会員情報作成
ログイン
【市況一覧】
日経平均株価
40,168.07 -594.66 03/28
TOPIX
2,750.81 -48.47 03/28
マザーズ
734.79 -4.44 03/28
NYダウ平均
39,760.08 +477.75 03/28
ナスダック総合
16,399.52 +83.82 03/28


03月01日 マーケットコメント


    今週は大幅安となった。
    注目のパウエルFRB議長の議会証言が米国株の売り材料となったこと。
    米国株が下げ足を速めたことから、日本株も連れ安した。国内は国会で「働き方改革」を巡ってお粗末な論議が続き、川崎重工などの企業不祥事も相変わらず出てくる中、積極的な買い手が不在で、消去法的に中小型株の一角が物色された。
    そのような中、トランプ大統領が追加輸入関税の導入を発表したことから一段安となった。
    日経平均は2月28日から3月2日までの3日間の終値ベースで1200円超下落するなど、調整色を強めた。
    日経平均は週間では約711円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。
     
    さて、来週も波乱含みの展開か。
    当面は米国株の落ち着きを待つしかないといった状況だが、トランプ大統領が保護主義色の強い政策を押し出してくるなど、新たなリスク要素も出てきており、世界的に不安定な地合いが続くと予想する。
    米国は、長期金利の動向も警戒材料の中、週末に2月の雇用統計が控えている。1月雇用統計が米株の急落を招いただけに、思惑が入り交じり、荒れる展開も想定される。
    週中にも米1月製造業受注などの経済指標の発表やベージュブックなどがあり、欧州ではECB理事会がある。
    国内でも日銀金融政策決定会合があって、週末はメジャーSQと、相場をかく乱しそうな材料が多い。下への警戒を払いつつも、値幅で一気に調整して戻す可能性もあることから、上げに浮かれず、下げにおびえずのスタンスで臨みたい局面だ。
    来週の予想レンジは、2万600〜2万1600円と想定する。
     
    今週の週足大陰線1本でリバウンドの大半が帳消しにされ、再び2万1000円からの出直しを迫られている。これだけ急速に下げてしまうと多少は底割れのリスクも意識しなくてはならないので、買いを入れるポイントでありながらもロスカットを念頭に置いての行動となるだろう。来週は下値2万1000円のフシ目の攻防となるだろう
    105円台で円高が止まっていれば大きく割れる心配はないが、一段の円高であると守り切れない。状況をよく見極めて無理な売買は慎みたいところ。
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
     
    23050.84  均衡表雲下限(日足)
    22952.48  ボリンジャー:+1σ(25日)
    22716.31  75日移動平均線
    22714.78  13週移動平均線
    22539.75  均衡表転換線(週足)
    22389.86  新値三本足陽転値
    22389.28  均衡表基準線(日足)
    22175.98  25日移動平均線
    22054.94  26週移動平均線
    21901.77  6日移動平均線
    21833.60  ボリンジャー:-1σ(13週)
    21795.51  均衡表転換線(日足)
    21684.43  均衡表基準線(週足)
    21399.48  ボリンジャー:-1σ(25日)
     
    21181.64  ★日経平均株価2日終値
     
    21179.40  200日移動平均線
    20952.43  ボリンジャー:-2σ(13週)
    20835.43  ボリンジャー:-1σ(26週)
    20622.98  ボリンジャー:-2σ(25日)
    20071.25  ボリンジャー:-3σ(13週)

    [概況]

    2日東京時間の外国為替市場は、軒並み円高が進む展開となっている。米ドル円は、じりじりと下落し一時105.700円まで、他方、クロス円通貨ペアではユーロ円が同様の値動きとなり一時129.680円まで、それぞれ本営業日の安値を更新する展開となっている。
     
    この値動きについて一部の市場関係者からは、昨日のNY時間にてトランプ米大統領が鉄鋼に25%とアルミに10%の関税を導入することを決定し、来週中にも正式発表することを明らかにした。このことから、保護主義台頭が警戒され、米株式市場が大幅安となったほか、外国為替市場ではリスク動向の冷え込みから円を買う動きが加速しているものとみられる。
     
    この後の時間については、0:00に2月米ミシガン大学消費者信頼感指数(予想:99.5 前回:95.7)などの発表を控えている。
    仮定の話として、ポジティブな数値が発表されたとしても、トランプ米大統領の発言などが尾を引いていることから、戻ったところでは売りが入りやすそうかといった声がきかれている。



