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【市況一覧】
日経平均株価
38,460.08 +907.92 04/24
TOPIX
2,710.73 +44.50 04/24
マザーズ
655.60 +4.96 04/24
NYダウ平均
38,503.69 +263.71 04/24
ナスダック総合
15,696.64 +245.34 04/24


10月01日 マーケットコメント

10月02日 マーケットコメント

10月03日 マーケットコメント

10月04日 マーケットコメント


    今週は、軟調となった。
    週前半の日経平均は上値追いの展開。
    しかし、急ピッチの上昇が続いたため、次第に高値警戒感が強まって伸び悩み、円安が進んでもポジティブな反応が限定的となった。
     
    米国では良好な経済指標が相次いだものの、これを受けて金利上昇が加速するとの見方が強まったことから、高値更新が続いていたダウ平均が失速。楽観ムードが急速に冷え込み、節目の2万4000円を割り込んだ後も、下値模索が続いた。
    日経平均は週間では約336円の下落となり、週足では4週ぶりに陰線を形成した。
     
    さて、来週(9〜12日)の東京株式市場は、日米の長期金利上昇傾向という市場環境の変化を引き続き織り込む相場となりそうだ。
    日経平均株価は、きょうまでの3日続落で、合計486円の下落幅となったものの、値ごろ感からの押し目買い機運は盛り上がりそうにない。いまのところ、日米長期金利の先高観を背景に銀行、保険、証券といった金融株に買いの矛先が向いているものの、その他のセクターは売りの出やすい状態にある。
    決算銘柄を中心に商い活況が見込まれることは下支え要因となることから、指数は一進一退が続くと予想する。
    来週の日経平均の想定レンジは2万3300円〜2万4100円。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(5日現在)
     
    24642.02  ボリンジャー:+2σ(25日)
    24314.51  ボリンジャー:+3σ(26週)
    24270.62  新値三本足陽転値
    24113.14  ボリンジャー:+2σ(13週)
    24089.13  均衡表転換線(日足)
    24084.45  6日移動平均線
    23980.78  ボリンジャー:+1σ(25日)
     
    23783.72  ★日経平均株価5日終値
     
    23762.14  ボリンジャー:+2σ(26週)
    23508.26  ボリンジャー:+1σ(13週)
    23319.54  25日移動平均線
    23310.49  均衡表基準線(日足)
    23209.77  ボリンジャー:+1σ(26週)
    23149.70  均衡表転換線(週足)
    22955.51  均衡表基準線(週足)
    22903.38  13週移動平均線
    22698.69  75日移動平均線
    22658.30  ボリンジャー:-1σ(25日)
    22657.40  26週移動平均線
    22501.73  200日移動平均線
    22479.50  均衡表雲上限(日足)
    22298.50  ボリンジャー:-1σ(13週)
    22234.86  均衡表雲下限(日足)
     
    5日線が下向きに転じて短期的なピークアウト感が出てきたタイミングだけに、来週以降の下振れが警戒される。
     
    ボリンジャーバンドでは、日々線は+1σを下放れ、+1σと中心線の中心線との距離が近づいている。+3σを超えた9月19日をピークに日々線は中心線に引き寄せられており、来週以降は中心線割れが視野に入ろう。
     
     
     

    [概況]
    5日、東京外国為替市場の米ドル円は仲値公示にかけて、一時114.110円まで上昇し、その後は113円台後半付近で上値が重い展開となった。NY時間において、米主要株価が軟調に推移したことなどを受け、東京時間では日経平均株価が下落、米ドル円は上値が重い推移となっている。

    現在、欧州時間に入り米ドル円は113.860円付近で推移している。この後は米雇用統計などが予定されており、注目となりそうだ。

    テクニカル的には米ドル円は下値付近に一目均衡表の転換線(113.558円)などが控えており、下値サポートとなるか注目したい。


    [提供:カネツFX証券株式会社]

    【大引け概況】
    5日の日経平均株価は3日続落した。終値は前日比191円90銭安の2万3783円72銭だった。
    本日のマーケット動画

    時間:00:00:27 容量:3.94M

    過去のマーケット動画はこちら
     
    朝方は、4日の米国株安を受け、売り優勢で始まった。円安・ドル高一服や、午前8時58分頃に北海道で最大震度5弱の地震が発生したことも投資家心理の後退につながり、一時2万3730円19銭(前日比245円43銭安)まで下落した。
     
