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【市況一覧】
日経平均株価
37,628.48 -831.60 04/25
TOPIX
2,663.53 -47.20 04/25
マザーズ
640.12 -15.48 04/25
NYダウ平均
38,460.92 -42.77 04/25
ナスダック総合
15,712.75 +16.11 04/25


10月01日 マーケットコメント


    [概況]

    2日、東京外国為替市場では、イタリア財政の悪化などが懸念され、円が主要通貨に対して全面高となった。

    イタリア不安を背景に、米ドル円は一時113.590円まで下落、クロス円ではユーロ円が一時130.730円まで、英ポンド円は一時147.18円まで下落した。

    現在、欧州時間に入り、本日の安値付近からはやや切り返しとなっている。

    現在、米ドル円は113.830円、ユーロ円は131.210円、英ポンド円が147.50円付近で推移している。

    引き続きイタリア情勢の懸念などから上値は限定的となりそうか。

    [提供:カネツFX証券株式会社]

    日経平均は底堅い値動きをみせたほか、東証1部の値上がり数も過半数を占めているなど、高値警戒感が強まる中では堅調な相場展開といったところ。
    しかし、マザーズ指数は2%の下落、JASDAQも下落するなど、中小型株には利益確定の流れが強まっており、センチメントを暗くさせている。
     
     
    ■上値の重い展開か、短期過熱への警戒
     
    明日(3日)の東京株式市場は、9月半ば以降の短期間での急ピッチな株価上昇に伴い、買い疲れ感からの上値の重さが顕在化していることから、利益確定売り優勢で日経平均株価は一服商状となりそうだ。
    市場では、「取引時間中に日経平均、TOPIX(東証株価指数)ともに25日移動平均線とのかい離が5%を超え、短期的な過熱感から利益確定売り」との指摘があり、上昇ピッチの速さに対する警戒感がくすぶり出している。
     
    ファーストリテイリングが引け後に9月のユニクロ月次を発表しており、あすの株価反応は要注目。既存店売上高は前年同期比6%増とまずまず好調。ただ、株価も高い位置にある。買い材料となるようなら指数寄与度も大きいだけに、ファストリが上昇を主導するような展開も期待できる。
    一方、サプライズなしと受け止められ、指数も下を試すような場合には、5日線(2万4093円、10/2時点)がサポートとなるかに注目したい。
     
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
     
    25075.08  ボリンジャー:+3σ(25日)
    24950.29  ボリンジャー:+3σ(13週)
    24466.26  ボリンジャー:+3σ(26週)
    24444.45  ボリンジャー:+2σ(25日)
    24280.47  ボリンジャー:+2σ(13週)
     
    24270.62  ★日経平均株価2日終値
     
    24067.87  6日移動平均線
    24033.79  新値三本足陰転値
    24015.11  均衡表転換線(日足)
    23869.55  ボリンジャー:+2σ(26週)
    23813.82  ボリンジャー:+1σ(25日)
    23610.65  ボリンジャー:+1σ(13週)
    23310.49  均衡表基準線(日足)
    23272.84  ボリンジャー:+1σ(26週)
    23183.18  25日移動平均線
    23149.70  均衡表転換線(週足)
    22955.51  均衡表基準線(週足)
    22940.84  13週移動平均線
    22676.12  26週移動平均線
    22644.56  75日移動平均線
    22552.55  ボリンジャー:-1σ(25日)
    22485.20  200日移動平均線
     
     
    【自社株買い】
     (2日大引け後 発表分)
    ○キユーピー <2809>
    発行済み株式数の2.93%にあたる440万株(金額で101億7700万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施する。
    公開買い付け期間は10月3日から31日まで。買い付け価格は2313円。
     
     
    【信用規制・解除】
    (2日大引け後 発表分)
     
    ○アウン <2459> [東証2]
    東証が3日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。
    日証金も増担保金徴収措置を解除。
     
    ○倉元 <5216>
    東証と日証金が3日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。
    東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
     
     


    東証マザーズ指数は続落した。終値は前日比21.52ポイント安の1053.47だった。
    バイオ関連のカイオムは大幅高となった。最近上昇の目立っていたエクスMやUUUMが安い。利益確定売りが出やすいタイミングで、ノーベル賞関連で関連株に短期資金を奪われた面もあったようだ。
    値上がり銘柄数は66、値下がり銘柄数は193となった。
     