    [提供:カネツFX証券株式会社]

    【大引け概況】
    2日の日経平均株価は、前営業日比542円83銭安の2万1181円64銭で終了した。
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:35 容量:13.31M



    過去のマーケット動画はこちら
     
    東証株価指数(TOPIX)は、31.86ポイント安の1708.34で終了した。
     
    朝方からほぼ全面安の様相で日経平均株価の下げ幅が一時600円を超える場面もあった。トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムの輸入に高率関税を課すと発言したことから資源や輸出関連を中心に売りが広がった。
    前日に米主要株価指数の急落を受けて進行した為替の円高・ドル安も売り材料視された。
     
    後場は、日銀のETF買い期待を支えに買い戻しや押し目買いが入り、下げ渋る場面もあったが、戻りは限定され、大引けにかけて再び軟化した。円高がさらに進むとともにポジション調整売りに傾いた。
     
    市場からは「2月14日と同様に200日移動平均線を守った格好だ。これで2番底形成となれば問題はないが、戻っても下向きの25日移動平均線などが頭を抑えるラインになり、需給がすっきりするまで日柄調整が必要ではないか」との声が聞かれた。
    JPX日経インデックス400は大幅続落。終値は前日比290.33ポイント安の1万5079.73だった。

    東証1部の出来高は16億100万株、売買代金は3兆235億円。騰落銘柄数は値上がり237銘柄、値下がり1791銘柄、変わらず41銘柄。
     
    業種別株価指数(33業種)は、全業種が下落。特に精密機器、鉄鋼、非鉄金属、ゴム製品の下落が目立った。
     
    個別では、トヨタやホンダ、ソニーなど主力株も軒並み安となった。ブリヂストンが値を下げ、前日に決算を発表した伊藤園や新日鉄住、東邦鉛は大幅安。オリンパスが大きく売られ、ファナック、ソニーは安い。ファーストリテ、ソフトバンクGなどの値がさ株が売られた。JTは軟調。三菱UFJ、東京海上は売られた。
     
    半面、任天堂が買われ、資生堂やコーセー、良品計画など内需関連の一角が上昇した。SUMCOが買われ、Vテク、いすゞ、東海カは堅調で、松屋は大幅高となっている。

     
     
    東証2部株価指数は前日比97.44ポイント安の7250.35ポイントと続落した。
    値上がり銘柄数は76、値下がり銘柄数は395となった。
     
    個別では、アルチザネットワークス、ヤマシナ、フルテック、平和紙業、大和重工が売られた。
     
    一方、図研エルミックがストップ高。ファステップスは昨年来高値を更新。ベリテ、SECカーボン、京都ホテル、アピックヤマダ、北陸ガスが買われた。

    日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比44円60銭安い4066円56銭だった。
    日経平均株価の大幅下落で投資家心理が悪化し、新興株市場でもマクドナルドやハーモニックなど時価総額が大きい銘柄を中心に売りが優勢だった。
    業績期待の強い銘柄には下値で買いが入り、日経ジャスダック平均は午後にやや下げ幅を縮めた。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で854億円、売買高は1億1517万株だった。値上がり銘柄数は122、値下がり銘柄数は542となった。
     
    個別では、カネ美食品、フロイント産業、メディアリンクス、大塚家具が昨年来安値を更新。フジタコーポレーション、SAMURAI&J PARTNERS、テクノホライゾン・ホールディングス、チエル、日本一ソフトウェアが売られた。
     
    一方、シーズメン、ナビタス、セルシードがストップ高。グリムス、IGポート、システム ディ、横浜丸魚など8銘柄は昨年来高値を更新。INEST、NFKホールディングス、APAMAN、GMOフィナンシャルホールディングス、ABホテルが買われた。

    東証マザーズ指数は前日比18.72ポイント安の1213.65ポイントと続落した。
    米国株の大幅下落を受けて東京市場が全面安となっており、新興市場も投資マインド悪化の影響を受けた。
    値上がり銘柄数は47、値下がり銘柄数は182となった。
     
    2日マザーズに上場したセリオは買い注文が集まり、取引が成立しなかった。気配値は公募・売り出し価格(公開価格)である1780円の2.3倍にあたる4095円に切り上がり、きょうの上限に達した。
     