    一巡後は時間外取引での米株価指数先物高や円伸び悩みもあって下げ幅を縮小する場面もあったが、前引けにかけては再度軟化した。後場は、日銀のETF(上場投資信託)買い期待を支えに再び下げ渋ったが、3連休や米9月雇用統計の発表を控え、持ち高調整売りの動きもあった。
    また、日米の長期金利が高止まりしていることで、業績回復期待から銀行や保険など金融株は買われ、日経平均は急速に下げ渋る場面もあった。
     
     
    東証1部の売買代金は概算で2兆7768億円、売買高は14億8905万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1506、値上がりは536、変わらずは68銘柄だった。
     
    東証株価指数(TOPIX)も3日続落した。前日比8.54ポイント安の1792.65で終えた。JPX日経インデックス400も3日続落し、終値は前日比71.46ポイント安の1万5883.20だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は、非鉄金属、化学、鉱業、金属製品などが下落。銀行業、その他金融業などが上昇した。
     
    個別銘柄では、ソフトバンク、ファナックが安い。東京エレクトロン、SUMCOなどが軟調、TDKも値を下げた。資生堂、武田薬品工業も冴えない。クリーク・アンド・リバー社が急落し、三菱ガス化学、東ソー、住友化学の化学株も大きく下げた。また、古河電気工業、日本冶金工業、千代田化工建設、TATERUも売られた。
     
    半面、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが強く、ユニー・ファミリーマートホールディングスが物色人気となった。電通が高い。JR東海や小田急など鉄道株も上げた。また、三菱商事、任天堂は堅調に推移し、佐鳥電機が値を飛ばし、ソフトバンク・テクノロジーも大きく上値を伸ばした。
     
     
    東証2部指数は前日比37.56ポイント安の7343.78ポイントと反落した。
    出来高9393万株。値上がり銘柄数は126、値下がり銘柄数は297となった。
     
    個別では、ビート・ホールディングス・リミテッドが一時ストップ安と急落した。アスモ、カネヨウ、児玉化学工業、JFEコンテイナー、川岸工業など17銘柄は年初来安値を更新。ノダ、アウンコンサルティング、アサヒ衛陶、FDK、イワキが売られた。
     
    一方、プレミアグループ、南陽、東海汽船が年初来高値を更新。スマートバリュー、竹田印刷、ピクセラ、毎日コムネット、セイヒョーが買われた。
     


    日経ジャスダック平均株価は4日続落した。終値は前日比26円47銭安の3797円70銭とおよそ2週ぶりの安値だった。4日の米株安を受け、個人投資家の間に運用リスクを回避しようとする動きが広がった。時価総額の大きい銘柄の売りが目立った。
     
    市場関係者は「日本の3連休や9月の米雇用統計の発表を前に、積極的に持ち高を傾けにくい状況だった」と指摘。「早めに手じまおうとする動きが優勢だった」と話していた。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で841億円、売買高は1億7639万株。いずれも6月25日以来の高水準だった。値上がり銘柄数は171、値下がり銘柄数は449となった。
     
    個別では、極楽湯ホールディングス、フェスタリアホールディングス、バッファロー、フジタコーポレーション、内外テックなど22銘柄が年初来安値を更新。大村紙業、歯愛メディカル、和井田製作所、ヴィスコ・テクノロジーズ、ネクスグループが売られた。
     
    一方、クリエイトが一時ストップ高と値を飛ばした。明豊ファシリティワークス、山王、ブロードバンドタワー、ブロードバンドセキュリティ、サン・ライフホールディングなど6銘柄は年初来高値を更新。燦キャピタルマネージメント、夢みつけ隊、システムズ・デザイン、地域新聞社、アサカ理研が買われた。
     


     
    東証マザーズ指数は続落し、終値は前日比22.61ポイント安い1021.96。時価総額上位のメルカリやサンバイオ、シェアテクが下げた。
    東証1部市場の下落に歩調を合わせ、さえない相場展開となった。米国や台湾市場など「世界的な流れとして成長期待銘柄が売られている」ことで、国内の新興企業株への投資意欲も高まりにくい状況にあった。
    市場ではマザーズ銘柄の下げについて「材料が乏しいなか、個人の戻り待ちの売りが出た」との声もあった。
    値上がり銘柄数は55、値下がり銘柄数は204となった。
     
