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【市況一覧】
日経平均株価
38,460.08 +907.92 04/24
TOPIX
2,710.73 +44.50 04/24
マザーズ
655.60 +4.96 04/24
NYダウ平均
38,503.69 +263.71 04/24
ナスダック総合
15,696.64 +245.34 04/24


08月01日 マーケットコメント


    2日の日経平均は3日ぶり大幅反落。米中貿易摩擦懸念が再燃したことから売りが優勢。序盤はきのうまでの地合いの良さからプラス圏まで戻す場面もあったが、売り直されて下げ幅を広げた。後場に入ると、上海株の下げ拡大を嫌気して一段安の展開。下げ幅を200円超に広げ、心理的節目の2万2500円をあっさり割り込んだ。
     
     
    明日(3日)の東京株式市場は、米中貿易摩擦が中国景気の鈍化を招くとの見方に加え、米7月の雇用統計発表を目前にしていることもあり、買い手控え姿勢が強まり、日経平均株価は軟調な推移となりそうだ。
     
    好決算銘柄に対する物色もやや神経質にさせてくる。決算の反応が限られてくるようだと、次第に模様眺めムードが広がりやすくなりそうである。好業績銘柄の下値拾いのスタンスとなろう。
     
    明日に関しては、13週線(2万2537円、8/2時点、以下同じ)より上で終われるかが注目点。2万2500円を意識した動きが見られれば、来週は仕切り直しでこの近辺での値固めが続くと予想する。売りに押された場合には、25日線(2万2332円)や26週線(2万2108円)などがサポートになるかに注目したい。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
     
    23081.76  ボリンジャー:+2σ(25日)
    22834.26  ボリンジャー:+1σ(13週)
    22707.37  ボリンジャー:+1σ(25日)
    22698.30  ボリンジャー:+1σ(26週)
    22609.57  6日移動平均線
    22558.67  均衡表転換線(日足)
    22537.48  13週移動平均線
     
    22512.53  ★日経平均株価2日終値
     
    22483.30  均衡表雲上限(日足)
    22447.00  75日移動平均線
    22342.60  200日移動平均線
    22332.97  25日移動平均線
    22320.89  均衡表雲下限(日足)
    22240.69  ボリンジャー:-1σ(13週)
    22237.26  均衡表転換線(週足)
    22206.14  均衡表基準線(日足)
    22196.89  新値三本足陰転値
    22144.23  均衡表雲上限(週足)
    22108.91  26週移動平均線
    21958.58  ボリンジャー:-1σ(25日)
     
     
     
     
    ■東証業種別ランキング:全33業種のうち、32業種が下落
     
    全33業種のうち、パルプ・紙を除く32業種が下落。非鉄金属が下落率トップ。前日に発表した決算が嫌気され、古河電<5801>が10%近く下落したほか、住友鉱<5713>や三菱マテ<5711>も2%超安となった。そのほか、海運業、鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼などが下落率上位となった。
    一方、パルプ・紙のみ4%超上昇。決算が好感され、時価総額上位の王子HD<3861>、レンゴー<3941>が大幅高となった。
     
     
    ■東証主体別売買動向・7月第4週、外国人は859億円と3週連続の買い越し
     
    東京証券取引所が2日発表した7月第4週(7月23〜27日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)は、海外投資家が859億6279万円と3週連続の買い越しとなった。前週は319億5828万円の買い越しだった。個人投資家は2186億5116万円と3週連続の売り越し。事業法人は127億7346万円と4週連続の買い越し。投資信託は812億1699万円と6週連続の買い越しだった。
     
     
    【信用規制・解除】
     
     (2日大引け後 発表分)
    ■エムアップ <3661>
    東証が3日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。
    日証金も増担保金徴収措置を解除。
     

    [概況]

