一方、キャンバス、ギークス、エードットがストップ高。トライステージ、ASJ、ジェイテックコーポレーション、串カツ田中ホールディングス、GMOリサーチなど25銘柄は年初来高値を更新。カオナビ、あんしん保証、エディア、サーバーワークス、gooddaysホールディングスが買われた。
     
     

    「万葉集巻五」

    日経平均は結構「フシ」を取っ払ってきた。
    3月メジャーSQ値(21348円)。
    26週線(21368円)
    25日線(21425円)
    3月22日窓開け水準(21542円)。
    24ヶ月線(21545円)
    その上はボリンジャーのプラス1σ21646円、プラス2σ21856円。
    3月22日の21733円。そして3月4日の218690円が欲しいところ。
    週足のプラス2σ22038円。
    12ヶ月線22013円。
    目先は「2・5・8の法則」の「8」を超えるかどうかが課題となってくる。
    大台では「2」と「5」のレンジへ移行する局面でもある。

    新元号は「令和」。
    出典は万葉集巻五の梅の花の歌三十二首の序。
    「太宰帥大伴の卿の宅に宴してよめる梅の花の歌三十二首」。
    天平二年正月、大伴旅人が国司や高官を招いた宴。
    その時に、出席したものたちがそれぞれに、梅を題にして歌を詠みあった。
    ─太宰帥大伴の卿の宅に宴してよめる梅の花の歌三十二首
    また序
    天平二年正月の十三日、帥の老の宅に萃ひて、宴会を申ぶ。
    「時に初春の令月、気淑く風和ぐ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」だという。
    万葉集の中の漢文が典拠というのは絶妙という気がする。
    何はともあれ「安」が入らないでよかった。

    1989年1月7日(土)に昭和天皇が崩御。
    1月8日(日)に「平成」という新元号が発表された。
    翌日9日(月)の日経平均終値は前日比469円高の30678円。
    その後5日間での上昇幅は1088円だった。
    その後は情報通信システムやエンタメ業界が好調展開。
    同年12月29日の大発会の最高値38915円まで突っ走ったのが歴史。
    創造ではなく暗記で勝てるAIならばそれくらいの歴史は学習しているだろう。
    興味深いのは平成4日目の1989年1月12日。
    前日11日の日経平均は終値31143円45銭。
    翌12日の日経平均終値は31143円45銭。
    前日比0円00銭で変わらず。
    計算間違いではないと思うが・・・。

    証券界に足を踏み入れて満39年。
    こんなに長く棲息するとは思わなかった。
    大学のクラブの先輩の「ノルマがあるから面接に来て」との電話があったのは前年10月3日(水)。
    当時は10月1日が面接解禁だった。
    5日(金)に面接に言ったら「では健康診断を受けてください」と即内定。
    こんないい加減なことでいいかのかと思ったら卒業間近の3月になってその先輩氏。
    「他に行くところはないのか」。
    ある訳もなく4月1日の入社式の社長訓示は「君たちのうち半分はすぐ辞めるだろう」。
    なんという会社だと思ったが、それでも京都支店からスタートして20年あまり居た。
    3日で辞めようと思ったが、踏みとどまり、3ヶ月目にも辞めようと思ったが頑張った。
    毎月先輩の送別会があるという異常な世界でもあった。
    そんな中で大手証券の京都支店というのはいわゆる大店だったのが幸いだった。
    新人3名の数字などはほとんど当てにされなかったから東京や大阪の小店と比べると天国みたいなもの。
    3年経ったら結構数字も上がり、辞めようなんて気は消えた。
    不思議なものである。

    ここ20年ほどはそれこそ相場べったりの世界に入り込んだ。
    思うのは「浮沈」ということ。
    誰かが儲かる裏側に誰かの損がある。
    それは売り買いという時間を区切って見るからだ。
    もしも時間を区切らなければ、相場は利益を損失を常に連綿と先送りして継続している世界。
    永遠のものということだ。
    損はある時に益になり、益はある時に損になる。
    同じ株を相手にして儲かる人と損する人がいるのである。
    無数の参加者が世代を超えてペイフォワードしているのが相場。
    そしてそのペイフォワードの世界の結末がないのに、時間を区切るから、いつも損益計算が行われる。
    もしも「相場はペイフォワード」と考えられるならばこんな幸せな世界はないだろう。
    そんな中での浮沈など所詮小さいこと。
    そう考えられるためには40年近い時間が必要だったとも言える。