    個別では、キャンディル、トライステージ、フォーライフ、SBIインシュアランスグループ、プレシジョン・システム・サイエンスが年初来安値を更新。フロンティア・マネジメント、カイオム・バイオサイエンス、フーバーブレイン、アプリックス、プロレド・パートナーズが売られた。
     
    一方、マネジメントソリューションズ、ブリッジインターナショナルがストップ高。ITbookホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。農業総合研究所、ALBERT、シェアリングテクノロジーなど5銘柄は年初来高値を更新。シリコンスタジオ、アドバンスト・メディア、チームスピリット、シンメンテホールディングス、ブティックスが買われた。
     
     

    【後場寄り付き概況】

    後場寄り付きの東京株式市場では、日経平均株価は、前営業日比166円67銭安の2万3808円95銭で始まった。
    東証株価指数(TOPIX)は、7.46ポイント安の1793.73で始まった。
    日経平均株価は前日比170円安前後と前場終値と比較して横ばい圏で推移。外国為替市場では、1ドル=113円90銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。
     
    連休を控えた週末で利益確定売りが広がっている。前日の米株安の流れから電機・半導体関連銘柄を中心に売りが目立つ。日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに軟調となっている。
     
    個別では、東エレク、村田製、アルプスが下押し、SUMCO、TDKは大幅安。キーエンスが弱含み、ファナック、東海カはさえない。ソフトバンクGが売られ、ファーストリテは軟調。武田、資生堂が値を下げ、エーザイは小幅安となっている。
    半面、ソニーが買われ、トヨタ、日産自は堅調。任天堂、NTTが締まり、ユニー・ファミマは大幅高。三菱UFJが続伸し、第一生命、野村は買われている。
     
    金利上昇は金融株高を通じて相場全体の下支えとなる反面、高バリュエーション銘柄の割高感を強め売り圧力につながる。
    新興国通貨安などを通じて金融市場を再び不安定にする可能性もある。今晩の米9月雇用統計発表や3連休を控え、後場の日経平均も戻りの鈍い展開となりそうだ。
     
    ランチバスケットは16件、165.06億円、10億売り越し。

     

    日経ジャスダック平均株価は続落した。
    前引けは前日比24円28銭安い3799円89銭だった。前日の米株安などが個人投資家の心理を冷やし、時価総額の大きい銘柄を中心に売りが広がった。
    市場では「3連休前でいったん持ち高を手じまおうとする売りも出た」との声が聞かれた。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で507億円、売買高は1億276万株。値上がり銘柄数は146、値下がり銘柄数は437となった。
     
    個別では、極楽湯ホールディングス、フェスタリアホールディングス、バッファロー、フジタコーポレーション、内外テックなど19銘柄が年初来安値を更新。歯愛メディカル、大村紙業、SAMURAI&J PARTNERS、日本テレホン、ソフトフロントホールディングスが売られた。
     
    一方、クリエイトが一時ストップ高と値を飛ばした。明豊ファシリティワークス、山王、ブロードバンドタワー、ブロードバンドセキュリティなど5銘柄は年初来高値を更新。燦キャピタルマネージメント、夢みつけ隊、フォーバル・リアルストレート、システムズ・デザイン、山田コンサルティンググループが買われた。


     


    東証マザーズ指数も続落した。前引けは前日比22.14ポイント安い1022.43だった。
    4日の米国株安に加え、週末、現地時間の5日に米雇用統計の発表を控え、買い手控えムード。週末に加え、9月の米雇用統計の発表を今夜に控えていることからも、全般はポジション調整の動きが中心となっている。
    値上がり銘柄数は40、値下がり銘柄数は217となった。
     
    個別では、キャンディル、トライステージ、フォーライフ、SBIインシュアランスグループ、プレシジョン・システム・サイエンスが年初来安値を更新。フーバーブレイン、フロンティア・マネジメント、アズーム、プロレド・パートナーズ、カイオム・バイオサイエンスが売られた。
     
