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[3435]サンコーテクノ

[02月18日更新]

サンコーテクノは下値固め完了、21年3月期3Q累計の進捗率高水準で通期利益上振れの可能性

 サンコーテクノ<3435>(東2)は、建設用あと施工アンカーなどのファスニング事業を主力として、機能材事業も展開している。21年3月期第3四半期累計は包装・物流機器関連のM&A効果などで利益横ばいだった。通期減益予想を据え置いたが、第3四半期累計の利益進捗率が高水準だったことを勘案すれば、通期利益予想は上振れの可能性が高いだろう。株価は安値圏でモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。低PBRも見直し材料だろう。モミ合い上放れて出直りを期待したい。

■ファスニング事業と機能材事業を展開

 ファスニング事業を主力として、機能材事業も展開している。20年3月期のセグメント別売上高構成比はファスニング事業が76%、機能材事業が24%、営業利益構成比(連結調整前)はファスニング事業が81%、機能材事業が19%だった。ファスニング事業は建設投資関連のため、期後半の収益構成比が高い特性がある。

 ファスニング事業は、あと施工アンカー(コンクリート用特殊ネジ・釘類)の製造販売、ドリルやファスナーの製造販売、耐震補強事業、太陽光関連事業、土木建築工事管理などを展開している。あと施工アンカーの最大手である。

 機能材事業は、FRPシート関連、電動油圧工具関連、アルコール検知などの各種測定器関連、車両表示板などの電子プリント基板関連、プラスチック成形機・包装機の輸入販売関連などを展開している。19年2月にプリント基板表面実装・加工の浦和電研を子会社化、19年4月にプラスチック成形機・包装機輸入販売の成光産業・成光パックを子会社化した。

■中長期的に営業利益率8.0%以上目指す

 中長期目標数値に売上高成長率5.0%以上、営業利益率8.0%以上を掲げ、安定成長実現に向けた基盤・体制の強化を推進している。

 建設現場では現場作業の省力化・機械化ニーズの高まりや非熟練作業者の増加が予想され、現場での使いやすさを高めた施工ツール、あと基礎アンカー、アンカー打込機、紫外線硬化FRPシートといった製品の需要増が期待される。都市再開発や国土強靭化政策などで中期的に事業環境は良好である。

 20年10月には、付帯設備の撤去・更新に伴う使用後のアンカーの取り扱いが重要視されていることに対応して、拡底式「メタルアンダーカットアンカー」を新発売した。少ない作業工程で精確に拡底し、使用後の完全な抜き取りも可能となる。

■21年3月期減益予想だが上振れ余地

 21年3月期連結業績予想は、売上高が20年3月期比2.7%減の180億円、営業利益が22.4%減の11億70百万円、経常利益が22.2%減の11億90百万円、当期純利益が20.7%減の8億円としている。配当予想は20年3月期と同額の26円(期末一括)である。

 売上高の計画はファスニング事業が0.7%減の139億10百万円、機能材事業が8.8%減の40億90百万円としている。ファスニング事業は新型コロナウイルスによる設備投資抑制の影響を想定し、機能材事業では電動油圧工具や電子基板関連の需要減少を見込んでいる。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比4.1%減の130億73百万円、営業利益が0.1%減の10億39百万円、経常利益が0.3%減の10億42百万円、四半期純利益が3.4%増の7億11百万円だった。

 ファスニング事業は4.8%減収で7.6%減益だった。インフラ関連を中心に完成工事高が増加したが、各種設備工事需要が減少して主力のあと施工アンカーの販売が減少した。機能材事業は2.2%減収だが20.2%増益だった。電動油圧工具関連やFRPシート関連が減少したが、包装・物流機器関連のM&A効果が寄与した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高41億18百万円で営業利益3億11百万円、第2四半期は売上高44億27百万円で営業利益3億51百万円、第3四半期は売上高45億28百万円で営業利益3億77百万円だった。

 新型コロナウイルス感染再拡大による設備投資抑制などの不透明感を考慮して通期予想を据え置いた。ただし第3四半期累計の進捗率は売上高が72.6%、営業利益が88.8%、経常利益が87.6%、当期純利益が88.9%と高水準だった。期初時点で下期偏重の想定であり、第3四半期累計の利益進捗率が高水準だったことを勘案すれば、通期利益予想は上振れの可能性が高いだろう。