    大和冷機と梅の花の後場寄り買い気配。
    そこまでくるなら市場は元気だ。


    (兜町カタリスト櫻井)




    (櫻井)。

    日経平均株価は前週末比473円63銭高の2万1679円44銭で、大幅に続伸した。
    米株高などで投資家心理が改善し、リスクオンの流れから寄り付きは前週末比約300円上昇して始まった。
    その後も次第高の展開となり、前場は、ほぼ高値引けで470円強の上昇をみせた。

    取引開始前に日銀が発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、業況判断指数(DI)の悪化が想定の範囲内にとどまったことや、中国の3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.8と、前月から0.9ポイント上昇したことが好感された。景気減速への過度な懸念が薄れたことで、鉄鋼や海運など景気敏感株への買いにつながっている。
    また、外国為替市場での円安・ドル高で輸出関連株にも買いが広がり、前引けにかけて上げ幅が拡大した。

    市場からは「特に中国経済指標が良く買い戻しが強まった。新元号へのご祝儀もあるだろう。
    テクニカル面では、日経平均が3月下旬の『マド』を埋め、戻り相場への期待が出てきた。ただ、先行きは米経済統計次第だろう」との声が聞かれた。

    東証株価指数(TOPIX)は、32.47ポイント高の1624.11だった。
     
    東証1部の売買代金は概算で1兆2052億円、出来高は7億2804万株だ。騰落銘柄数は値上がり1951銘柄、値下がりは160銘柄、変わらず28銘柄。
     

    業種別株価指数(33業種)は、石油・石炭製品、鉄鋼、非鉄金属の上昇が目立ち、下落は空運業のみ。
     
    個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ(SBG)やファーストリテイリングなど値がさ株が堅調だった。前週末ストップ高の第一三共は大幅続伸。トヨタ自動車、安川電機も高い。サノヤスホールディングス、アクセルがストップ高に買われ、ERIホールディングスも値を飛ばした。ルネサスエレクトロニクスも大幅高となった。
     
    一方、ZOZOが軟調、楽天も売りに押された。ニチレイ、ディー・エル・イーが軟調だったほか、東建物や三井不が売られた。住石ホールディングスが利食われた。


    東証2部株価指数は前週末比91.50ポイント高の6867.71ポイントと続伸した。
    出来高2950万株。値上がり銘柄数は302、値下がり銘柄数は96となった。
     
    個別では、工藤建設、フュートレック、日本和装ホールディングス、ダイナックホールディングス、カワニシホールディングスなど18銘柄が年初来高値を更新した。ピーエイ、ショクブン、TBグループ、パレモ・ホールディングス、ミズホメディーが買われた。
     
    一方、あじかん、アシードホールディングスが年初来安値を更新した。価値開発、アルメディオ、岡野バルブ製造、エスプール、マイスターエンジニアリングが売られた。

     


    日経ジャスダック平均株価は、前引けは前週末比11円25銭高い3455円44銭と続伸した。
    前週末の米株高を受け取引開始から買い戻しが先行し、東京株式市場は全面高の展開となっている。
    新興市場でも投資家心理が上向き買いが先行した。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で259億円、売買高は4859万株。
    値上がり銘柄数は404、値下がり銘柄数は184となった。
     
    個別では、イナリサーチがストップ高。共同ピーアール、ヒビノ、日本マクドナルドホールディングス、銚子丸、イデアインターナショナルなど28銘柄は年初来高値を更新。日邦産業、テクノホライゾン・ホールディングス、応用技術、ハーモニック・ドライブ・システムズ、AKIBAホールディングスが買われた。
     
     一方、プリントネットが一時ストップ安と急落した。クルーズ、KG情報、ストリームメディアコーポレーション、東洋ドライルーブ、ハマイなど15銘柄は年初来安値を更新。日本一ソフトウェア、サカイホールディングス、岡山製紙、ジョルダン、Nutsが売られた。


    東証マザーズ指数は前週末比1.73ポイント高の957.57ポイントと続伸した。
    日経平均株価は大幅高となっている。名実ともに新年度相場入りし、新規資金の流入期待も相場全体に好影響を与えている。マザーズ市場もリスクオンの流れが継続し買われている。
    ただ、今週は国内外ともに重要な経済指標の発表が相次ぐため、世界景気の減速懸念が再び高まる可能性も残されており、模様眺めムードも強まっている。
    値上がり銘柄数は172、値下がり銘柄数は97となった。
     