    個別では、トライステージ、WASHハウスが年初来安値を更新。メディカルネット、イーエムネットジャパン、オイシックス・ラ・大地、エンバイオ・ホールディングス、ウェルビーが売られた。
     
    一方、カイオム・バイオサイエンスがストップ高。アプリックス、ALBERT、くふうカンパニー、キャンバスは一時ストップ高と値を飛ばした。ピクスタ、アズーム、農業総合研究所、ラクス、フーバーブレインなど12銘柄は年初来高値を更新。イントランス、うるる、フロンティア・マネジメント、アイリックコーポレーション、はてなが買われた。
     


     


    日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比10円25銭安の3840円78銭だった。
    新興企業株はこのところ戻りのペースが速かったため、徐々に利益確定売りが優勢になった。新たながん治療法の開発に道を開いた本庶佑・京大特別教授のノーベル生理学・医学賞の受賞決定を手掛かりにバイオ関連株の一角には思惑的な買いが入った。
    バイオ・医薬品関連ではテラが上昇した。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で835億円。およそ3カ月ぶりの高水準だった。売買高は1億3174万株。値上がり銘柄数は239、値下がり銘柄数は407となった。
     
    個別では佐藤渡辺、協和日成、岩塚製菓、極楽湯ホールディングス、ポラテクノなど14銘柄が年初来安値を更新。ソフトフロントホールディングス、大村紙業、夢の街創造委員会、ASIAN STAR、JALCOホールディングスが売られた。
     
    一方、極東産機がストップ高。ACKグループ、テリロジー、ブロードバンドセキュリティ、オプトエレクトロニクス、ワークマンなど7銘柄は年初来高値を更新。ポエック、シンデン・ハイテックス、テラ、エムティジェネックス、マリオンは値上がり率上位に買われた。
     
     
     

    【大引け概況】
    2日の日経平均株価は小幅ながら3日続伸した。
    本日のマーケット動画 時間:00:01:27 容量:18.5M
    過去のマーケット動画はこちら
     
    前日比24円86銭高の2万4270円62銭で終え、1991年11月13日以来およそ27年ぶりの高値を連日で更新した。
     
    北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の妥結で米通商問題への警戒が和らぐなか、外国為替市場で1ドル=114円台に入るなど円安が進行したことがリスクを取る動きを後押し、日経平均は一時2万4400円台まで上値を伸ばす場面があった。自動車などの輸出関連株を中心に出遅れ感を意識した買いが優勢だった。
    中国・上海株市場は休場ながら、香港や韓国株が安く推移したことなども影響した。
    ただ、下値では買いニーズが強く、その後は利益確定売りと押し目買いが交錯。最後はやや買いの勢いが勝った。
     
    安倍晋三首相は2日の内閣改造で麻生太郎副総理・財務・金融相など主要閣僚を留任させたこともあり、内閣改造や自民党・党役員人事に対する株式相場の反応は限られた。
     
    JPX日経インデックス400は3日続伸した。終値は前日比57.83ポイント高の1万6164.66だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、6.07ポイント高の1824.03で終えた。
     
    東証1部の売買代金は概算で3兆653億円、売買高は14億7398万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1061、値下がりは957、変わらずは92銘柄だった。
     
    業種別株価指数(33業種)では、石油・石炭製品、鉱業、ゴム製品の上昇が目立った。下落は、不動産業、情報・通信業、空運業など。
     
    個別では、ノーベル生理学・医学賞の受賞決定を巡る思惑から小野薬が買われた。原油高が好感され、出光興産や昭和シェル、コスモエネルギーホールディングスなど石油関連株が上昇。トヨタ自動車が高く、ファナックやテルモ、三井物産が上昇したほか、ぐるなびが大きく上値を伸ばし、ネオスも大幅高で4ケタ大台乗せ。スルガ銀行が上値を伸ばし、高島屋、TOWA、ケーヒンなども水準を切り上げた。
     
    半面、ソフトバンクグループが下落、ファーストリテイリングなど値がさ株の一部は安い。リクルートのほか、東エレクやアドテストなど半導体関連銘柄が下げた。東海カーボン、ZOZOが軟調だったほか、象印マホービンが急落、しまむらも大きく値を下げている。TATERUが大幅安、ベクトル、ネットワンシステムズなども売られた。
     