    一方、マネジメントソリューションズがストップ高。農業総合研究所、ALBERT、シェアリングテクノロジーは年初来高値を更新。アドバンスト・メディア、シリコンスタジオ、シンメンテホールディングス、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、サインポストが買われた。


     


    5日午前の日経平均株価は続落した。午前終値は前日比190円98銭安の2万3784円64銭だった。東証株価指数(TOPIX)は9.22ポイント安の1791.97と軟調だった。
     
    前日の米株安を受けてリスクオフの流れとなり、日経平均は寄り後早々に240円以上下げる場面があった。急速に上昇傾向にある米長期金利を警戒して化学株やハイテクセクターへの売りがかさみ全体指数を押し下げている。
     
    米国では経済指標の強さなどを背景に長期金利が上昇基調となり、株式から債券へと投資資金が流出するとの観測が出ている。
    さらに「(好景気でも金利が上がらず、投資がしやすい)適温相場の終了が再び意識され始めた」いい、米主要株価指数はそろって大きく下げた。これを受けて東京市場も朝から売りが優勢となり、特に米国で大きく売られた半導体関連業種の下げがきつくなった。
     
    急速に下げ渋る場面もあった。外国為替市場では、円相場が1ドル=114円前後まで伸び悩んだため、トヨタなど自動車株を中心に買い戻しの動きもみられた。日米の長期金利の高止まりを背景とした収益改善期待から銀行や保険などの金融株が買われたことも相場全体を下支えした。
     
    前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1927億円、売買高は6億6203万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1598と、全体の7割超を占めた。値上がりは436、変わらずは71銘柄だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は、化学、非鉄金属、鉱業、金属製品などが下落。証券・商品先物取引業、銀行業などが上昇した。
     
    個別では、東京エレクトロン、SUMCOなどが軟調、TDKも値を下げた。中国がアップルなど米企業のサーバーに悪質なチップを埋め込んでいたとの一部報道が伝わり、米中摩擦の激化懸念からファナックなど中国関連とされる銘柄の一角が売られた。ソフトバンクやファストリ、資生堂も冴えない。クリーク・アンド・リバー社が急落、三菱ガス化学も大きく下げた。富士石油、東ソーも安い。TATERUも売られた。
     
    半面、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが強く、ユニファミマやセブン&アイ、イオンなどの小売り株が物色人気となった、佐鳥電機が値を飛ばし、ソフトバンク・テクノロジーも大きく上値を伸ばした。三菱商、伊藤忠などの商社株も上昇した。
     
    東証2部株価指数は前日比52.44ポイント安の7328.90ポイントと反落した。
    出来高5787万株。値上がり銘柄数は119、値下がり銘柄数は283となった。
     
    個別では、ビート・ホールディングス・リミテッドが一時ストップ安と急落した。アスモ、カネヨウ、児玉化学工業、JFEコンテイナー、ジャパンエンジンコーポレーションなど10銘柄は年初来安値を更新。アウンコンサルティング、イワキ、アドテック プラズマ テクノロジー、コメ兵、安川情報システムが売られた。
     
    一方、プレミアグループ、南陽、東海汽船が年初来高値を更新。毎日コムネット、テクノマセマティカル、ピクセラ、ケミプロ化成、ASTIが買われた。

     

    「押し目」
     
    NY株式市場は大幅安。
    NYダウは6日ぶりに反落。
    S&PとNASDAWQは6月25日以来の大幅な下落となった。
    背景は「堅調な経済指標を受けてインフレ加速への懸念が拡大。
    国債利回りが急伸し株売りにつながった」との解釈だ。
    金融セクターは上昇したがアップルやアマゾンなど「FANG」銘柄は大幅安。
    両社のコンピューターシステムに中国の情報機関が悪意あるチップを組み込んだという報道も影響した格好だ。
    もっとも両社は報道を否定している。
    堅調な経済指標を求めるのが市場だが、別のファクターが水を差したという格好。
    週間の新規失業保険申請件数が減少し49年ぶりの低水準。
    製造業新規受注も前月比2.3%増と11カ月ぶりの大幅な伸びで着地。
    10年国債利回りは一時2.232%まで7年ぶりの水準まで上昇(価格は下落)。
    2016年11月の米大統領選挙の日以来の大きさとなった。
    今夜の雇用統計で時間当たりの平均賃金に注目が集まっている。
    「時間当たり平均賃金が予想外の結果になった場合は国債の売りが一部反転する可能性がある」という見方もある。
    金利上昇の裏側でドルは対ユーロ、対円で下落。
    ドル円は113円台後板で推移。
     