    初値持ち越しとなっている3月29日にマザーズ市場に上場した2銘柄はいずれも初値が公募・売り出し(公開)価格を上回った。エードットの初値は2453円と公開価格(1110円)の2.2倍、Welbyの初値は1万8030円と公開価格(5200円)の3.5倍だった。
     
     個別では、キャンバス、ギークスがストップ高。トライステージ、ジェイテックコーポレーション、串カツ田中ホールディングス、GMOリサーチ、CRI・ミドルウェアなど23銘柄は年初来高値を更新。みらいワークス、ASJ、そーせいグループ、エディア、あんしん保証が買われた。
     
    一方、アズーム、gooddaysホールディングス、フレアスが年初来安値を更新。オンコリスバイオファーマ、AppBank、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、ギフト、リネットジャパングループが売られた。
     



    《マーケットストラテジーメモ一覧へ》


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    《マーケットストラテジーメモ》3月第5週
     
    【推移】
     
    25日(月):
    週末のNY株式市場は急落。主要3指数の下落率は1月3日以来の大きさとなった。3月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.5。2017年6月以来約2年ぶりの水準に落ち込んだ。
     
    これを受けて3カ月物TB利回りは2.4527%、10年債利回り2.4373%。2007年以来約12年ぶりに長短利回りが逆転したことを嫌気したとの解釈。
    「長短金利の逆転は景気後退入りの兆候」という見方だ。実際はFOMC通過後の不透明感が漂ったところにイギリスのEU離脱への警戒が加わったというところだろう。
    3月のドイツの製造業PMI速報値は44.7。判断の分かれ目となる50を3カ月連続で割り込、12年8月以来の低水準。これを受けた欧州株安も響いたようだ。上昇下落の材料を毎日探さなければならないから解釈はしばしば間違うものでもある。
     
    日経平均株価は650円安の20977円と3日ぶりに大幅反落。下落幅は今年最大。終値が21000円を下回ったのは2月15日以来約1カ月半ぶり。東証1部銘柄の94%が下落する全面安の展開。週末の欧米株の下落と為替の円高トレンドを嫌気した動き。値上がり104銘柄、値下がり銘柄数は2014銘柄。三菱倉、ニトリが上昇。エーザイ、安川電が下落。
     
     
    26日(火):
    週明けのNYダウは一時130ドル安まで下げる場面があったものの終値は小反発。週末に下げが目立った航空機のボーイングやスポーツ用品のナイキなどが上昇。「週末の大幅安の反動で押し目買い」との解釈だ。
    トランプ米大統領を巡るロシア疑惑で捜査報告書では大統領の罪を認定せずの展開。「政治リスクが後退し米中交渉やインフラ投資などが進みやすくなる」という思惑も見えた格好。一方でアップルやアルファベットは下落しNASDAQは続落。基本的には逆イールド論争が継続し上値は重い展開。
     
    日経平均株価は451円高の21428円と大幅反発。上昇幅は2月12日の531円高以来の大きさ。東証一部の売買代金は3兆2338億円と昨年12月21日以来の高水準。値上がり2001銘柄、値下がり116銘柄。ダイキン、京セラが上昇。あおぞら、ソフトバンクグループが下落。
     
    27日(水):
    NY株式市場は上昇。前日1年3ヶ月ぶりの水準に低下した国債利回りが安定。5日続落していた金融セクターが持ち直した。原油高を受けたエネルギーセクターの上昇も牽引役。アップルの上昇も寄与した格好となった。
    ただ3市場の売買高は65.5億株と低調(過去20日平均は76.6億株)。「久々にリスク資産に安定化の兆しが見受けられる。過去数日続いた慎重ムードがやや和らいだようだ」という声が聞こえる。
     
    3月22日時点の信用買残は209億円減の2兆3907億円。同売り残は1329億円増の1兆636億円。期末の配当権利取りのための現物買い信用売の影響もあろう。マーケット的にはニュートラルの動きとも言える。
    日経平均株価は49円安の21378円と小幅に反落。権利落ちを考慮すれば実質はプラス。中外薬、花王が上昇。トヨタ、商事が下落。
     
    28日(木):
    水曜のNY株式市場は主要3指数揃って反落。10年国債利回りが2.3%台と1年3ヶ月ぶりに低下したことを嫌気した格好。「長短金利の逆転が投資家の不安を招いた売り。景気後退に陥るかは実際のところ誰にも分からない。ただ市場が小休止をとる動きにつながる」という見方だ。メイ英首相は「EU離脱協定案可決後に辞任」と与党に表明。
     