    個別ではフリークアウト・ホールディングスが昨年来安値を更新。メドピア、Mマート、マネーフォワード、ソネット・メディア・ネットワークス、ASJが売られた。
     
    一方、好業績観測のテックポイント・インクがストップ高。GMO TECHは一時ストップ高と値を飛ばした。直近IPOのジェイテックコーポレーションも大幅高となった。AMBITION、ピクスタ、メドレックスなど7銘柄は昨年来高値を更新。イグニス、ロゼッタ、エル・ティー・エス、SKIYAKIが買われた。

     


    【後場寄り付き概況】

    後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比631円72銭安の2万1092円75銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、39.36ポイント安の1700.84で始まった。
    外国為替市場では、1ドル=106円近辺での推移。アジアの主要株式市場は、総じて軟調。
     
    週末要因からオーバーウィークのポジションは取りづらく、来週にはメジャーSQを控えていることから積極的な売買は手控えられよう。
    先物市場には短期筋の売り仕掛け的な動きも警戒される。これが指数インパクトの大きい値がさ株への売りにつながり、日経平均を押し下げる可能性もありそうだ。中小型株へのシフトも意識されるが、物色対象は広がりづらいだろう。
     
     個別では、任天堂が安く、ソフトバンクGやファーストリテも下落している。トヨタ、ホンダが大幅安で、ファナック、ソニー、東エレク、SUMCOもさえない。三菱UFJ、みずほFG、野村、東京海上、新日鉄住、JFEや住友鉱、三井金、JTが下押している。
     
    半面、Vテクが個別物色に上伸し、いすゞは底堅い。松屋、良品計画がしっかりしている。


    ランチバスケットは33件、410.11億円、差し引き10億円の売り越しとの観測。

     

    2日午前の日経平均株価は大幅に続落し、前引けは前日比627円12銭安の2万1097円35銭だった。前日の米国株市場が急落したことを受けて寄り付きから全面安商状に売られた。日経平均は600円を超える下げで2万1000円トビ台まで水準を切り下げている。
     
    トランプ米大統領が1日、鉄鋼とアルミニウムに追加関税を課すと表明。米中などの間で貿易摩擦が激化するとの警戒感から、鉄鋼や海運など景気敏感株への売りが膨らんだ。中国や欧州などが報復措置に動けば「世界的な貿易量が減少し、日本企業の業績にも悪影響が出かねない」との懸念が広がった。
     
    外国為替市場の円高・ドル安進行も重荷となった。1ドル=105円台後半まで円高・ドル安が進む場面があった。主な国内輸出企業の今期の想定為替レートは110円前後が多く、採算悪化を懸念した売りで自動車や精密機器なども軟調に推移した。
     
    JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅続落した。
     
    前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆4153億円、売買高は7億7164万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1858と、全体の約9割を占めた。値上がりは178、変わらずは33銘柄だった。

    個別では、新日鉄住金や商船三井、住友鉱が売られた。トヨタ、ホンダやマツダなどの自動車株が安く、ファナック、東京エレクトロンも下落した。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが売られ、ファーストリテイリング、日本電産も安い。HOYAも下落した。前日に決算を発表した伊藤園の下げが目立つ。
     
    一方、筆頭株主と取締役候補の一本化で合意した日本ペHDが上げた。ブイ・テクノロジーがしっかり、大東建といすゞは上昇した。サイバーリンクス、巴工業が値を飛ばし、日東精工も高い。
     
     
    東証2部指数は前日比110.44ポイント安の7237.35ポイントと続落。値上がり銘柄数は38、値下がり銘柄数は428となった。
     
    個別では、アルチザネットワークス、ファーマフーズ、三精テクノロジーズ、リスクモンスター、杉村倉庫が売られた。
     
    一方、図研エルミックが一時ストップ高と値を飛ばした。ファステップスは昨年来高値を更新。インスペック、北陸ガス、北日本紡績、カンロ、SECカーボンが買われた。

    日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前日に比べ58円82銭安い4052円34銭だった。日経平均株価の大幅下落を背景に個人投資家のリスク許容度が低下し、新興企業向け株式市場でも運用リスクを回避するための売りが優勢だった。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で523億円、売買高は7475万株。値上がり銘柄数は72、値下がり銘柄数は589となった。
     
    個別では、カネ美食品、フロイント産業、メディアリンクス、大塚家具が昨年来安値を更新。ワンダーコーポレーション、ハーバー研究所、ANAP、nms ホールディングスが売られた。
     
    一方、シーズメン、ナビタスがストップ高。IGポート、セルシード、横浜丸魚など6銘柄は昨年来高値を更新。INEST、セキュアヴェイル<、ソフトフロントホールディングス、太洋工業、ABホテルが買われた。
     