    東証2部株価指数は前日比24.99ポイント高の7417.37ポイントと3日続伸した。
    出来高8270万株。値上がり銘柄数は185、値下がり銘柄数は257となった。
     
    個別ではソルコム、SECカーボン、東洋刃物、イクヨ、野崎印刷紙業など8銘柄が年初来高値を更新。アウンコンサルティング、ケミプロ化成、新内外綿、ナルミヤ・インターナショナル、フュートレックが買われた。
     
    一方、ベルテクスコーポレーション、東邦金属、FDK、エルナーが年初来安値を更新。日本リーテック、キャピタル・アセット・プランニング、大興電子通信、那須電機鉄工、サイバーステップが売られた。


     

    【後場寄り付き概況】

    日経平均株価は後場寄りプラス転換
     
    後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比25円97銭高の2万4271円73銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、6.79ポイント高の1824.75で始まった
    小幅マイナス圏から切り返しプラス転換した。
    外国為替市場では、1ドル=113円90銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。
     
    個別では、任天堂がにぎわい、キーエンス、ファナック、トヨタが上伸し、ブリヂストンも値上がり。三菱UFJ、三井住友が小高く、伊藤忠、三菱商は堅調。小野薬は個別に買われている。

    半面、ソフトバンクGが下落し、ファーストリテも売りに押されている。ソニー、東エレクが下げ、東海カ、昭和電工も軟調。ZOZOの売りが厚く、しまむらは大幅安となっている。


    NAFTA再交渉での合意を受けた米株高を好感し、続伸で始まった日経平均だが、為替の円安一服などを背景に伸び悩んだ。
    9月安値(2万2172円90銭、取引時間中)から本日の高値までの上昇幅は2300円近くに達し、短期的な過熱感が意識されやすいことから、目先の調整は想定内だろう。
    今週末には米9月雇用統計の発表が控えており、これを見極めたいとするムードが強まる可能性もあるが、業績期待から押し目買いも入りやすく、日経平均は底堅く推移しそうだ。
     
    ランチバスケットは23件、27951億円、20億買い越し。
     

    日経ジャスダック平均株価は反落した。
    前引けは前日比7円72銭安い3843円31銭。新しいがん治療薬の開発に道を開いた本庶佑・京大特別教授のノーベル生理学・医学賞の受賞決定を受けてバイオ関連株に思惑的な買いが先行したが、日経平均株価の伸び悩みもあって徐々に利益確定売りが優勢になった。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で521億円、売買高は8675万株。値上がり銘柄数は250、値下がり銘柄数は354となった。
     
    個別では協和日成、極楽湯ホールディングス、ポラテクノ、日本エス・エイチ・エル、高見澤など11銘柄が年初来安値を更新。ソフトフロントホールディングス、大村紙業、JALCOホールディングス、医学生物学研究所、倉元製作所が売られた。
     
    一方、ACKグループ、テリロジー、ブロードバンドセキュリティ、ワークマンが年初来高値を更新。テラ、シンデン・ハイテックス、ポエック、ワンダーコーポレーション、ソフィアホールディングスが買われた。


     

    東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比17.01ポイント安い1057.98だった。
    バイオ関連のカイオムやそーせいは上昇したが、日経平均株価の伸び悩みもあって徐々に利益確定売りが優勢になった。
    株価上昇で乗り遅れた投資家が買い出動してくることへの期待感もあり、売り一巡後は出直ることも想定されよう。
    市場では「日経平均が2万4000円を回復したことによる達成感が市場全体に広がっており、新興市場にもいったん利益を確定しようとの動きが出た」との見方が出ていた。
    値上がり銘柄数は70、値下がり銘柄数は182となった。
     
    個別では、トライステージ、WASHハウスが年初来安値を更新。メディカルネット、ユーザベース、エンバイオ・ホールディングス、UUUM、ウェルビーが売られた。
     
    一方、ALBERTがストップ高。アプリックス、キャンバス、カイオム・バイオサイエンスは一時ストップ高と値を飛ばした。ピクスタ、アズーム、農業総合研究所、ラクス、フーバーブレインなど11銘柄は年初来高値を更新。エクスモーション、イントランス、メディネット、うるる、はてなが買われた。
     

     


    2日の日経平均株価は小幅反落した。午前の終値は前日比31銭安の2万4245円45銭だった。東証株価指数(TOPIX)は5.62ポイント高の1823.58と小じっかり。
     