    2日、東京外国為替市場では円が主要通貨に対して全面高となっている。

    米国が中国製品2000億ドルに課す関税率を25%へ引き上げる方針と発表したことを受け、米中貿易戦争への警戒感などから円が買われた。

    米ドル円は一時111.440円まで水準を下げている。また、トルコリラ円は一時21.84円まで下落し、過去最安値を更新した。

    円高の要因に加えて、米国が解放を要求している米国人牧師の拘束をトルコが続けているとして、同国のギュル法相とソイル内相に制裁を科したと発表。

    これらを受け、トルコリラ円は7月24日に付けた過去最安値22.22円を下回る展開となっている。

    現在、欧州時間に入りトルコリラ円は21.90円付近で下値を探る動きとなっており、引き続き警戒が必要だ。

    [提供:カネツFX証券株式会社]

     
    日経ジャスダック平均株価は5日続落した。終値は前日比3円49銭安い3815円36銭だった。
    朝方は好決算を発表した銘柄などが物色され小高く推移していたが、米中貿易摩擦の激化に対する懸念を背景とした中国株安や東証1部の主力銘柄で構成する日経平均株価の一段安を受け、投資家心理が悪化。徐々に売りに押される展開となった。
     
    ただ、市場では「本日は、外部環境の先行き不透明感の悪影響を受けにくい内需関連銘柄や、本格化している4-6月期決算の良好な企業などに個人投資家の資金が向かった」との指摘が聞かれ、下げ幅も限定的だった。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で479億円、売買高は1億278万株だった。
    値上がり銘柄数は265(スタンダード245、グロース20)、値下がり銘柄数は325(スタンダード311、グロース14)、変わらずは76(スタンダード73、グロース3)。
     
    個別では、上期の業績予想を下方修正したカッシーナ・イクスシー、ケア21、三洋堂ホールディングス、東京日産コンピュータシステム、アズ企画設計など16銘柄が年初来安値を更新した。
    急ピッチの上昇に対する警戒感から利食い売りが優勢となったアクサスホールディングス、元代表取締役の不正行為が発覚したジャストプランニング。他では、東北化学薬品、大木ヘルスケアホールディングス、ダイヤ通商が売られた。
     
    一方、第1四半期決算を材料にニチダイがストップ高。シンクレイヤは一時ストップ高と値を飛ばした。
    エフティグループ、ラック、インフォコム、東映アニメーション、ワークマンなど6銘柄は年初来高値を更新した。
    値動きの軽さから値幅取りの動きがみられたビジョナリーホールディングス、通期業績予想を上方修正したクレステック、子会社の業務提携を発表したエスプール、子会社の業務提携を発表した石垣食品が買われた。
     
    ジャスダック市場に2日上場したイボキンは午前に公募・売り出し価格(公開価格、1930円)を20%上回る2310円で初値を付けた。終値は2299円と、初値を小幅に下回った。



     

     
    東証マザーズ指数は反発した。終値は前日比1.86ポイント高の1034.56だった。
    朝方の買い先行後、午後に値を消したが、マザーズはすぐにプラス圏に浮上した。新規上場銘柄が売買代金上位となり人気を集めた。後場にかけて、全面安となったアジア市場を嫌気されたことで全体相場が軟調となるなか、個人投資家による利益確定売りの動きもみられ、総じて上値の重い展開となった。
    7月31日に2018年4〜6月期の最終黒字転換を発表したアドウェイズなどへの買いが全体を下支えした。
     
    市場関係者からは、「東証1部の主力株が調整含みになったことで個人投資家の資金が値動きの良い新興企業株に流れたようだ」との見方が出ていた。
    売買代金は概算で754.73億円。騰落数は、値上がり107銘柄、値下がり139銘柄、変わらず15銘柄となった。
     
    個別では、アドウェイズがストップ高。G-FACTORY、ALBERT、エクストリームは一時ストップ高と値を飛ばした。
    GA technologies、アクリート、アイペット損害保険など4銘柄は年初来高値を更新した。
    シルバーライフ、アイ・ピー・エス、グレイステクノロジー、弁護士ドットコム、JIG−SAWは買われた。
     
    一方、ファンデリー、ゼネラル・オイスター、アプリックス、シルバーエッグ・テクノロジー、Mマートなど13銘柄が年初来安値を更新した。
    コラボス、ベガコーポレーション、ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス、ブティックス、バンク・オブ・イノベーションは売られた。
     