    東証マザーズ指数も続落した。前引けは前日比27.88ポイント安い1204.49だった。
    値上がり銘柄数は23、値下がり銘柄数は217となった。
    1日にマザーズに新規上場したセリオ(6567)は買い注文が集まり、取引が成立しなかった。午前の取引終了時点の気配値は3030円で、公募・売り出し価格の1780円を70%上回っている。
     
    個別では、フリークアウト・ホールディングスが昨年来安値を更新。メドピア、ソネット・メディア・ネットワークス、Mマート、すららネット、メディアシークが売られた。
     
    一方、テックポイント・インクがストップ高。GMO TECHは一時ストップ高と値を飛ばした。AMBITION、ジェイテックコーポレーション、トレンダーズ、ソウルドアウトなど5銘柄は昨年来高値を更新。イグニス、オウチーノ、ロゼッタ、SKIYAKIが買われた。

    [概況]

    NY市場に入り発表された1月PCEデフレータは予想通り、2月個人所得は予想を上回り、2月個人支出は予想通りで、新規失業保険申請件数は予想より減少するなど良好な結果にドルは買われ、それまでの高値を上抜いた。
     
    そしてNY株式市場が反発して始まり、続いて発表された月建設支出は予想を下回ったが、2月ISM製造業景況指数が予想を上回るとドルは序盤に当日高値107.220円まで上昇した。しかしNY連銀総裁が「年4回の利上げはなお漸進的と言える」と発言した事が伝わり、トランプ大統領が鉄鋼アルミ輸入に関税を賦課すると表明して、利上げや保護主義への警戒にNY株式市場が下落すると、為替市場はリスク回避の円買いが優勢となった。
     
    ドルは終盤に106円半ばを割れて当日安値106.150円まで下落し、最後も前日比-44銭の106.260円と106円前半に落ちて引けた。ドルは106円前半に落ちて106円割れが視野に入って来ており、NY株式市場次第では更に下値を探る動きも予想されるのではないか。



    [提供:カネツFX証券株式会社]


     

    【寄り付き概況】

    2日寄付きの日経平均株価は、前営業日比384円49銭安の2万1339円98銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、28.74ポイント安の1711.46で始まった。
    トランプ米大統領の鉄鋼・アルミ輸入規制方針の表明を受けて前日の米国株が大幅安となった流れを引き継ぎ、寄り付きから全面安となっている。日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに大幅続落。
     
    前日のNYダウが一地580ドルを超える下げをみせるなど波乱展開となり、これを受けて東京株式市場でも主力株をはじめ広範囲にリスク回避の売りが広がった。
    米中間の貿易摩擦による世界景気への悪影響を懸念するムードが株式市場を覆っている。日経平均は大きく下値を模索する展開を余儀なくされ、2万1000円台前半まで水準を切り下げている。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種全面安商状で、特に値下がりで目立つのは金属製品、保険、不動産、鉄鋼、化学、機械など。
     
    個別では、トヨタ、ソニーが売られ、ファナック、東エレク、コマツは安い。ブリヂストン、住友鉱、JFEが値を下げ、東邦鉛、ファーストリテが大きく下落し、任天堂、ソフトバンクG、三菱UFJ、東京海上は軟調展開となっている。
    JTが弱含み、花王はさえない。
    半面、日ペインHDが値を上げ、巴工業は大幅高。松屋、クスリのアオキは強含み。東和銀はしっかりしている。

    ●40年かけて得たもの
     
    ★「なぜ株価は動くのか」→「どう株価は動くのか」を追う姿勢=仮説の実証の継続
    ★株式市場では価値と株価は常にイコールではない
    ★「投資家の熱意」と「情報メディアの発達」=効率的市場仮説への挑戦
      ベストは「私だけが知っている」→不可能に近い:でもフィールドワークは重要
    ★「踊らない。騒がない。慌てない。諦めない」
    ★株価を買わず株を買う、株価を売らず株を売る
    ★銘柄選択とタイミングの重要性は同等=相場はリズムとスケジュールの産物
    ★政府資料は宝の宝庫
    ★「株価は景気の体温計」→「株価は欲望の血圧計」
    ★「枝葉末節ではなく本質を」
    ★投資の前線で必要なのは完璧な準備と覚悟=経営の志と投資家の覚悟の戦い
    ★企業には訴えたいメッセージがある
    ★トップの表情を読む:野望と執念
    ★「明確な未来予測図が描かれているか」と「社会に必要不可欠な存在か」
    ★相場は不連続と連続の反復→驚きが市場の餌になる
    ★体感リズムこそ本当の相場観
    ★IPOで踊らない→セカンダリーこそ本物の相場だしわかりやすい
    ★「注意しましょう、警戒しましょう」だから何?
     