■株主優待制度は毎年3月末の株主対象

 株主優待制度は毎年3月31日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して、QUOカード500円分を贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は下値固め完了

 株価は安値圏でモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。低PBRも見直し材料だろう。モミ合い上放れて出直りを期待したい。2月17日の終値は918円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS99円01銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約2.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1583円46銭で算出)は約0.6倍、時価総額は約80億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月22日更新]

サンコーテクノは21年3月期業績上振れ余地で低PBRも見直し材料

 サンコーテクノ<3435>(東2)は、建設用あと施工アンカーなどのファスニング事業を主力として、機能材事業も展開している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響を考慮して減収減益予想だが、上振れ余地がありそうだ。株価は反発力が鈍く安値圏でモミ合う形だが下押す動きも見られない。下値固め完了してモミ合い上放れを期待したい。低PBRも見直し材料だろう。

■ファスニング事業と機能材事業を展開

 ファスニング事業を主力として、機能材事業も展開している。20年3月期のセグメント別売上高構成比はファスニング事業が76%、機能材事業が24%、営業利益構成比(連結調整前)はファスニング事業が81%、機能材事業が19%だった。ファスニング事業は建設投資関連のため、期後半の収益構成比が高い特性がある。

 ファスニング事業は、あと施工アンカー(コンクリート用特殊ネジ・釘類)の製造販売、ドリルやファスナーの製造販売、耐震補強事業、太陽光関連事業、土木建築工事管理などを展開している。あと施工アンカーの最大手である。

 機能材事業は、FRPシート関連、電動油圧工具関連、アルコール検知などの各種測定器関連、車両表示板などの電子プリント基板関連、プラスチック成形機・包装機の輸入販売関連などを展開している。19年2月にプリント基板表面実装・加工の浦和電研を子会社化、19年4月にプラスチック成形機・包装機輸入販売の成光産業・成光パックを子会社化した。

■中長期的に営業利益率8.0%以上目指す

 中長期目標数値に売上高成長率5.0%以上、営業利益率8.0%以上を掲げ、安定成長実現に向けた基盤・体制の強化を推進している。

 建設現場では現場作業の省力化・機械化ニーズの高まりや非熟練作業者の増加が予想され、現場での使いやすさを高めた施工ツール、あと基礎アンカー、アンカー打込機、紫外線硬化FRPシートといった製品の需要増が期待される。都市再開発や国土強靭化政策などで中期的に事業環境は良好である。

 20年10月には、付帯設備の撤去・更新に伴う使用後のアンカーの取り扱いが重要視されていることに対応して、拡底式「メタルアンダーカットアンカー」を新発売した。少ない作業工程で精確に拡底し、使用後の完全な抜き取りも可能となる。

■21年3月期減益予想だが上振れ余地

 21年3月期連結業績予想は、売上高が20年3月期比2.7%減の180億円、営業利益が22.4%減の11億70百万円、経常利益が22.2%減の11億90百万円、純利益が20.7%減の8億円としている。配当予想は20年3月期と同額の26円(期末一括)である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比2.2%減の85億45百万円、営業利益が16.4%増の6億62百万円、経常利益が15.4%増の6億63百万円、純利益が23.2%増の4億50百万円だった。

 減益予想から一転して2桁増益で着地した。ファスニング事業が新型コロナウイルスによる工事中断・工期ズレ込みの影響を受けたが、機能材事業で成光産業グループの包装・物流機器関連が寄与した。利益面では新型コロナウイルスに伴う営業活動自粛で販管費が減少したことも寄与した。ファスニング事業は3.9%減収で2.2%減益、機能材事業は3.2%増収で50.0%増益だった。

 通期の売上高の計画は、ファスニング事業が0.7%減の139億10百万円、機能材事業が8.8%減の40億90百万円としている。ファスニング事業は新型コロナウイルスによる設備投資抑制の影響を想定し、機能材事業では電動油圧工具や電子基板関連の需要減少を見込んでいる。

 ただし第2四半期累計の進捗率は売上高47.5%、営業利益56.6%、経常利益55.7%、純利益56.3%と順調だった。新型コロナウイルスの影響などを考慮して通期減収減益予想を据え置いたが、上振れ余地がありそうだ。

■株主優待制度は毎年3月末の株主対象

 株主優待制度は毎年3月31日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して、QUOカード500円分を贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は下値固め完了