    取引開始後は前日のNYダウ工業株30種平均の上昇を受けて買い優勢だったが、前日に終値で27年ぶりの高値を更新して達成感が出ており、短期筋の利益確定売りに押された。
     
    外国為替市場でドル高・円安が進んだことなどを追い風に買い優勢で始まり、日経平均は一時200円以上上昇する場面があった。
    前場中ごろを境に利益確定売りが表面化し値を消す展開となった。下値では押し目買いが入り前日の終値近辺でもみ合う展開となり、前引けはわずかにマイナス圏で着地した。
     
    自民党は2日午前の臨時総務会で新たな党役員人事を決めた。二階俊博幹事長と岸田文雄政調会長を再任し、総務会長に加藤勝信厚生労働相、選挙対策委員長に甘利明元経済財政・再生相をあてると発表したが、株式相場の反応は限られた。
     
    前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆4423億円、売買高は7億2258万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は917。値上がりは1103、変わらずは90銘柄だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は、不動産業、水産・農林業、情報・通信業の下落が目立ち、上昇は石油・石炭製品、非鉄金属、ゴム製品など。

    個別では、トヨタ自動車が買い優勢、ファナックも高い。小野薬品工業も商い急増のなか上昇した。OLCやJTが上昇。トヨタなどの自動車株のほか、テルモや電通も高い。モバイルファクトリー、キューブシステムが大幅高、大阪チタニウムテクノロジーズも値を飛ばした。ケーヒン、カネカなども買われた。
     
    半面、ソフトバンクグループが軟調、ファーストリテイリングも値を下げた。リクルートやコマツも冴えない。住友不や三井不、菱地所といった不動産株が下落。象印マホービンが急落、TATERUも大幅安となった。
     
    東証2部株価指数は前日比26.78ポイント高の7419.16ポイントと3日続伸した。
    出来高5787万株。値上がり銘柄数は185、値下がり銘柄数は229となった。
     
    個別では、ソルコム、SECカーボン、東洋刃物、イクヨ、野崎印刷紙業など8銘柄が年初来高値を更新。ケミプロ化成、ロブテックス、フュートレック、アジア航測が買われた。
     
    一方、ベルテクスコーポレーション、東邦金属、FDK、エルナーが年初来安値を更新。日本リーテック、平和紙業、キャピタル・アセット・プランニング、サイバーステップ、パスが売られた。


     


    【寄り付き概況】

     
    2日の東京株式市場は買い優勢でスタート、寄り付きの日経平均株価は、前営業日比130円41銭高の2万4376円17銭で始まった。
    東証株価指数(TOPIX)は、11.53ポイント高の1829.49で始まった。(
     
    前日のNYダウが一時280ドル近い上昇をみせるなど急伸、引けも伸び悩んだとはいえ190ドル高強で引けており、これを受けて東京株式市場も運用リスクを取りやすくなった海外投資家などの買いを交え上値を追う展開となっている。
     
    NAFTAの見直し交渉で米国とカナダが合意したことが好感されているほか、原油市況が大幅上昇し、3年10か月ぶりの高値をつけたこともリスク・オンの流れを象徴する形になっている。外国為替市場では1ドル=114円台に入るなどドル高・円安基調が継続、これも主力株中心に支援材料となっている。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種中、30業種が高く、値上がり上位に鉱業、石油、非鉄、ゴム製品、鉄鋼など。
     
     
    個別では、トヨタが高く、SUBARUは反発し、任天堂、ソニー、キーエンスも買い優勢。三菱UFJ、みずほFGは小じっかり。伊藤忠が続伸し、三菱商も堅調で、武田は値を上げ、小野薬が気配値を切り上げている。OLCは底堅い。
    半面、ソフトバンクGが高寄り後に値を消し、ファーストリテも売り物がち。東エレクは軟調に推移している。
     
     
    225先物は三菱・野村・SBI・モルスタ・メリルが買い越し。
    ソジェン・ドイツ・バークレイズ・みずほ・UBS・アムロが売り越し。
    TOPIX先物はバークレイズ・JP・ソジェン・ドイツ・野村が買い越し。
    メリル・パリバ・日興・大和が売り越し。
     
    テクニカル的には、システナ(2317)、DCM(3050)、オプティム(3694)、MDV(3902)、チェンジ(3962)、アミューズ(4301)、花王(4452)、オハラ(5218)、IBJ(6071)、ジェイテクト(6473)、QBネット(6571)、忠(8001)、第一実業(8059)、正栄食(8079)、サンリオ(8136)が動兆。