    QUICK調査の3月22日時点の信用評価損率は▲13.00%。2週連続の改善。3月22日時点の裁定買い残は120億円増の1兆3670億円。4週連続の増加。同裁定売り残は643億円減の9341億円。こちらは4週連続の減少。
     
    29日(金):
    NY株式市場は反発。国債利回りの上昇や米中通商協議を巡る楽観的な見方が買い材料との解釈。2018年第4四半期の実質GDP確報値(季節調整済み)は年率換算で前期比2.2%増。2月公表値の2.6%増から下方修正となった。「四半期の成長トレンドは明らかに弱まっている。労働市場は、少なくとも年内のリセッションを先送りするのに十分な強さを持っているが、利幅は縮小。マイナス成長になるのにさほど時間はかからないだろう」という解釈だ。
    18年通期のGDPは2.9%増だった。週末・月末・年度末の日経平均株価は172円高の21205円81銭と3日ぶりに反発。上昇幅は200円を超えた場面もあったが特に材料がある訳ではなく上値は重い展開。2月末の水準を上回ることはできず今年初の月足陰線。
     
    前年度末の日経平均が2万1454円。ほぼ同水準での着地となったことも事実だ。大引けに商いは膨らみ東証1部の売買代金は2兆390億円。第一三共、ソフトバンクGが上昇。ファナック、武田薬が下落。
     
     
    (2) 欧米動向
     
    NYではダウデュポンがNYダウ除外、子会社のダウが採用。
    4月2日の算出分から入れ替えられるという。
    子会社のダウが指数に及ぼす影響もダウデュポンに近いものになるという。
    今回の銘柄入替は2018年以来。
    その時はゼネラル・エレクトリック(GE)が除外。
    ドラッグストア大手のウォールグリーン・ブーツ・アライアンスが採用された。
    ダウデュポンは4月に素材化学部門、6月1日に農業事業を分社して事業構成が大きく変わる予定。
    いっそアマゾンやアルファベットなどの主力ハイテク企業が採用されるのでは無いかとの期待感もあった。
    しかしダウ工業株30種平均の名前通りかどうかは不明ながらソフトウェアやネット関連企業の採用はまたしても見送り。
     
    週間ベースではNYダウは1.7%高、NASDAQは1.1%高、S&P500は1.2%高。
    それぞれ2週ぶりの反発。
    月間ベースではNYダウは0.0%%高、2カ月ぶり反発。
    NASDAQは2.6%高、3カ月続伸(累計16.5%%上昇)。
    S&P500は1.8%高、3カ月続伸(同13.1%上昇)。
    1〜3月期はNYダウが11.2%高と2013年以来の大幅上昇。
    NASDAQは16.5%%高と2012年以来の大幅高。
    S&P500は13.1%高。
    2009年第3四半期以来の大幅な上昇率となった。
     
    (3)アジア・新興国動向
     
    先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち12指数が上昇。
     
    上位1位メキシコ週間騰落率2.34%、2位ブラジル1.79%、3位スイス1.70%、
    4位米国1.67%、5位フランス1.53%。
    下位25位トルコ▲6.06%、24位韓国▲2.12%、23位日本▲1.95%、
    22位マレーシア▲1.38%、21位ロシア▲1.26%。
     
     
    【展望】
     
    スケジュールを見てみると・・・
     
    1日(月):日銀短観、新元号発表、米小売売上高、ISM製造業景況感
    2日(火):マネタリーベース、米耐久財受注
    3日(水):米ADP雇用レポート、ISM非製造業景況指数
    4日(木):台湾休場
    5日(金):家計調査、景気動向指数、米雇用統計、消費者信用残高、中国・香港休場
     
     
    【4月】(8勝6敗で6位、陽線確率57.1%)
     
