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[4832]JFEシステムズ

[5月18日更新]

JFEシステムズは16年3月期会社予想に増額余地、高値圏モミ合いから上放れ期待


 JFEシステムズ[4832](東2)は鉄鋼向けシステム構築を主力とする情報サービス企業である。16年3月期は営業微減益の会社予想だが増額余地がありそうだ。株価は高値圏1300円近辺でモミ合う展開だが煮詰まり感を強めている。日柄調整が一巡してモミ合い上放れの展開が期待される。

 川崎製鉄(現JFEスチール)のシステム部門を分離した情報サービス企業である。鉄鋼向け情報システム構築事業を主力として、ERPと自社開発ソリューションを組み合わせた一般顧客向け複合ソリューション事業や、自社開発のプロダクト・ソリューション事業も展開している。

 鉄鋼事業ではJFEグループの海外展開を支援すべく、タイCGL(溶融亜鉛めっきライン)工場向けで開発した海外製造拠点向け標準システムを、インドネシアCGL工場へ導入中だ。

 またアライアンス戦略では、13年5月に大阪ガス<9532>子会社オージス総研と協業、ビジネスブレイン太田昭和<9658>と資本・業務提携した。

 16年3月期スタートの新中期計画では、目標数値として最終年度18年3月期の売上高400億円以上、経常利益20億円以上、純利益12億円以上、EPS150円以上を掲げた。

 重点課題をJFEスチール製鉄所業務プロセス改革への対応、ERPを核とした製造流通向けソリューション事業の拡大、基盤サービス事業の拡大に向けたクラウドサービスの立ち上げとして、自動車など製造業顧客基盤の拡大や、電子帳簿(e−文書保存ソリューション)など自社プロダクト拡販の推進も継続する。

 さらにJFEスチール製鉄所業務プロセス改革への対応で多くの技術・ノウハウを蓄積し、基盤事業やソリューション事業に活用して一般顧客向け売上を拡大させ、高収益な事業構造への転換を推進するとしている。

 4月27日に発表した前期(15年3月期)の連結業績は売上高が前々期比1.9%増の358億07百万円、営業利益が同54.2%増の17億01百万円、経常利益が同50.0%増の16億82百万円、純利益が同49.2%増の8億35百万円だった。

 配当予想は同6円増配の年間28円(期末一括)で配当性向は26.3%となる。ROE(自己資本当期純利益率)は同2.5ポイント上昇して8.4%、自己資本比率は同1.8ポイント低下して49.5%となった。

 事業別の売上高は、鉄鋼がJFEスチールのIT投資回復で同6.3億円増加の182億円、一般顧客が製造流通向け複合ソリューションの拡大などで同10.5億円増加の134億円、子会社は前々期の機器販売特需が一巡して同10.0億円減少の42億円だった。

 全体として売上高は微増にとどまったが、鉄鋼向けの案件規模拡大、複合ソリューションの収益改善、子会社KITシステムズのサービス事業の収益改善などが寄与して大幅増益だった。売上総利益率は18.6%で同1.6ポイント上昇した。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4〜6月)77億69百万円、第2四半期(7〜9月)89億33百万円、第3四半期(10〜12月)84億38百万円、第4四半期(1月〜3月)106億67百万円、営業利益は第1四半期83百万円の赤字、第2四半期5億28百万円、第3四半期4億77百万円、第4四半期7億79百万円だった。第4四半期の構成比が高い収益構造であることを考慮しても営業損益は改善基調だ。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(4月27日公表)は売上高が前期比5.6%増の378億円、営業利益が同3.0%減の16億50百万円、経常利益が同1.3%減の16億60百万円、純利益が同16.2%増の9億70百万円、配当予想が同2円増配の年間30円(期末一括)としている。配当は上場後の最高となる。

 売上面はJFEスチール向けや製造流通向けが好調に推移して増収、営業利益と経常利益は開発労務費の増加に加えて、製鉄所業務プロセス改革対応や基盤サービス事業強化といった戦略的先行投資コストを勘案して微減益、純利益は15年度税制改正の影響で増益見込みとしている。