    NYダウは史上最高値を更新したが日経平均は3ケタの下落となった木曜。
    「円安加速を好感できず続落。
    東証1部の値上がり銘柄は大引けにかけて逆に増加。
    いびつな動きだった」という見方だ。
    「水は高きから低きに流れ、弱いところを衝いて堤を決壊させる。
    中国・上海市場が休暇中なのが不幸中の幸い」という声もある。
    日経VIは18.49と8月中旬以来の水準まで上昇した。
    NT倍率は13.31倍。
    25日線からは3.0%、200日線からは6.6%のプラスかい離。
    騰落レシオは111.68%。
    サイコロも9勝3敗の75%まで低下。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.995%。買い方▲8.089%。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲8.32%(前日▲6.92%)。
    買い方▲15.45%(前日▲14.72%)。
    空売り比率は42.7%で4日連続40%超。
    日経平均採用銘柄のPERは13.78倍でEPSは1739円。
    225先物大証夜間取引終値は日中比170円安の23750円。
    日足は陰線3本。
    せめて4日ぶりの日足陽線に期待したい。
    今夜は米雇用統計、そして明日から3連休。
    「3連休が多すぎる日本の秋」の面目躍如だ。
    気学では「強象日、押し目買い」となっている。
    「押し目」という意識が市場に登場することが望まれよう。
    3連休明けの火曜は「相場のポイントを作る重要日」。
     
    「65歳以上雇用に法改正」という日経1面の見出し。
    トヨタとソフトバンクの提携の横にあるので見逃してしまいそうな記事だ。
    65歳はどうでもよいが、実は今日開催予定の「未来投資会議」の中身。
    来年夏までに今後3年間の工程表を含む実行計画をまとめるという。
    ポイントはやはり「第4次産業革命」。
    AIとITが主役だ。
    ポイントは日本経済の強化という点を見逃してはいけない。
    労働生産性は持続的成長のために必要。
    そしてAIもロボットも労働生産性の向上に必要なのである。
    フィンテック分野のスマホでの送金が労働生産性かどうかは微妙だが・・・。
    この成長戦略の中身はいずれ相場の材料になってくる。
    休み明けの首相官邸のホームページに注目だ。
     
    因みに・・・。
    麻生太郎財務相は昨日IMFのラガルド専務理事と財務省で会談。
    来年10月に予定されている消費税増税などについて話した。
    ラガルド氏は「10%への引き上げは重要だが、消費や経済を冷え込ませないように」と求めたという。
    麻生財務相も「経済への影響は配慮しており影響は少ない」と応じたという話だ。
    ここをキチンとしないと来年の秋には株価下落が待っているような気がする。
     
     
    スケジュールを見てみると・・・
     
    5日(金):家計調査、景気動向指数、米雇用統計、貿易収支、消費者信用残高
    週末:ブラジル選挙
    8日(月):体育の日で休場、IMF・世銀年次総会(インドネシア)、カナダ休場
    9日(火):国際収支、景気ウォッチャー調査、韓国休場
    10日(水):機械受注、米生産者物価、北朝鮮労働党創建記念日、台湾休場
    11日(木):企業物価指数、都心オフィス空室率、豊洲市場開場、米消費者物価、財政収支、G20財務相・中央銀行総裁会議(インドネシア)
    12日(金):マネーストック、第3次産業活動指数、米輸出入物価、ミシガン大学消費者信頼感、中国貿易収支
     
     
    NYダウは200ドル安の26627ドルと6日ぶりの反落。
    一時300ドル以上下落した場面もあった。
    NASDAQは145ポイント安の7979ポイントと反落。
    S&P500は23ポイント安の2901ポイントと反落。
    ダウ輸送株指数は46ポイント安の11296ポイント。
    SOX指数は1.84%下落。
    CME円建ては大証比165円安の23755円。
    ドル建ては大証比130ポイント安の23790ポイント。
    225先物大証夜間取引は日中比170円安の23750円。
    ドル円は113.90円。
    10年国債利回りは3.187%。
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    コムチュア(3844)・・・動兆
     