    2日に東証マザーズ指数に上場したシステムサポの初値は公開価格(1750円)の2.3倍となる4000円だった。終値は3630円で初値比では9%あまり下落した。


     

    【大引け概況】
    日経平均株価は前日比234円17銭安の2万2512円53銭と3日ぶりに大幅反落し、東証株価指数(TOPIX)も17.67ポイント安の1752.09と下落した。
    本日のマーケット動画
    時間:00:00:31 容量:4.5M

    過去のマーケット動画はこちら
     
    米中貿易摩擦問題の再燃を背景にした中国株安を受けて、投資家心理が急速に冷え込んだ。
     
    トランプ米大統領が2000億ドル分の中国製品に対する追加関税の税率引き上げを指示し、米中の通商問題への警戒感が強まった。ファナックや日立建機など中国関連や住友鉱など景気敏感株の売りが優勢だった。
     
    国内債券市場で長期金利が1年半ぶり高水準を付けたのが材料視され、朝方は銀行や保険といった金融株への買いが相場をけん引していた。ただ日銀が午後に国債買い入れオペ(公開市場操作)の実施を通知し、長期金利が上げ幅を縮めたのを受け、金融株は次第に利益確定売りが優勢になった。
     
    JPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比158.14ポイント安の1万5482.91だった。
     
    東証1部の売買代金は概算で2兆7678億円。売買高は16億4242万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1509、値上がりは509、変わらずは85だった。
     
    業種別株価指数(33業種)では、非鉄金属、海運業、鉱業、石油・石炭製品の下落が目立った。上昇は、パルプ・紙のみ。
     
     
    個別では、任天堂や資生堂が安く、マツダやトヨタ自動車も軟調。前日発表した18年4〜6月期決算の内容が嫌気された古河電気工業は急落した。ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングなども売られた。コマツ、ファナックも安い。イマジカ・ロボット ホールディングスがストップ安に売り込まれたほか、イーレックス、大塚商会、カシオ計算機なども大幅安となった。
     
    半面、王子HDが大幅高。ソニーは小幅ながら上昇した。パナソニックが底堅く推移し、東海カーボンも頑強な動きをみせた。アイ・エス・ビーが急騰、三井ハイテックも値を飛ばした。スミダコーポレーション、スクロールも物色人気。旭化成、シャープも買われた。コムチュア、カプコンも高い。
     
     
    東証2部株価指数は前日比39.85ポイント安の7348.02ポイントと反落した。
    値上がり銘柄数は192、値下がり銘柄数は226となった。
     
    個別では、いい生活、ダイナパック、西菱電機、川上塗料、東京インキなど9銘柄が年初来安値を更新。高松機械工業、サイオス、上村工業、インスペック、エムジーホームが売られた。
     
    一方、ソルコム、カンロ、プレミアムウォーターホールディングス、あじかん、東洋刃物など6銘柄が年初来高値を更新。ビート・ホールディングス・リミテッド、川本産業、アイケイ、オリエンタルチエン工業、浜井産業が買われた。





     

    【後場寄り付き概況】

    2日後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比117円94銭安の2万2628円76銭で始まった。
    東証株価指数(TOPIX)は、6.74ポイント安の1763.02で始まった。
    後場は日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに下げ幅を拡大している。米国との貿易摩擦激化への懸念を背景とした中国・上海株の大幅安を受け、下げ幅拡大している。
     
    外国為替市場では、1ドル=111円60銭近辺での推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。
     
    決算発表企業では、市場予想を上回る企業も多く、決算評価で上昇する銘柄が目立っている。期初にみられた今期の企業業績に対する過度な警戒感は後退しつつあるといえよう。
     
    前日に薄商いでさえない動きとなったジャスダック・マザーズ市場にはともに買い戻しが入っており、後場にかけて新興市場へと個人投資家による短期資金が更に向かう可能性も意識されるだろう。
     
    個別では、トヨタ、ホンダが前場安値を下回り、ファナックも大幅安。任天堂の売りが厚く、ソフトバンクGは売りに押され、ファーストリテは下値もみ合い。
    半面、ソニーがにぎわい、キーエンスも買われ、シャープは大幅高。エーザイ、小野薬が締まり、JTも値上がりし、東電力HDは小幅高となっている。
     