     

    [概況]

    欧州市場で114円を付けたドルは其の後114円を挟んで揉み合いが続き、NY市場に入り発表された8月建設支出と9月ISM製造業景況指数は共に予想を下回ったがドル売りは小幅で、NY株式市場が大幅上昇で始まると序盤にドルは2017年11月9日以来、11か月ぶりとなる当日高値114.075円まで上昇した。
     
    其の後は株価が上げ幅を拡大する中でドルは114円を挟んだ揉み合いとなり、最後は前週末比+37.5銭高の113.980円と114円をわずかに割り込んで引けた。NAFTA再交渉で米国とカナダが合意に達した為に株価が上昇した事を好感して、リスク選好の円売りが予想を下回る経済指標による円買いを上回った模様。本日以降は高値警戒感や利益確定の売りをこなしながら、ドルがどこまで上値を伸ばす事が出来るかに注目している。


    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

    「リスク・オン」
     
    ノーベルウィークのスタートで京大の本庶教授が医学生理学賞を受賞。
    明るいスタートなった下期という印象。
    報道各社の受賞インタビューの中で印象に残ったのは「教科書でも疑う」というフレーズ。
    「ナンバーワンでなくオンリーワンを目指せ」と同様に、進歩は疑念の中から生じるということだろう。
    株だって一緒。
    通説を確認もせずに信じるのではなく「疑う」ことはとても重要。
    強気になっても「日経平均の上値は25000円」なんていう市場関係者の相場予想など疑う意味もない。
    しかし海外で起こったこと、需給で起こったこと、永田町や霞が関で起こったことなどは疑うことから始めるというスタンスだ。
    あるいは「それで誰が儲けたの」と考えることかもしれない。
     
    週明けのNYダウは192ドル高の26651ドルと3日続伸。
    上昇幅は一時279ドルに達する場面もあった。
    NAFTAの見直し交渉で米国とカナダが合意したことを好感。
    「合意は困難と見られていたことから大きなポジティブサプライズとなった」との見方だ。
    ボーイング1銘柄でNYダウを約70ドル押し上げた。
    GEとテスラが急伸。
    原油先物相場も大幅に上昇し約3年10ヵ月ぶりの高値を付けたことからエネルギー関連セクターも上昇した。
    金利の高止まりが金融セクターも堅調。
    もっとも引けにかけては上昇幅を縮小。
    NASDAQは小幅安。
    小型株のラッセル2000指数は1%以上の下落となった。
    フェイスブック、インテルが下落。
    アップル、マイクロソフト、アマゾンは上昇。
    建設支出が予想を下回る伸びとなりISM製造業景況感59.8に低下したが影響薄。
    VIX(恐怖)指数は12.00%に低下。
    SKEW指数は144.43%。
    10年国債利回りは3.08%台。
    ドル円は114円に何度かトライしての推移。
     
     
    下半期初日の日経平均は続伸し終値ベースで年初来高値を更新。
    1991年11月13日(24416円23銭)以来、26年11カ月ぶりの高値更新だ。
    ただ東証1部の値下がり銘柄は1079、値上がり銘柄数は958。
    TOPIXはかろうじてプラスを保ったという印象だが日経平均は3ケタの上昇というのが違和感。
    空売り比率の41.5%も同様だ。
    「やや物足りなさはあるもののほとんど失速もしておらず不気味なほどに強い。
    お祭り騒ぎとはなっていないのが良い」という声もある。
    「リスク・オンが強まってきた」という見方もある。
    新高値銘柄数は79と週末の118から減少。
    新安値銘柄数は38。
    騰落レシオは127.66まで低下した。
    NT倍率は13.34倍。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.888%。
    買い方▲6.817%。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲13.12%。
    買い方▲12.36%。
    日経平均採用銘柄のPERは13.93倍でEPSは1740円。
    PER14倍復活になろう。
    25日線(23116円)からは4.89%、200日線22477円からは7.86%のプラスかい離。
    200日線から10%プラスかい離が24724円水準。
    「そこからの上昇加速に期待」という見方もある。
    シカゴ225先物終値は大証日中比120円高の24420円。
    高値は24480円まであった。
    「24500円が見えればその先は25000円」というのが楽観シナリオだ。
    月曜も髭で上値を押さえたボリンジャーのプラス2σは24315円。
    プラス3σはバンドが広がって24915円だ。
    日足陽線2日は再度連続日足陽線への期待につながる。
     