    1日(月)エープリールフール、政府が新元号発表、働き方改革関連法施行、改正出入国法施行、日銀短観、米小売売上高、ISM製造業景況感、ハノーバー・メッセ(〜5日)、新日鉄住金が「日本製鉄」社名変更、上げの特異日
    2日(火)マネタリーベース、米耐久財受注、大幅高の日
    3日(水)米ISM非製造業景況感、ADP雇用レポート、インドネシア休場、変化日
    4日(木)良品計画が銀座にホテル開業、台湾休場
    5日(金)景気動向指数、家計調査、米雇用統計、消費者信用残高、G7外相会議(仏・ディナール)、新月、鬼宿日、清明節
    6日(土)株安の日
    7日(日)統一地方選
    9日(火)イスラエル選挙、下げの日
    10日(水)ECB理事会、
    11日(木)G20財務省・中央銀行総裁会議、ゴルフマスターズ開幕、木星逆行、天赦日、株安の日、変化日
    12日(金)SQ、IMF・世銀春季総会(ワシントン〜14日)
    16日(火)上海国際自動車ショー(〜25日)
    17日(水)インドネシア大統領選、下げの特異日
    18日(木)上げの日
    19日(金)NY休場(グッド・フライデー)、変化日、満月、変化日
    21日(日)衆院沖縄3区補選、統一地方選
    22日(月)ロンドン休場(イースター・マンデー)
    23日(火)株高の日
    24日(水)日銀金融政策決定会合(〜25日)
    25日(木)変化日、株安の日
    26日(金)経済同友会通常総会、米GDP速報値発表
    27日(土)10連休開始
    29日(月)昭和の日で休場
    30日(火)天皇陛下が退位、休場 米FOMC(〜1日)、ユーロ圏GDP速報値発表、土星逆行
     
    予算が参議院を通過したということは10月の消費増税路線が固まったということ。
    幼児教育の無償化、プレミア商品券、キャッシュレスでのポイント還元。
    そして「すまい給付金」。
    反対給付が決まったことで消費増税は既定路線となる。
    「このまま増税すれば大変なことになる」と諫言を呈する人もいる。
    しかし安倍首相の声は「増税延期はリスク」。
    エール大学の浜田教授でさえも「日本経済は需要が供給を上回る。
    増税延期を繰り返さなくて良い」との指摘。
    これでは増税反対は孤軍奮闘となってしまう。
    「増税延期で衆参同日選挙」というレアシナリオなど飛んでいってしまいそうだ。
    そう考えると来年に期待を持てないなら、今年のバラマキに期待するしかない。
    「その先」を見据えるならば悪くない。
    しかし来年より今年の方が相場は良いという決め打ちも必要かも知れない。
    期末特有の広告だらけの日経朝刊でもそれくらいは読み取れよう。

    (兜町カタリスト 櫻井英明)

    【寄り付き概況】

    4月1日の日経平均株価は、前週末比295円08銭高の2万1500円89銭と大幅に続伸してスタート。
    前週末のNYダウが200ドル超の上昇で続伸、米中貿易交渉の進展期待が改めて高まりリスク選好ムードが続いている。中国の景況感が直近の経済指標などから回復の兆しをみせていることもプラス材料。
     
    取引開始前に日本銀行が発表した3月調査日銀短観では、大企業製造業の業況判断DIはプラス12で、市場予想平均のプラス13を下回った。また、19年度の想定為替レートは1ドル=108円87銭となっている。事前にある程度織り込みが進んでおり株式市場への影響は限定的となっている。また、今日は午前11時30分頃に予定される新元号発表に伴う慶祝ムードなども追い風となる。
     
     
    個別では、トヨタがしっかり。キーエンスは小高く、東エレク、ファナック、SMCが堅調。ソニーは買われ、日本製鉄が上伸。JXTG、任天堂は大幅高で、資生堂も締まる。みずほFG、三菱UFJは底固い。半面、住石HDは軟調。住友不は小幅安で、吉野家HDが下押す。楽天は売られ、ZOZOが小甘い。
     
     
    225先物は、アムロ・モルスタ・JP・みずほが買い越し。
    クレディ・ソジェン・野村・UBS・ドイツが売り越し。
    TOPIX先物はみずほ・JP・GS・モルスタ・シティが買い越し。
    バークレイズ・メリル・ドイツ・クレディが売り越し。
     
    テクニカル的には、住石(1514)、コーエー(3635)、ファインデクス(3649)、Vキューブ(3681)、フィックスタース(3687)、ビーグリー(3981)、ソルクシーズ(4284)、ペプチド(4587)、CAC(4725)、ITFOUR(4743)、大塚商(4768)、ダイキン(6367)、IMAGICA(6879)、スプリックス(7030)、第一興商(7458)、島津(7701)、大日印(7912)が動兆。

     