    ランチバスケットは18件、163.90億円、60億買い越し。


     


     
    2日午前の日経平均株価は、前営業日比91円79銭安の2万2654円91銭で終了した。東証株価指数(TOPIX)は、4.72ポイント安の1765.04で終了した。
     
    米中貿易摩擦が激化するとの懸念から、前日の米株式相場が下落した流れを引き継いだ。
    トランプ米政権が中国からの輸入品2000億ドル(約22兆円)相当を対象にした関税を25%に引き上げることを検討すると伝わり、NYダウ平均が下落した。
    為替相場もリスクオン姿勢の後退を背景に円高方向に振れたため、日経平均株価は軟調な値動きとなった。
     
    朝方の国内債券市場で長期金利が一時0.145%と1年半ぶりの高水準を付けた。日米の金利先高観を手掛かりに、銀行や保険など金融株には運用環境の改善などを期待した買いが入った。ただ長期金利が上昇幅を縮小すると金融株に利益確定目的の売りが出たため、株式相場も前引けにかけてやや弱含んだ。
     
    前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2040億円、売買高は7億6797万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は965と、値上がりの1047より少なかった。変わらずは91だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は、非鉄金属、石油・石炭製品、鉱業の下落が目立ち、上昇は、パルプ・紙、サービス業、保険業など。
     

    個別では任天堂が断トツの商いをこなし1000円超の下げとなったほか、ファナックの下げが目立った。ソフトバンクグループも冴えない。資生堂が安く、コマツも値を下げた。
    銅など国際商品市況の悪化で、住友鉱など非鉄金属が売られた。
    イーレックスが急落、大塚商会も大幅安となっている。
     
    半面、7月31日に19年3月期の業績見通しを上方修正したソニーが引き続き堅調、2018年4〜6月期の連結純利益が過去最高を更新したキーエンスも商いをこなし高い。
    コニカミノルやヤマハ、東海カーボンも上昇した。アイ・エス・ビーが値上がり率トップに買われ、スクロールも活況高。三井海洋開発、元気寿司も値を飛ばした。
     
    東証2部株価指数は前日比8.44ポイント安の7379.43ポイントと反落した。
    出来高4336万株。値上がり銘柄数は227、値下がり銘柄数は171となった。
     
    個別では、ダイナパック、西菱電機が年初来安値を更新した。
    サイオス、インスペック、村上開明堂、アイ・アールジャパンホールディングス、昭和化学工業は売られた。
     
    一方、ソルコム、あじかん、東洋刃物が年初来高値を更新。
    オリエンタルチエン工業、ビート・ホールディングス・リミテッド、アイケイ、川本産業、アートスパークホールディングスは買われた。


     


    日経ジャスダック平均株価は5営業日ぶりに上昇した。前引けは前日比7円32銭高い3826円17銭だった。
    米中貿易摩擦に対する懸念から東証1部の主力銘柄で構成する日経平均株価などの上値が重くなるなか、新興市場では海外情勢の影響を受けづらい銘柄や、好業績を発表した銘柄を中心に物色する動きが広がった。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で294億円、売買高は6696万株。
    値上がり銘柄数は311、値下がり銘柄数は260となった。
     
    個別では、ニチダイがストップ高。シンクレイヤは一時ストップ高と値を飛ばした。
    エフティグループ、ラック、インフォコム、東映アニメーション、ワークマンなど6銘柄は年初来高値を更新した。
    クレステック、ビジョナリーホールディングス、ジェイホールディングス、エスプール、エムティジェネックスは買われた。
     
    一方、ケア21、カッシーナ・イクスシー、東京日産コンピュータシステム、アズ企画設計、レイなど14銘柄が年初来安値を更新した。 ジャストプランニング、東北化学薬品、アクサスホールディングス、大井電気、ダイヤ通商は売られた。
     
    2日にジャスダック市場に上場したイボキンは、公募・売り出し価格(公開価格、1930円)を20%上回る2310円で初値を付けた。


     