     
    ●自分シナリオを創造する
     
    基本は「フェアバリュー・フェアプライス」
    報道の裏側に迫るには原典にあたろう
    相場は想像力と記憶力
    明確な目的と明確な方向を持つ
    「わからない」は相手にしない
    株は戦いであると同時に人に感動を与える芸術
    アノマリーとスケジュールが重要だ
    大きいシナリオの例(世界経済〉
    小さいシナリオの例(個別銘柄)
     
    《兜町ポエム》
     
    「仰げば尊し」
     
    仰げば尊し市場の恩
    安値の庭にもはや幾年
    思えばいと疾しこの年月
    今こそ分かれ目いざさらば
     
    朝夕慣れにしチャートのマド
    材料ともし火積む業績
    忘るる間ぞなき行く年月
    今こそ分かれ目パラダイムシフト


    (兜町カタリスト櫻井)

    2日の東京株式市場は、朝方から、シカゴ日経平均先物にサヤ寄せする動きで売り先行となろう。
    その後、落ち着きどころを探る動きとなりそう。
    現地1日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所終値比520円安の2万1120円だった。
    日経平均株価の予想レンジは、2万1000円-2万1500円を想定する。
    週末要因もあり、場中に押し目買いが入ったとしても、戻り売りに押されると予想する。指数は為替やアジア株の動向をにらみながら、荒い動きも予想される。
    200日線(1日時点で2万1173円)が下値として意識されそうだ。
    為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の前半(1日終値106円80-81銭)と円高に振れている。
     
    シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
    21120 ( -520 )
    シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
    21120 ( -520 )
    ( )は大阪取引所終値比
     
     
    【好材料銘柄】
    ■巴工業 <6309>
    11-1月期(1Q)経常は6.3倍増益で着地。
     
    ■テラ <2191>
    細胞加工の製造開発受託事業への参入に向け、関西圏に細胞培養加工施設を設置する。
     
    ■IGポート <3791>
    アプリ不要のマンガ配信Webサービス「マンガドア」を開始。
     

    【主な経済指標・スケジュール】
    2(金)
    1月完全失業率(8:30)
    1月有効求人倍率(8:30)
    2月マネタリーベース(8:50)
    《決算発表》
    アインHD、アイ・ケイ・ケイ、DyDo、ロックフィール、ナトコ、ダイサン、ハイレックス
     
    【海外】
    《米決算発表》
    フット・ロッカー
    休場:インド


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

    [株価材料]
     
    ■ヤフー<4689>
    ライブ動画機能拡充でネット通販活性化
     
    ■DOWA<5714>
    日本とタイで亜鉛を増産
     
    ■東芝<6502>
    半導体子会社が3DNANDメモリーの量産スマート化
     
    ■三菱電<6503>
    省エネ配電用油入変圧器を発売へ
     
    ■ワコム<6727>
    手書きによる個人認証技術展開へ
     
    ■大日印<7912>
    シェアサービス向けにデジタルキー発行へ
     
    ■AOKI<8214>
    ビジネスウエアのシェアサービス開始
     
    ■NTT<9432>
    系列が米国で保険向け業務効率化サービス開発

    1日のNYダウ工業株30種平均は前日比420ドル22セント安の2万4608ドル98セントと3日続落した。2月12日以来の安値で終えた。
     
    朝方はパウエルFRB議長の2度目の議会証言を見極めたいとの思惑から前日終値を挟んでもみ合う展開となった。
    2月27日の下院での証言に比べ利上げに前向きなタカ派姿勢が薄れたと受け止められた。米長期金利の低下もあり、株に買い安心感が広がった。
     
    しかしながら、トランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムに商務省の提言を上回る25%と10%の輸入関税を賦課する計画を明らかにし、保護貿易への懸念から大幅下落となった。
    トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムに追加関税を課す方針を表明。中国などとの貿易戦争が激化し、米企業業績に悪影響が及ぶとみた売りがかさんだ。
     