     
    「上げの特異日」
     
    週末のNY株式市場は主要3指数が続伸。
    米中両国は北京で行った通商協議で「進展が見られた。米政府は建設的だったとの見方。
    「貿易摩擦の終わりがかなり近付いているとの見通し。
    今四半期は非常に良い上昇率で締めくくった」とコメント。
    週間ベースではNYダウは1.7%高、NASDAQは1.1%高、S&P500は1.2%高。
    それぞれ2週ぶりの反発。
    月間ベースではNYダウは0.0%%高、2カ月ぶり反発。
    NASDAQは2.6%高、3カ月続伸(累計16.5%%上昇)。
    S&P500は1.8%高、3カ月続伸(同13.1%上昇)。
    1〜3月期はNYダウが11.2%高と2013年以来の大幅上昇。
    NASDAQは16.5%%高と2012年以来の大幅高。
    S&P500は13.1%高。2009年第3四半期以来の大幅な上昇率となった。
    NASDAQに新規上場した配車サービス大手リフトは公開価格比20%を超える初値。
    終値は8.7%高だった。
    個人消費の伸びは市場予想を下回り、所得も緩慢な伸び。
    しかし米長短金利の逆転(逆イールド)は解消。
    「期末を迎え株式に一定の買いが入る中、国債への買いは後退した」との見方だ。
    年内の利下げ確率は67%。
    10年国債利回りは2.4%台。
    英議会はEU離脱協定案の主要部分を巡る採決を行い、賛成286票、反対344票の反対多数で否決。
    結果を受け、欧州委員会は4月12日に合意なき離脱に突入する公算が大きくなったと見方。
    米国債価格はやや下げ渋り。
    ドル円は110円台後半。
    原油先物の第1四半期の上昇率は約30%。
    2009年第2四半期(約40%上昇)以来の大きさとなった。
     
     
    週末の日経平均は寄り付き195円高、大引け172円高。
    反発ながら日足は陰線。
    月間上昇を達成できなかった(179円安)上に26週線(21358円)も下回った。
    「週間で421円下げたことが響いた」との見方だ。
    「3月は全体としては上昇一服。
    その中で月間の動きが良かった銘柄は4月に入ってもその勢いが続く可能性が高い」という楽観論もある。
    日経平均の週足は3週ぶりに陰線。
    週間ベースでは日経平均株価は1.95%安、TOPIXは1.58%安。
    ともに3週ぶりの下落。
    東証マザーズ指数は1.69%高、3週連続上昇(累計6.2%上昇)。
    日経ジャスダック平均は0.44%安、3週ぶり下落。
    東証2部指数は1.67%安、3週ぶり下落。
    月間ベースでは、日経平均株価は0.84%安。
    TOPIXは1.00%安。
    ともに3ヶ月ぶり下落。
    東証マザーズ指数は4.10%高、3ヶ月連続上昇(累計17.7%上昇)。
    日経ジャスダック平均は0.70%安、3ヶ月ぶり下落。
    東証2部指数は0.81%安、3ヶ月ぶり下落。
    2018年度の日経平均株価は21205円81銭と2017年度末比248円49銭(1.2%)安。
    年度ベースでの下落は3年ぶり。
    2018年度の日経平均の年間値幅は5114円。
    2年連続で5000円を超えた。
    値上がり1199銘柄、値下がり857銘柄。
    新高値22銘柄、新安値48銘柄。
    4月1日からは昨年来高安値銘柄が年初来高安値銘柄に変わる。
    騰落レシオは93.55。
    NT倍率は13.32倍。
    25日線(21425円)からは1.0%、200日線(21239円)からは3.3%のマイナスかい離。
    75日線(20978円)は依然サポート。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲9.558%。
    買い方▲11.371%。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲9.013%。
    買い方▲15.659%。
    空売り比率は42.9%で18日連続40%超。
    空売り規制なし銘柄比率は6.2%に低下。
    日経HVは19.23、日経VIは17.22。
    日経平均採用銘柄のPERは12.32倍でEPSは1721円。
    PBRは1.12倍。
    シカゴ225先物終値は大証日中比70円高の21260円。
    高値21295円、安値21140円。
    大証夜間取引終値は日中比110円高の21300円。
    4月年度初めの週はいきなり日銀短観からのスタート。
    金曜日の米雇用統計までイベントは多い。
    新元号の発表で奉祝ムードというのがあるかも知れない。
    「相場は悪い材料を早め早めに織り込んでいた。反発力も大きくでよう」という見方もある。
    週足のボリンジャーのプラス1σが21469円で上値を抑えた格好。
    プラス2σは22038円だ。
    24か月線(21545円)の復活が欲しい。
    気学では「突っ込んでも戻す日。悪目あれば買い方針良し」。
    火曜は「変化注意日。波動につくべし」。
    水曜は「強象日にして高値を見る日。買い方針良し」。
    木曜は「前日が高い時にはこの日反落する」。
    金曜は「変化注意日にして不時安を見ることあり」。
    株式市場大観で4月は「買い一貫。上旬は押し目買い、中旬に一押しあり。買い増して進め」。
    アノマリー的にもこの相場観だろう。
    因みに4月1日は上げの特異日。
     