 事業別の売上高計画は、鉄鋼が同14.5億円増加の196億円、一般顧客が同5.5億円増加の140億円、子会社が同横ばいの42億円としている。企業のIT投資が高水準に推移することを考慮すれば、16年3月期会社予想には保守的な印象も強く増額余地がありそうだ。

 株価の動きを見ると、15年3月期の大幅増益を好感する場面があったが、買いが続かず高値圏1300円近辺でのモミ合い展開が続いている。ただし下押す動きも見られずモミ合い煮詰まり感を強めている。

 5月15日の終値1285円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS123円52銭で算出)は10〜11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は2.3%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1309円13銭で算出)は1.0倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が接近してきた。日柄調整が一巡して動意のタイミングだろう。指標面には割安感があり、16年3月期業績の増額余地を評価してモミ合い上放れの展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月17日更新]

JFEシステムズは高値圏モミ合いに煮詰まり感、16年3月期増収増益期待で1月高値試す

 システム開発のJFEシステムズ[4832](東2)の株価は、高値圏の1300円近辺でモミ合う展開だが煮詰まり感を強めている。日柄調整が一巡して動意のタイミングであり、16年3月期増収増益期待で1月高値1400円を試す展開だろう。なお4月27日に15年3月期の決算発表を予定している。

 川崎製鉄(現JFEスチール)のシステム部門を分離した情報サービス企業である。鉄鋼向け情報システム構築事業を主力として、ERPと自社開発ソリューションを組み合わせた一般顧客向けSI(システムインテグレーション)事業や、自社開発のプロダクト・ソリューション事業も展開している。

 アライアンス戦略では、13年5月に大阪ガス<9532>子会社オージス総研と協業、ビジネスブレイン太田昭和<9658>と資本・業務提携した。

 中期成長戦略として、鉄鋼事業でのJFEスチールと連携した製鉄所システム統合・共通化推進、JFEスチールの海外展開へのIT支援、ERPを核とした製造流通向け複合ソリューションの強化、自社プロダクト・ソリューション事業の強化(帳簿データ保存ソリューション、電子帳票システム「FiBridgeU」のタブレット対応、MQネットによる原料規格書サービスなど)を掲げている。

 重点戦略の鉄鋼事業「JFEスチールIT施策の推進」では、JFEグループの海外展開を支援すべく、前期にタイCGL(溶融亜鉛めっきライン)工場向けで開発した海外製造拠点向け標準システムを、インドネシアCGL工場へ導入中だ。

 4月6日には、老舗食品メーカーであるみすずコーポレーション(長野県)の生産管理システム刷新に際して、マイクロソフトのERPと当社開発の「素材製造業向けテンプレート」を組み合わせることで、構築期間5ヶ月という短期間での稼働を実現したという事例を発表している。

 なお5月13日〜15日開催(東京ビックサイト)の「第20回ビッグデータ活用展・春」に出展する。

 前期(15年3月期)の連結業績見通し(4月24日公表)は売上高が前々期比2.5%増の360億円、営業利益が同37.8%増の15億20百万円、経常利益が同35.6%増の15億20百万円、純利益が同53.8%増の8億60百万円、配当予想が同6円増配の年間28円(期末一括)としている。JFEスチールのIT投資回復、製造流通向け複合ソリューションの拡大、高収益案件、さらに販管費抑制などが寄与する。

 第3四半期累計(4〜12月)は前年同期比3.9%増収、同10.8倍営業増益、同10.0倍経常増益、同26.2倍最終増益で、通期見通しに対する進捗率は売上高69.8%、営業利益60.7%、経常利益60.1%、純利益60.9%だった。第4四半期(1〜3月)の構成比が高い収益構造を考慮すれば通期ベースでも好業績だろう。

 なお四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4〜6月)77億69百万円、第2四半期(7〜9月)89億33百万円、第3四半期(10〜12月)84億38百万円、営業利益は第1四半期83百万円の赤字、第2四半期5億28百万円、第3四半期4億77百万円だった。営業損益は改善基調だ。


 今期(16年3月期)も、JFEスチールのIT投資拡大と大型案件による売上総利益率改善、製造流通向け複合ソリューションの拡大、自社プロダクト拡販などが牽引して増収増益基調だろう。