    ダウ平均の構成銘柄では中国など新興国での売上比率が大きい航空機のボーイングや建機のキャタピラー、航空機・機械ユナイテッド・テクノロジーズの下げが大きかった。3銘柄でダウ平均を147ドル押し下げた。ダウ平均の下げ幅は一時586ドルに達した。
     
    ナスダック総合株価指数は前日比92.448ポイント安の7180.561で終えた。アップルやアルファベット(グーグル)など時価総額の大きい銘柄が軒並み下落し、指数を押し下げた。
     
    セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や公益事業が上昇する一方で自動車・自動車部品や資本財が下落した。
     
    個別では、2月の新車販売台数が前年同月比で減った自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターが下落した。小売のコールズ(KSS)や書店のバーンズ・アンド・ノーブル(BKS)は、決算内容が嫌気され下落した。前日夕に発表した利益見通しが市場予想を下回った女性向け衣料のエル・ブランズも下げた。
     
    一方、トランプ大統領が明らかにした関税計画を受けて、鉄鋼大手のUSスチール(X)や非鉄大手のセンチュリー・アルミニウム(CENX)などが上昇した。
    クラウドベースの顧客管理ソフトなどのセールス・フォース(CRM)や家電量販店のベストバイ(BBY)は、決算内容が予想を上振れ堅調推移した。
     
     
    VIX指数は22.47と上昇(前営業日19.85)。トランプ米大統領による鉄鋼とアルミニウムに対する関税導入を嫌気して、ダウ平均が24442.56ドルまで下落したことで、VIX指数は一時25.30まで上昇した。
    ダウ平均は前日比-420.22ドルの24608.98ドルで引けた。
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    24,608.98−420.22
    S&P500種
    2,677.67−36.16
    ナスダック
    7,180.561−92.448
     
    米10年債利回り(%)
    2.8114 -0.057
    米2年債利回り(%)
    2.2178 -0.044
     
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,305.20−12.70
    NY原油(ドル/バレル)
    61.34−0.30
    円・ドル
    106.25 - 106.26−0.55
     

    【シカゴ日本株先物概況】

    シカゴ日経平均先物は大幅続落した。3月物は前日比790円安の2万1120円で引け、同日の大取終値を520円下回った。
    米トランプ政権がこの日に鉄鋼とアルミニウムの輸入制限を発動する方針を表明し、景気先行きへの懸念から米株とともに売られた。
    円高進行も売り材料になり、3月物は一時2万1030円まで下げた。この日の3月物高値は2万1965円。

     
    シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
    21120 ( -520 )
    シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
    21120 ( -520 )
    ( )は大阪取引所終値比





    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7175.64(-56.27)
    FTSE100種総合株価指数は3日続落した。前日の2月28日の終値に比べ56.27ポイント安の7175.64で引けた。構成銘柄の9割近くが下落した。
    鉱業株と広告のWPPグループの下げが株価指数の下落に大きく影響した。
     
    個別では、WPPグループは8%超の下落。通期決算で減収となったほか、2018年も横ばいとの見通しを示したことが嫌気された。原油安で、石油のBPとロイヤル・ダッチ・シェルも売られた。
    通期決算を発表した害虫駆除のレントキル・イニシャルも9%超下がった。前日に低調な決算発表で下落したメディアのITVは、複数のアナリストが投資判断と株価目標を引き下げたことなどが響いて、この日も売られた。
     
    半面、ロシアの鉄鋼大手エブラズは、通期決算で市場予想を上回る大幅増益を発表し約5%高。通期増益を発表した建設資材のCRHも堅調だった。
    ファッションのバーバリー・グループと医薬品のシャイアーの上げも大きくなった。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 12190.94(-244.91)
    ドイツ株式指数(DAX)は3日続落した。終値は前日の2月28日と比べて244.91ポイント安の12190.94だった。全銘柄が下落した。午後に下げ幅を拡大した。
     
    個別では、日用品のバイヤースドルフは4%超下がった。接着剤の売り上げの伸びが今年鈍化するとの予想を理由に、通期業績見通しに慎重な見方を示したことが嫌気された。
    アディダスと医薬・化学大手の独メルクの下げも目立った。
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 5262.56(-57.93)


     

03月03日 マーケットコメント

03月04日 マーケットコメント

03月05日 マーケットコメント

03月06日 マーケットコメント

03月07日 マーケットコメント



戻る
 
サイトTOPへ

株式投資は全て自己責任でお願いします。このサイトの情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。当サイトの掲載事項において損失をされた場合も当方は一切の責任を負いかねます。

(C)ilogos / Eimei.tv