    東証マザーズ指数は前日比5.94ポイント高の1038.64ポイントと反発した。
    市場では、ミクシィなど時価総額が比較的大きな銘柄に対して「見直し買いが入っていることも指数の支えとなった」との声が聞かれた。
    値上がり銘柄数は138、値下がり銘柄数は105となった。
     
    個別では、アドウェイズ、ALBERTがストップ高。エクストリームは一時ストップ高と値を飛ばした。 GA technologies、アイペット損害保険など3銘柄は年初来高値を更新した。
    G-FACTORY、アクリート、グレイステクノロジー、弁護士ドットコム、串カツ田中ホールディングスは買われた。
     
    一方、ファンデリー、アプリックス、Mマート、エーアイ、GMO TECHなど10銘柄が年初来安値を更新した。 コラボス、ベガコーポレーション、サインポスト、メディアシーク、HANATOUR JAPANは売られた。
     
    東証マザーズ市場に2日上場したシステムサポは買い注文が集まり、午前は取引が成立しなかった。午前の取引終了時点での気配値は2982円で、公開価格(1750円)と比べ7割あまり高い水準だった。


     


    【寄り付き概況】

    2日の日経平均株価は、前日比69円97銭安の2万2676円73銭と3日ぶりに反落してスタート。
    NYダウが反落した一方、ナスダック総合指数は続伸するなど、まちまちの動きだった。
    円高や米国株安を背景にした利益確定売りが先行し、日経平均株価は軟化して始まった。一方、東証株価指数(TOPIX)は安寄り後、銀行株高に支えられる形で、底堅い値動き。
     
    外国為替市場で1ドル=111円台半ばの推移と円高含みで推移していることも買い手控え要因となる。
    トランプ米大統領が2000億ドル相当の中国製品に対する関税について、従来主張していた10%から25%に引き上げることを支持、これに伴い米中貿易摩擦の問題が再燃するとの思惑が日米の株価にネガティブに働いている。
     
    また、日銀の金利上昇容認を契機に世界的に金利が上昇傾向にあり、これも重荷となる可能性がある。
    一方、米アップル株の急上昇は東京市場の電子部品株や半導体関連株にも追い風材料として意識され、押し目買いが入るケースも考えられる。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種中、13業種が高く、値上がり上位に紙パルプ、保険、銀行、サービス、電気機器など。一方、値下がりで目立つのは鉱業、石油、非鉄など。
     
    取引開始前に財務省が発表した7月22−28日の対外対内証券売買契約動向は、非居住者による株式取引が634億円の処分超で、4週ぶりに処分超となった。
     
    個別では、任天堂、ファナック、東エレク、トヨタ、日産自、マツダがさえない。ソフトバンクG、KDDIが安く、ファーストリテ、資生堂は軟調。武田、アステラス薬が値を下げている。神戸鋼は大幅安。
    半面、三菱UFJ、三井住友、第一生命、東京海上もしっかり。コニカミノルタが買い気配から始まり、ソニー、キーエンス、村田製は堅調となっている。


     

    [概況]
     
    欧州市場朝方に7月20日以来となる112円を付けたドルは其の後売られ、NY市場に入り発表された米7月ADP雇用者数の予想を上回る結果に再度112円台に乗せたが、続いて発表された6月建設支出と7月ISM製造業景況指数は共に予想を下回ってドルは上値を抑えられた。
    そして上昇で始まったNYダウが下げに転じた事や中国に対する制裁関税が引き上げられるとの見方にドル売りは進み、NY市場序盤にそれまでの安値を下抜いた。
     
    そして終盤にダウジョーンズが今日にも制裁関税引き上げ計画を発表と報じた事で貿易摩擦を警戒する売りにドルは当日安値111.400円まで急落した。
     
    しかし下値では買いが入って値を戻し、最期は前日比-9.5銭の111.745円と111円後半を回復して引けるなど、貿易摩擦に対する警戒感は強いが、好調な米経済を考えるとドルの下値は買いではないかと見ている。


    [提供:カネツFX証券株式会社]


     