    中国の国家統計局発表の3月PMIは1.3ポイント上昇し50.5ポイント。
    2018年10月以来5ヶ月ぶりに50ポイントを超えた。
    33兆円の減税やインフラ投資の債権発行枠の6割増んど景気対策が奏功したのか。
    あるいは前月が春節だったという特殊要因があるのかは微妙。
    財新の中国製造業PMIは本日発表予定。
    2月分は49.9と1月の48.3から改善していた。
    興味深いのはコマツの建設機械の稼働時間統計。
    昨年11月から今年1月まで前年同月比マイナスだったのが春節があった2月はプラ転。
    3月も大幅増ならば景気動向は悪くない。
    夜発表予定の米ISM製造業景況感は2月に54.2。
    市場予想を下回っていた。
    今回の予想は54.3。
    これが55ポイントを下回るか上回るかが課題だ。
    国内的には新元号がこれらに優先する課題ではあるが・・・。
     
    成功者の言というのは参考になるようで、疑わしくも聞こえるもの。
    新年度ということもあり日経朝刊でスタートしたのは「一歩踏見出すあなたに」。
    初回に登場したのはファーストリテの柳井会長。
    「好奇心を持った上で、1つのことを追求する」。
    「あらゆる知識を実戦で応用し、どんな職業でもその道のプロになることが大切」。
    これはスッと頭にはいる。
    「イチロー選手は最高の準備と状態で試合に望んでいた。
    仕事も同じ。
    計画と準備を怠らず一日一日を大切にして欲しい」。
    これって本当に実践可能なのかどうかは微妙だ。
    というか多くの人に取っては無理だろう。
    宿酔の日も発熱の時も、これを最高の状態と言えるのだろうか。
    それでもそう語るというのは凄い。
    結果論から未来像を語るのは可能だが、現在から未来を語るのは結構難しいもの。
    維新の志士だって成功したから美化された。
    もし失敗していたら単なるテロリストだったかも知れない。
    結果的に成功した経営者は偉人。
    結果的に失敗した経営者は夢追い人。
    紙一重であるような気がする。
    株の世界だって成功者は「億り人」。
    失敗者は「敗者」。
    所詮違いは努力ではなく「落ち込まずに運を掴む」という気がしないでもないが・・・。
    しかし・・・。
    同じプロ野球でも井端選手の言葉は逆に重い。
    「成功するかどうかなんて、結局、前評判ではなく、入ってからの努力と必死さの積み重ねしかない。
    どうすれば生き残れるのかを必死で考え、しゃにむに準備をした選手しか成功していない」。
    そして・・・。
    「成功する選手は正直分からない。
    それぞれにあるんだろう。
    でも失敗する選手は共通している。
    自分が何をすればいいのか分かっていない。
    その日グラウンドに来て『きょう何しよう』と考えているようでは1歩目が違うよ」。
    やはり運よりも努力なのだろうか。
     
    日銀短観大企業製造業DIはプラス12と前回より7ポイント悪化で着地。
    市場予想はプラス14だったから下回っての着地。
    先行きはプラス8。
    非製造業DIはプラス21と前回より3ポイント悪化。
    大企業設備投資額はプラス6.2(前回は11.0)。
    これよりは新元号の方が待たれている格好だ。
     
    NYダウは211ドル高の25928ドルと続伸。
    NASDAQは60ポイント高の7729ポイント。
    S&P500は18ポイント高の2834ポイント。
    ダウ輸送株指数は88ポイント高の10407ポイント。
    SOX指数は1.58%の下落。
    VIX指数は13.71。
    3市場の売買高は74.1億株。
    225先物CME円建ては大証日中比70円高の21260円。
    ドル建ては大証比95ポイント高の21285ポイント。
    大証夜間取引終値は日中比110円高の21300円。
    ドル円は110.77円。
    10年国債利回りは2.406%。
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    ツムラ(4540)
     