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    ライトアップ(6580)・・・動兆
     
    ライトアップに注目する。
    同社は企業の生産性向上のためのITツール導入支援などが中核。
    Webコンテンツ制作も堅調。
    オプトHDが保有株売却し持株比率2割(従来40%)切ってきた。
    上場半年で需給好転の感。
     
     
    (兜町カタリスト櫻井)


     

    2日の東京株式市場は続伸後、堅調な展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、2万4200円−2万4500円。
    足元で好地合いが継続するなか、NYダウが3日続伸した動きなどから、買いが先行しそうだ。
     
    国内も内閣改造や日本人のノーベル賞受賞などの刺激材料があり、リスクオンの相場が続くだろう。シカゴ日経平均先物の水準からは2万4500円どころも視野に入るが、あっさり乗せてくるようなら、今の上昇が2万5000円まで続くとの見方も強まりやすい。先高期待から、終日強い地合いが続くと予想する。
     
    物色としてはノーベル医学生理学賞の受賞を受けて、小野薬品<4528>などバイオ関連に関心が集まりやすい。また、原油相場の上昇を背景に資源関連への物色が強まろう。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=114円前後(1日終値114円03−04銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=131円台の後半(同132円22−26銭)と円高に振れている。
    1日に発表された9月日銀短観で、大企業製造業の想定為替レートが1ドル=107円40銭となっていることから、業績の上ブレ期待が浮上し上値を試す場面もありそう。
     
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所終値比110円高の2万4420円だった。
     
     
    【好材料銘柄】
    ■フェリシモ <3396>
    上期経常を6.8倍上方修正。
     
    ■IDOM <7599>
    豪州の新車ディーラーグループ、AWMグループを買収。
     
    ■新都ホールディングス <2776>
    ラカラジャパンと代理店契約を結び、「アリペイ」「WeChat Pay」といったQR決済サービスの国内導入開拓と訪日中国人向けインバウンドプロモーションサービスの斡旋紹介業務を開始する。
     
    ■ワークマン <7564>
    9月既存店売上高は前年同月比28.1%増と大幅増収を達成。
     
    ■イントランス <3237>
    今期経常を50%上方修正。
     
    ■アプリックス <3727>
    球状太陽電池を開発するスフェラーパワー社と太陽光発電技術を利用したBeacon(ビーコン)の共同開発で合意。
     
    ■GA technologies <3491>
    不動産仲介会社向けの営業支援クラウドシステムを運営するイタンジの全株式を取得し子会社化する。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    【国内】
    2(火)
    内閣改造・自民党役員人事
    9月マネタリーベース(8:50)
    9月消費動向調査(14:00)
    10年利付国債入札
    《決算発表》
    キユーピー、アヲハタ、KTK、カネコ種、瑞光、放電精密、ニューテック、ライトオン、平和堂、北恵
     
    【海外】
    パウエルFRB議長が講演(全米企業エコノミスト協会会議)
    ノーベル物理学賞発表
    《米決算発表》
    ペイチェックス
    休場:インド
     

    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

     

    [株価材料]
     
    ■大和ハウス<1925>
    太陽光で電力自給自足するオフィス実験開始
     
    ■パナソニック<6752>
    中国で環境エンジニアリング事業に参入
     
    ■小野測<6858>
    車内の騒音を計測・評価するシステムの提案開始
     
    ■丸紅<8002>
    送迎バスのスマホ予約をフィリピンで実証


     

     
     1日のNYダウ工業株30種平均は3日続伸し、前週末比192ドル90セント高の2万6651ドル21セントで終えた。
     
    トランプ米政権は9月30日、NAFTA再交渉でカナダと合意したと発表。カナダは乳製品市場の一部開放や自動車の対米輸出に事実上の制限を設けることを受け入れた。先に妥結したメキシコを含む3カ国協定の枠組みが維持されたことを受けて貿易摩擦激化への懸念が和らぎ、自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)や航空機大手ボーイングなど輸出関連株への買いが膨らんだ。
    ダウ平均は航空機のボーイング1銘柄で70ドルあまり指数を押し上げた。ダウ平均は一時279ドルに上げ幅を広げた。
     