    コムチュアに注目する。
    同社は独立系SIでグループウェア大手。
    RPA(業務自動化)が拡大基調。
    クラウド・AI開発も本格化。
    企業のウィンドウズ10移行支援も拡大基調。
    フォーブス アジア「Best Under A Billion」に選出。
    評価対象は売上高が500万ドルから10億ドルで堅実な収益性を維持し上場後1年以上経過している企業。
    今回の評価対象は2万4000社。
    同社の「過去5年間のRPEの高さ」と「過去12ヶ月間且つ3年間の売上高と利益の伸び率」が評価されて選出。
     

    (兜町カタリスト櫻井)

     

    【寄り付き概況】

    5日の東京株式市場は大きく売り先行、寄り付きの日経平均株価は、前日比193円86銭安の2万3781円76銭と3日続落してスタートした。
     
    前日のNYダウが一時350ドルを超える急落をみせたこともあって足もとはリスク回避の売りが東京市場にも及んでいる。米国の経済指標が相次いで市場コンセンサスを上回り、米長期金利の上昇基調が強まるなか、国内でも10年債利回りが水準を切り上げる傾向にあり警戒感が強まっている。
     
    前日時点で日経平均ベースの騰落レシオは引き続き120%を上回る水準で、過熱感は拭いきれていない。3連休前の週末ということで機関投資家のポジション調整の売りも出やすく、日経平均は目先下値を探る展開を強いられそうだ。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種中、7業種が高く、値上がり上位に保険、電力ガス、銀行など。一方、値下がりで目立つのは鉱業、石油、機械、非鉄、鉄鋼など。
     
     
    個別では、ソニー、キーエンス、コマツが売られ、ホンダは小安く、東エレクも大幅続落。JFE、住友鉱、JXTGが値を下げ、三菱商、商船三井は軟調。ソフトバンクGが反落し、NTT、ファーストリテ、資生堂も下落している。
    半面、三菱UFJ、三井住友が小高く、野村、東京海上は堅調。リクルートHD、JR東海、トヨタ、日本電産、HOYAが買われている。
     
    225先物はソジェン・UBS・野村・楽天が買い越し。
    GS・JP・メリル・ドイツ・みずほ・モルスタが売り越し。
    TOPIX先物はみずほ・GS・日興・三菱・モルスタが買い越し。
    JP・メリル・HSBC・野村が売り越し。
     
    テクニカル的には、東急建設(1720)、クオール(3034)、システムリ(3771)、太陽日酸(4091)、エックスネット(4762)、昭和電線(5805)、古野電(6841)、横河電(6841)、古河電(6937)、エンプラス(6961)、三井E&S(7003)、日MDM(7600)、アートネ(7823)、ISB(9702)が動兆。


     

    [概況]

    NY市場で発表された新規失業保険申請件数は予想より減少したがドルは買われず、NY株式市場が売られて始まるとドルは114円を割り込んだ。
    続いて発表された8月耐久財受注は予想を若干下回り、8月製造業新規受注は予想を上回るなどマチマチだったがドル売りは続き、NY市場序盤に当日安値113.625円まで値下がりした。
     
    NY株式市場は序盤以降も下げ幅を拡げる一方、ドルは安値を付けたあとは値を戻し、113.960円まで反発したが114円を回復する事は出来ずに引けた。米経済指標は良好でドル売り材料が出た訳ではなかったが、株価の下落にドルも連れ安となった模様。
     
    ドルは9月7日以来、上昇が続いており、初めて押し目らしい押し目を付けた感じで、本日の雇用統計の結果でもう少し押しがあるのか、再び上昇に転じるのかに注目し、それまでは様子見をお勧めする。


    [提供:カネツFX証券株式会社]






     

    [株価材料]
     
    ■三菱ケミHD<4188>
    消臭機能付き内装材開発へ
     
    ■兼房<5984>
    丸鋸の一貫自動ラインを本社工場に構築
     
    ■富士通<6702>
    業務別に金融サービス提供するシステム開発へ
     
    ■村田製<6981>
    RPA・AI本格活用 基盤構築に3年で10億円投資


     