    馬喰町一丁目に刈豆屋吉左右衛門という旅籠屋があった。
    先祖が徳川家康から拝領した、
    銀の葵の紋付きの一対の御神酒徳利を家法にして代々伝えてきたが、
    大切なものなので一年一回、大晦日の煤取りの時しか出さない 。

    ある年の大晦日大掃除の最中。
    台所に水をのみにきた番頭の善六がひょいと見ると、
    大切なお神酒徳利が流しに転がっている。

    入れ物がないので、そばの大きな水がめに沈めて蓋をし、
    うっかり者の番頭、それっきり忘れてしまった。

    店ではいよいよお神酒をあげようとすると、
    徳利がなくなっているので大騒ぎ。

    ところが善六、帰宅して、はっと水がめのことを思い出した。
    すぐ報告をと思うのだが、痛くもない腹をさぐられるのも・・・。
    「お神酒徳利を水がめに沈めたことを忘れるような番頭を飼っておいたのか」と
    主人に思われてもいけねえ」
    と困っていると、
    しっかり者の女房が知恵を授ける。

    女房の父親がたまたま易者。
    でも素人 がやるとゼイ竹はバレやすいから、
    商売柄、算盤をパチパチやって、
    占いのふりをして言い当てて見せればいいというわけ。

    「当たればいいけど当たらなかったらどうするんだい」。
    「自分で沈めたものを当てるんだから当たるだろよ」。

    善六、店に戻ると早速女房に言われた通り、
    いい加減にパチパチと算盤を触って、水がめの蓋を取って徳利を発見してみせたので主人は大喜び。

    占いの大先生だと、
    店中の評判になる。

    たまたま宿泊していて、この評判を聞きつけたのが
    大坂今橋・鴻池の番頭。

    主人の十七になる娘が三年この方大病で、
    あらゆる名医を頼み、加持祈祷も尽くしたが効果がなく困っていたところなので、
    ご当家にそんな大先生がおら れるなら、
    ぜひ大坂に来ていただきたい、と頼む。

    善六、帰ってまた女房に相談すると、
    寿命のことは私にはわかりませんとか何とかゴマかして、
    礼金の三十両もせしめておいでと尻をたたくので、
    不承不承、承知して、東海道を下ることとなった。

    途中の神奈川宿・新羽屋源兵衛という本陣。
    泊まろうとすると何やら取り込みがある様子。

    聞けば、宿泊中の薩州の侍の、
    密書入りの財布が盗まれたとかで、
    主人が疑いをかけられて役所へひかれたという。

    善六のことを聞くと、
    ぜひ大先生にお願いを、と言われて善六はまいった。

    もうこれまでと逃げ支度にかかった時、
    部屋の障子がスーっと開いて、
    色青ざめた女がおずおずと入ってくる。

    近在の百姓の娘で宿の女中をしているが、
    父親の病気を治したくてつい出来心で財布に手を出したという。
    高名な占いの先生が来ているというのでもう逃げられないと思い、
    こうして出てきた、どうぞお慈悲を、
    と泣く。

    善六、これぞ天運と内心ニンマリ。

    稲荷さまのお宮が嵐でつぶれて
    床板が積み重ねてある間に財布が隠してあることをうまく聞き出した。

    「これは稲荷の祟り」だと言い繕って財布を首尾よく掘り出して見せた。
    善六、もう神さま扱い。

    大阪が近づくにつれてまた気が重くなりだしたある夜。
    善六の夢枕に不思議な白髭の老人が立った。

    これが実は、正一位稲荷大明神。
    神奈川での一件以来、
    稲荷さまは霊験あらたかな 神社と評判になって参拝客が押し寄せた。
    宮の造営もできた褒美としてこれから上がる株の「見つけ方」を教えてくれる。

    稲荷に言われた通り
    「赤いきつね」を売っている東洋水産の株を買ったら大儲け。

    金が儲かる秘訣を知ったならわざわざ大坂に行く理由もない。

    もう占いなどやっていられない。
    算盤占いだけに、生活がケタ違いによくなったという話。


    (兜町カタリスト櫻井)

     