 株価の動きを見ると、急伸した1月高値1400円後は上げ一服となり、2月以降は高値圏の1300円近辺でモミ合う展開が続いている。ただしモミ合い煮詰まり感を強めている。日柄調整が一巡して動意のタイミングが接近しているようだ。

 4月16日の終値1288円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS109円51銭で算出)は11〜12倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間28円で算出)は2.2%近辺、そして前々期実績PBR(前々期実績の連結BPS1226円53銭で算出)は1.1倍近辺である。

 週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線が接近した。日柄調整が一巡して動意のタイミングであり、16年3月期増収増益期待で1月高値1400円、さらに07年1月高値1480円を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月26日更新]

JFEシステムズは高値圏で堅調、営業損益改善基調を評価して07年1月高値試す

 システム開発のJFEシステムズ[4832](東2)の株価は、高値圏の1300円近辺で堅調に推移して自律調整一巡感も強めている。15年3月期利益増額の可能性があり、営業損益改善基調を評価して1月高値1400円、07年1月高値1480円を試す展開が期待される。

 川崎製鉄(現JFEスチール)のシステム部門を分離した情報サービス企業で、鉄鋼向け情報システム構築事業を主力として、ERPと自社開発ソリューションを組み合わせた一般顧客向けSI(システム・インテグレーション)事業や、自社開発のプロダクト・ソリューション事業も展開している。

 アライアンス戦略では、13年5月に大阪ガス<9532>子会社オージス総研と協業、ビジネスブレイン太田昭和<9658>と資本・業務提携した。

 中期成長戦略として、鉄鋼事業でのJFEスチールと連携した製鉄所システム統合・共通化推進、JFEスチールの海外展開へのIT支援、ERPを核とした製造流通向け複合ソリューションの強化、自社プロダクト・ソリューション事業の強化(帳簿データ保存ソリューション、電子帳票システム「FiBridgeU」のタブレット対応、MQネットによる原料規格書サービスなど)を掲げている。

 重点戦略の鉄鋼事業「JFEスチールIT施策の推進」では、JFEグループの海外展開を支援すべく、前期にタイCGL(溶融亜鉛めっきライン)工場向けで開発した海外製造拠点向け標準システムを、インドネシアCGL工場へ導入中だ。

 今期(15年3月期)の連結業績見通し(4月24日公表)は売上高が前期比2.5%増の360億円、営業利益が同37.8%増の15億20百万円、経常利益が同35.6%増の15億20百万円、純利益が同53.8%増の8億60百万円、配当予想が同6円増配の年間28円(期末一括)としている。

 第3四半期累計(4〜12月)は前年同期比3.9%増収、同10.8倍営業増益、同10.0倍経常増益、同26.2倍最終増益だった。製造流通向け複合ソリューションの拡大、JFEスチールのIT投資回復、高収益案件や販管費抑制などが寄与して営業損益が大幅に改善した。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4〜6月)77億69百万円、第2四半期(7〜9月)89億33百万円、第3四半期(10〜12月)84億38百万円、営業利益は第1四半期83百万円の赤字、第2四半期5億28百万円、第3四半期4億77百万円である。

 通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が69.8%、営業利益が60.7%、経常利益が60.1%、純利益が60.9%である。営業損益は改善基調であり、第4四半期(1〜3月)の構成比が高い収益構造を考慮すれば、通期利益増額の可能性もあるだろう。

 16年3月期も、JFEスチールのIT投資拡大と大型案件による売上総利益率改善、製造流通向け複合ソリューションの拡大、自社プロダクト拡販などが牽引して営業損益は改善基調だろう。

 株価の動きを見ると、急伸した1月高値1400円後は上げ一服の形だが、高値圏の1300円近辺で堅調に推移している。15年3月期の大幅増益見通しを評価する流れに変化はなく、自律調整一巡感も強めている。

 3月25日の終値1325円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS109円51銭で算出)は12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間28円で算出)は2.1%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1226円53銭で算出)は1.1倍近辺である。

 週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線が接近して再動意のタイミングだ。15年3月期利益見通し増額の可能性があり、営業損益改善基調を評価して1月高値1400円、07年1月高値1480円を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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