    5日の東京株式市場は、続落スタート後、落ち着きどころを探る展開か。
    日経平均株価予想レンジは、2万3600円−2万3900円。
    欧米株はそろって下落。金利上昇への警戒が強まる地合いとなり、NYダウ平均は一時下げ幅を300ドル超に広げる場面もあった。ドル円は、足元では113円90銭近辺で推移している。
    シカゴ日経平均先物は2万3700円台からのスタートを示唆しているが、きのう2万4000円を割り込んだ後の一段安で見切り売りも誘いやすいだろう。
     
    日経平均株価は、9月7日の直近安値(2万2172円90銭)から10月2日の高値(2万4448円07銭)まで、2275円17銭上昇している。上げ幅の3分の1押し水準にあたる2万3690円近辺が意識されることもありそう。売り一巡後は、押し目買いにより下げ渋る場面も想定される。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の後半(4日終値114円29−31銭)、ユーロ・円が1ユーロ=131円台の前半(同131円36−40銭)と円高に振れている。
     
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所終値比165円安の2万3755円だった。
     
    【好材料銘柄】
    ■FRONTEO <2158> 
    受付・接客支援ロボット「Kibiro for Biz」を、音声認識精度を向上したインテリジェントマイク搭載版にアップグレードして提供開始。

    ■夢真ホールディングス <2362>
    産業機械の技術者派遣を展開する三立機械設計の全株式を取得し子会社化する。
     
    ■日本マクドナルドホールディングス <2702>
    9月既存店売上高は前年同月比8.4%増と34ヵ月連続で前年実績を上回った。
     
    ■三洋堂ホールディングス <3058>
    9月既存店売上高は前年同月比横ばい。
     
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    【国内】
    5(金)
    8月家計調査(8:30)
    8月毎月勤労統計(9:00)
    8月景気動向指数(14:00)
    《決算発表》
    壱番屋、サカタのタネ、パソナ、サンエー、サーラ、わらべや、薬王堂、フェリシモ、TSIHD、システムインテ、シリコンスタシオ、大有機、トーセ、マルゼン、キャリアリンク、エスクローAJ、フロイント、シグマ光機、オンワードHD、ワキタ、パルコ、東武ストア、トーセイ、日本BS放、レノバ、ベルク
     
    【海外】
    米8月貿易収支(21:30)
    米9月雇用統計(21:30)
    米8月消費者信用残高(10/6 4:00)
    ノーベル平和賞発表
     
    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。


     


    4日のNYダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反落し、前日比200ドル91セント安の2万6627ドル48セントで終えた。下げ幅は7月11日以来ほぼ3カ月ぶりの大きさだった。
     
    堅調な米経済指標を受けて3日に急上昇した米長期金利は4日も高止まり。4日朝発表の週間新規失業保険申請件数と製造業受注がともに好調な景気動向を示す内容だったこともあり、10年債利回りは一時3.2%台まで上昇した。
     
    米長期金利が急上昇し、割高感が強い銘柄の多いハイテク株を中心に売りが広がった。ダウ平均の下げ幅は356ドルまで広がる場面があった。
    金利上昇で株価の割高感が強まるとの見方からアップルやマイクロソフトなどハイテク株が軒並み下落した。金利上昇が住宅販売の逆風になるとの見方からホームセンターのホーム・デポも大幅に下げた。
     
    米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が3日夕の講演で、政策金利を最終的に景気を抑制する水準まで上げる可能性があると指摘。さらに「景気を冷やしも過熱もさせない中立的な水準に達するまで、まだ道のりは長い」と話したと伝わった。
    従来と比べて利上げに積極的なタカ派だったと受け止められた。前日から労働市場の過熱を示唆する経済指標が続き金利上昇が加速、米株式相場の重荷になった。
     
    市場では「5日に9月の米雇用統計の発表を控えるほか、(コロンバスデーで債券市場などが休場となる)週明けは市場参加者が限られると予想され、早めに目先の利益を確定する目的の売りが出やすかった」との見方もあった。
     
    一方、金利上昇で預貸利ざやが改善するとの期待から銀行株が買われ相場を下支えした。月内に発表が始まる米企業の18年7~9月期決算は引き続き大幅な増益が予想されている。相場の安値圏では見直し買いが入ったとの指摘も聞かれ、やや持ち直して終えた。
     