     
    2日の東京株式市場は、米中貿易摩擦を警戒して関連銘柄が売りに押され、NYダウ平均も81ドル安と下落しており、これを嫌気して売りが優勢の展開を予想する。その後も方向感の出づらい展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、2万2500円−2万2800円。
    日銀の金融政策決定会合後、長期金利の上昇余地を試す動きが続いている。
    昨日1日は、10年物国債の金利が上昇し価格が下落したことで、「債券売り株式買いにつながったようだ」との声も聞かれた。債券の動きを確認したいとして、模様眺め商状となることも想定される。
     
    金融株を見直す流れが強まるようであれば、全体の底上げ役としての立ち回りにも期待できる。当面はメガバンク3行の動向からは目が離せないだろう。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の半ば(1日終値112円11−12銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の前半(同131円03−07銭)と円高に振れている。対ドルでの円高を警戒し、輸出関連銘柄には重しとなりそう。

    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所終値比155円安の2万2625円だった。

     
    【好材料銘柄】
     
    ■アイ・エス・ビー <9702>
    今期経常を11%上方修正。
     
    ■あじかん <2907>
    4-6月期(1Q)経常は71%増益で着地。
     
    ■ニチダイ <6467>
    4-6月期(1Q)経常は67%増益で着地。
     
    ■遠藤製作所 <7841>
    上期経常を4.5倍上方修正、通期も増額。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    【国内】
    2(木)
    7月マネタリーベース(8:50)
    10年国債入札
    《決算発表》
    キッコーマン、旭化成、三井化学、日立キャピ、三井物、丸紅、三菱商、山崎パン、アサヒ、日触媒、ダイセル、新日鉄住、クボタ、スズキ、東建物、TBSHD、NTTドコモ、ヤマダ電、東急不HD、セガサミーHD、三菱UFJ、カカクコム
     
    【海外】
    米6月製造業受注(23:00)
    《米決算発表》
    コグニザント・テクノロジー・ソリューションズ、クロロックス、MSCI、スキャナ、ベクトン・ディッキンソン、ケロッグ、エクセロン、パーカー・ハネフィン、ダウ・デュポン、アクティビジョン・ブリザード、モトローラ・ソリューションズ、テイクツー・インタラクティブ、ウエスタンユニオン、CBSコーポレーション、シマンテック、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)、フルーア
     

    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。


     

    [株価材料]
     

    ■富士フイルム<4901>
    ヘルスケアで売上高5000億円目指す

    ■酉島製<6363>
    カタールと米国でポンプ保守サービス拠点新設

    ■NTN<6472>
    産業機械用軸受けの一部を海外生産

    ■三菱電<6503>
    工場やビルの配電設備向け機器を海外生産へ

    ■IHI<7013>
    航空機エンジン向け中圧タービンブレード量産

    ■キヤノン<7751>
    系列が臓器を鮮明に見られる超音波診断装置開発

    ■日立物<9086>
    物流生産性向上に向け連結トラックの実証試験開始


     

    1日のNYダウ工業株30種平均は反落し、前日比81ドル37セント安の2万5333ドル82セントで終えた。
    米中貿易摩擦を巡る懸念が再燃し、中国関連銘柄を中心に売りが広がった。製造業の景況感指数が市場予想を下回ったのも相場の重荷だった。
     
    トランプ政権が検討している2000億ドル相当の中国製品への制裁関税の率について、7月公表の当初案の10%から25%に引き上げる可能性があると報じた。「貿易戦争」拍車への不安から中国市場への依存度の高いキャタピラーやボーイング、スリーエム(3M)などに売りが出て、ダウを押し下げた。
     
    1日発表の7月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が市場予想を下回った。米中貿易摩擦と相まって、製造業の業績への市場の警戒感を高めた。
     
    1日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表された声明文で、米景気に対する認識が引き上げられた。米景気の強さを背景にした利上げ継続方針は「予想通り」として、市場の反応は限られた。
     
    一方、31日夕に発表したアップルの2018年4~6月期決算を受け、アナリストによる目標株価の引き上げが相次いだ。アップル株は大幅高となり、指数を押し上げた。米長期金利が上昇し、利ざや改善期待からJPモルガン・チェースなど銀行株が買われたことも相場を支えた。
     