    ツムラに注目する。
    同社は医療用漢方薬で国内シェア8割超。
    高齢者、がん支持療法、女性関連の3領域が重点 
    消化器系・麦門冬湯漢方が好調
    生薬原価安定し営業増益。 
    大腸がん手術後の閉塞リスク回避へ大建中湯の米国での臨床試験継続。
    漢方薬の有効性検証に注力。
    で個人株主比率99%。
    今後の手本だ。
     

    (兜町カタリスト櫻井)

     


    4月1日の日経平均は、シカゴ日経平均先物高に連れて堅調なスタートが予想される。
    日経平均株価の予想レンジは、2万1100円-2万1400円。
    前週末3月29日の好地合いや、現地29日の米国株式も続伸したことなどから、買いが先行しそうだ。
    新元号の発表もあり、売り込みづらい地合いが想定される。直近の長期金利急低下局面で売り込まれた銘柄を中心に、買い戻しが入るだろう。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の後半(3月29日終値110円74-75銭)、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の半ば(同124円36−40銭)と小動き。
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所終値比70円高の2万1260円だった。
     
     
    【好材料銘柄】
     
    ■ハニーズホールディングス<2792>
    6-2月期(3Q累計)経常が3.8倍増益で着地・12-2月期は赤字縮小。
     
    ■フライトホールディングス<3753>
    LTEを搭載した決済専用のアプリケーションプロセッサー「Incredist Trinity Mini」を提供開始。ソフトバンク <9434> が採用し、20年度にかけて順次導入する予定。
     
    ■サノヤスホールディングス<7022>
    今期経常を一転黒字に上方修正。
     
    ■パレモ・ホールディングス<2778>
    今期経常は7%増益、3円増配へ。
     
    ■カルナバイオサイエンス<4572>
    シエラ・オンコロジー社に導出したCDC7キナーゼ阻害薬に係る特許が韓国で登録。
     
    ■ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>
    6-2月期(3Q累計)経常は22倍増益で着地。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    【国内】
    1(月)
    3月調査日銀短観(8:50)
    3月新車販売台数(14:00)
    3月軽自動車新車販売台数(14:00)
    新元号公表
    働き方改革関連法施行
    《決算発表》
    しまむら、象印、地域新聞、クリエイトSDH、あさひ、メディカネット、WNIウェザー、日フイルコン、オークワ、キユソー流通
     
    【海外】
    米2月小売売上高(21:30)
    米3月ISM製造業景気指数(23:00)
    米2月建設支出(23:00)
     

    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

     

    [概況]

    先週末29日に発表された米経済指標はマチマチで、英国のEU離脱法案は下院で3度目の否決となったが、NY株式市場は3市場とも続伸して引けた。
     
    またNY株価の上昇にドルは当日高値110.965円まで上昇したが111円は付ける事が出来ず、最後は小幅続伸(+12銭)し、ユーロも買われた(+4.5銭)がポンドは続落(-6銭)するなど、主要通貨はマチマチな動きとなった。
     
    今週は週末の米雇用統計を始め多くの米経済指標が発表予定となっており、この結果次第でドルは111円から更に上を目指す可能性もありそうだが、今週の米国は1日(月)2月小売売上高、3月ISM製造業景況指数、2月建設支出、2日(火)2月耐久財受注、3日(水)MBA住宅ローン申請指数、3月ADP雇用者数、3月ISM非製造業景況指数、4日(木)新規失業保険申請件数、5日(金)3月雇用統計、などが発表予定となっている。今週もドルは底堅く、買いではないかと予想している。


    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

    [株価材料]
     
    ■富士フイルム<4901>
    プロジェクター市場に参入 強みの光学技術を活用
     
    ■コスモエネ<5021>
    家庭向け電力小売事業に参入 給油所への集客増にもつなげる
     
    ■豊田織機<6201>
    20年度メドに自動車エンジン用カムシャフトの生産能力を3割増
     
    ■ダイフク<6383>
    AGV向けワイヤレス充電システム発売 小型■低価格
     
    ■日精工<6471>
    製鉄向け圧縮機のワークロール用軸受けを開発 寿命は2倍超に
     
    ■トプコン<7732>
    クラウド版の可変施肥設計ソフト発売 肥料散布量を可視化
     

04月01日 毎日コラム
【必見】移動平均線からのかい離
・・・続き

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