    また、原油先物相場が大幅に上昇し、約3年10カ月ぶりの高値を付けた。業績に追い風になるとの見方から、シェブロンやエクソンモービルといった石油株が買われたのもダウ平均を支えた。米長期金利が高止まりし、利ざや改善が見込めるJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスといった銀行株も高い。
     
    ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに小幅に反落し、前週末比9.051ポイント安の8037.302で終えた。フェイスブックや半導体のインテルの下げが目立った。アップルやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムといった他の主力株は上昇し、下値は限られた。
     
     
    セクター別では、エネルギーや資本財が上昇する一方で消費者サービスや不動産が下落した。
     
    個別では、電気自動車のテスラ(TSLA)は、イーロン・マスクCEOが米証券取引委員会(SEC)と和解したことが報じられ大幅上昇。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、CEOの交代を発表し上昇。NAFTA再交渉の妥結で、自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)やフォード(F)が買い戻された。
     
    一方で、ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け下落。SNSのフェイスブック(FB)は、約5000万のアカウント情報漏洩を受けて、欧州連合(EU)が約16.3億ドルの罰金を科すことが報じられ、軟調推移となった。
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    26,651.21+192.90
    S&P500種
    2,924.59+10.61
    ナスダック
    8,037.302−9.051
     
    米10年債利回り(%)
    3.0836 +0.028
    米2年債利回り(%)
    2.8229 +0.004
     
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,191.70−4.50
    NY原油(ドル/バレル)
    75.43+0.13
    円・ドル1
    13.98 - 113.99−0.05

     

    【シカゴ日本株先物概況】

    シカゴ日経平均先物は5営業日続伸した。
    12月物は前週末比270円高の2万4420円で引け、大阪取引所の終値を110円上回った。米株高が好感され日経平均先物にも買いが広がった。
    9月30日に米国とカナダ、メキシコが北米自由貿易協定(NAFTA)に替わる新たな貿易枠組みで合意し、米国の投資家心理が改善した。
     
    シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
    24420 ( +110 )
    シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
    24455 ( +145 )
    ( )は大阪取引所終値比





    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7495.67(−14.53)
    FTSE100種総合株価指数は続落した。前週末の9月28日の終値に比べ14.53ポイント安の7495.67で引けた。構成銘柄の半数以上は下落した。
    住宅株の下げが目立ったが、値下がり銘柄は約半数にとどまった。
     
    個別銘柄では、朝方から買われていた郵便大手のロイヤル・メールは、午後に通期の営業利益が減るとの見通しを示したことをきっかけに売られ、28日の終値に比べて約18%下がった。スタンダードチャータード銀行は3.3%安など銀行株と、プルーデンシャルなど保険株の下げも目立った。バークリー・グループなど住宅建設株も安くなった。メイ英首相が9月30日に、外国人が英国内の住宅を購入する際には特別料金を課す可能性に言及したことが響いた。
     
    格安航空会社(LCC)のイージージェットは7%下がった。同業のライアンエアーが原油高などを理由に通期の業績予想を引き下げたことが響いた。複数のアナリストが投資評価を引き下げたことも売り材料となった。午前に買われた鉱業関連株は午後にまちまちとなった。
     
    半面、原油高を背景に石油株は上がった。害虫駆除のレントキル・イニシャルは3%超上昇した。英アウトソーシングのミティエから害虫駆除部門を取得した。ヘルス・安全装置関連のハルマは4.1%高と値上がりも目立った。
     
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 12339.03(+92.30)
    ドイツ株式指数(DAX)は反発した。終値は前週末の9月28日と比べて92.30ポイント高の12339.03だった。
    米政権が北米自由貿易協定(NAFTA)の見直し交渉でカナダと合意し、世界貿易をめぐる先行き不透明感が払拭され、安心感から買われた。米国の株高が進むのにともない、上げ幅は広がった。
     
    個別では、医療機器のフレゼニウスは8%超上昇した。同社が米後発薬大手のエイコーンの買収撤回に向け、裁判所の判決を勝ち取ったと伝わり、買いが広がった。工業用ガスのリンデも6%超上がった。同社と米プラクスエアの合併について、中国規制当局が承認したことが好感された。
    一方で、鉄鋼のティッセン・クルップは大幅安。航空のルフトハンザの値下がりも目立った。
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 5506.82(+13.33)


     

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