    ナスダック総合株価指数は続伸し、前日比35.497ポイント高の7707.286で終えた。アップル、アマゾン・ドット・コムやアルファベット(グーグル)が上げた。
     
    セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や不動産が上昇する一方で自動車・自動車部品や資本財が下落した。
     
    個別銘柄では、アップルは「iPhone X」の好調な販売で平均販売価格(ASP)が上昇して大幅増益となり、株価は200ドルの節目を上回り過去最高値を更新。時価総額も1兆ドル目前に迫っている。食料品のキャンベルスープ(CPB)は、ヘッジファンドのサード・ポイントが同社株を3億ドル以上取得したことが報じられ堅調推移した。
     
    一方で、原油相場の下落で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移。自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)やフォード(F)は、7月新車販売台数が前年比で減少し下落した。
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    25,333.82−81.37
    S&P500種
    2,813.36−2.93
    ナスダック
    7,707.286+35.497
     
    米10年債利回り(%)
    3.0083 +0.044
    米2年債利回り(%)
    2.6816 +0.01300
     
    NY金(ドル/トロイオンス)1,227.60−6.00             
    NY原油(ドル/バレル)
    67.87+0.21
    円・ドル
    111.67 - 111.68−0.44


     

    【シカゴ日本株先物概況】

    シカゴの日経平均先物は下げの後は値を戻した。
    9月物は前日と変わらずの2万2625円で引け、同日の大取終値を155円下回った。米中貿易摩擦への懸念が再燃し、朝方から売り優勢で推移した。
    トランプ米政権が約2000億ドル相当の中国製輸入品の関税引き上げを検討している、と市場に伝わった。引けにかけては値を戻した。
    この日の9月物安値は2万2550円、高値は2万2815円。
     
    シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
    22625 ( -155 )
    シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
    22650 ( -130 )
    ( )は大阪取引所終値比




    【欧州株式市場】

     
    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7652.91(−95.85)
    FTSE100種総合株価指数は反落。前日31日の終値に比べ95.85ポイント安の7652.91で引けた。
    業績を手掛かりにした売りが先行した。2日の英イングランド銀行の金融政策委員会で、0.25%の利上げが有力視されることも上値が重かった要因の一つだった。
    指数構成銘柄全体の約8割が下落した。
     
    銅価格の大幅な下落を背景に鉱業株に売りが膨らんだ。資源商社のグレンコアと上期の業績が市場予想に届かなかったリオ・ティントの下げが目立った。銅相場は米中貿易摩擦の懸念が再燃し、前日比で2%超、下落した。
     
    個別銘柄では、英衣類小売ネクストが7.1%安と急落した。上期決算は悪くなかったものの、通期の利益見通しは据え置いた。一部アナリストが下期の売上高の伸びが鈍化するとの見方を示したことなどが響いた。英・豪系資源大手リオ・ティントは業績が予想を下回ったとして3.4%安の軟調となった。
     
    航空・防衛のBAEシステムズも午後にかけて値下げ幅を広げた。上期決算で1株当たり利益が減少したことなどが売り材料視された。
     
    半面、好決算を手掛かりに物色する動きも出た。業績好調のアイルランド段ボール大手スマーフィット・カッパが2.7%高で上昇率トップ。銀行のロイズ・バンキング・グループ1.7%高、アナリストが目標株価を引き上げた医薬品のシャイアーは1.2%高と上昇した。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 12737.05(−68.45)
    ドイツ株式指数(DAX)は反落。終値は前日31日と比べて68.45ポイント安の12737.05だった。
     
    個別では、自動車関連株が下落するなか、フォルクスワーゲンが大幅安で引けた。四半期は増益となったものの、最高経営責任者が「保護主義が影を落としている」などと先行きを警戒し、アナリストが目標株価と投資判断を引き下げたことが嫌気された。タイヤのコンチネンタルも安かった。電力株も売りに押された。
    半面、医療関連株と化学株が上昇した。
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 5498.37(−12.93)

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