    ナスダック総合株価指数は反落し、前日比145.575ポイント安の7879.510と、8月23日以来ほぼ1カ月半ぶりの安値で終えた。アルファベット(グーグル)やフェイスブック、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックスなど主力株が軒並み売られた。
     
    セクター別では、銀行や電気通信サービスが上昇する一方で耐久消費財・アパレルやメディアが下落した。
     
    個別では、携帯端末のアップル(AAPL)とネット小売のアマゾン(AMZN)は、ハードウェアに組み込まれたチップから中国によるスパイ活動を受けていたとの一部報道を否定したものの軟調推移。家具小売のピア・ワン・インポーツ(PIR)は、決算内容が嫌気され売られた。
     
    一方で、書店のバーンズ・アンド・ノーブル(BKS)は、身売り検討が報じられ20%超の大幅上昇。アルコール飲料のコンステレーション・ブランズ(STZ)は、決算内容が好感されたほか、カナダの大麻業者への約40億ドルの投資にも自信を示し堅調推移となった。
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    26,627.48−200.91
    S&P500種
    2,901.61−23.90
    ナスダック
    7,879.510−145.575
     
    米10年債利回り(%)
    3.187 +0.026
    米2年債利回り(%)
    2.8721 +0.012
     
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,201.60−1.30   
    NY原油(ドル/バレル)
    74.68+0.35
    円・ドル
    113.90 - 113.91−0.39


     

    【シカゴ日本株先物概況】

    シカゴ日経平均先物は大幅に反落した。
    12月物は前日比525円安の2万3755円で終え、大阪取引所の終値を165円下回った。
    米長期金利が約7年ぶりの高水準に上昇し、投資家心理が悪化した。円相場の反発も売り材料視された。市場は5日に発表される9月の米雇用統計に注目している。
    12月物の安値は2万3615円、高値は2万4290円だった。
     
    シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
    23755 ( -165 )
    シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
    23790 ( -130 )
    ( )は大阪取引所終値比
     


    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7418.34(−91.94)
    FTSE100種総合株価指数は、世界的な株安に連れ安となり、株価は反落した。前日3日の終値に比べ91.94ポイント安の7418.34で引けた。構成銘柄の約8割が下落した。日中を通して徐々に下げ幅が広がった。
     
    欧米の国債利回りが上昇したことから、債券と比べた株式の割高感が意識され売りが広がった。たばこ株と医薬品株の値下がりが株価指数の下落に大きく寄与した。時価総額の大きい日用品のレキットベンキーザーと食品・日用品のユニリーバの大幅安も指数の押し下げ要因となった。
     
    個別銘柄では、たばこのブリティッシュ・アメリカン・タバコは配当権利落ちで下げ幅が大きくなった。医薬品のシャイアーの値下がりも目立った。ファッションのバーバリー・グループは5%超下落した。中国の景気減速が懸念され、仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンなど欧州の高級ブランド株が売られた。ネット専業スーパーのオカド・グループは7.8%安下がった。
     
    半面、金利の上昇で恩恵を受けるとみられる銀行株は買われた。バークレイズの値上がりが目立った。保険株も堅調だった。英再保険大手リーガル・アンド・ゼネラルは1.2%高、英保険会社ダイレクト・ライン・インシュランス・グループは1.1%高、英金融大手バークレイズは1.0%高と買われた。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 12244.14(−43.44)
    ドイツ株式指数(DAX)は続落した。終値は前営業日の2日と比べて43.44ポイント安の12244.14だった。午後に上昇に転じる場面もあったが、その後に米国株の下げ幅が広がると、DAX指数も再び下落した。構成銘柄の6割超が下がった。
     
    個別では、アナリストが投資判断を引き下げたタイヤのコンチネンタルの値下がりが大きくなった。電力のRWEと素材メーカーのコベストロの下げも目立った。
    一方で、金利の上昇で恩恵を受けるとみられる金融株が買われた。ミュンヘン再保険とドイツ銀行の値上がりが目立った。
     
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 5410.85(−80.55)
    フランスの株価指数CAC40の終値が前日に比べて1%以上、下がった。
     
     

10月06日 マーケットコメント

10月08日 マーケットコメント



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