 株価は反発力が鈍く安値圏でモミ合う形だが下押す動きも見られない。下値固め完了してモミ合い上放れを期待したい。低PBRも見直し材料だろう。1月21日の終値は900円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS99円01銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約2.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1583円46銭で算出)は約0.6倍、時価総額は約79億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月23日更新]

サンコーテクノは下値固め完了感、21年3月期減益予想だが上振れの可能性

 サンコーテクノ<3435>(東2)は、建設用あと施工アンカーなどのファスニング事業を主力として、機能材事業も展開している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響を考慮して減益予想だが、第2四半期累計が計画超で2桁増益着地だったことを勘案すれば、通期も上振れの可能性が高いだろう。なお12月17日に自己株式立会外買付取引(ToSTNeT―3)で自己株式22.2万株を取得した。株価は安値圏でモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。低PBRも評価材料としてモミ合い上放れを期待したい。

■ファスニング事業と機能材事業を展開

 ファスニング事業を主力として、機能材事業も展開している。20年3月期のセグメント別売上高構成比はファスニング事業が76%、機能材事業が24%、営業利益構成比(連結調整前)はファスニング事業が81%、機能材事業が19%だった。ファスニング事業は建設投資関連のため、期後半の収益構成比が高い特性がある。

 ファスニング事業は、あと施工アンカー(コンクリート用特殊ネジ・釘類)の製造販売、ドリルやファスナーの製造販売、耐震補強事業、太陽光関連事業、土木建築工事管理などを展開している。あと施工アンカーの最大手である。

 機能材事業は、FRPシート関連、電動油圧工具関連、アルコール検知などの各種測定器関連、車両表示板などの電子プリント基板関連、プラスチック成形機・包装機の輸入販売関連などを展開している。19年2月にプリント基板表面実装・加工の浦和電研を子会社化、19年4月にプラスチック成形機・包装機輸入販売の成光産業・成光パックを子会社化した。

■中長期的に営業利益率8.0%以上目指す

 中長期目標数値に売上高成長率5.0%以上、営業利益率8.0%以上を掲げ、安定成長実現に向けた基盤・体制の強化を推進している。

 建設現場では現場作業の省力化・機械化ニーズの高まりや非熟練作業者の増加が予想され、現場での使いやすさを高めた施工ツール、あと基礎アンカー、アンカー打込機、紫外線硬化FRPシートといった製品の需要増が期待される。都市再開発や国土強靭化政策などで中期的に事業環境は良好である。

 20年10月には、付帯設備の撤去・更新に伴う使用後のアンカーの取り扱いが重要視されていることに対応して、拡底式「メタルアンダーカットアンカー」を新発売した。少ない作業工程で精確に拡底し、使用後の完全な抜き取りも可能となる。

■21年3月期減益予想だが上振れの可能性

 21年3月期連結業績予想は、売上高が20年3月期比2.7%減の180億円、営業利益が22.4%減の11億70百万円、経常利益が22.2%減の11億90百万円、純利益が20.7%減の8億円としている。配当予想は20年3月期と同額の26円(期末一括)である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比2.2%減の85億45百万円、営業利益が16.4%増の6億62百万円、経常利益が15.4%増の6億63百万円、純利益が23.2%増の4億50百万円だった。

 減益予想から一転して2桁増益で着地した。ファスニング事業が新型コロナウイルスによる工事中断・工期ズレ込みの影響を受けたが、機能材事業で成光産業グループの包装・物流機器関連が寄与した。利益面では新型コロナウイルスに伴う営業活動自粛で販管費が減少したことも寄与した。ファスニング事業は3.9%減収で2.2%減益、機能材事業は3.2%増収で50.0%増益だった。

 通期の売上高の計画は、ファスニング事業が0.7%減の139億10百万円、機能材事業が8.8%減の40億90百万円としている。ファスニング事業は新型コロナウイルスによる設備投資抑制の影響を想定し、機能材事業では電動油圧工具や電子基板関連の需要減少を見込んでいる。

 ただし第2四半期累計の進捗率は売上高47.5%、営業利益56.6%、経常利益55.7%、純利益56.3%と順調だった。新型コロナウイルスの影響などを考慮して通期減益予想を据え置いたが、通期も上振れの可能性が高いだろう。

■株主優待制度は毎年3月末の株主対象

 株主優待制度は毎年3月31日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して、QUOカード500円分を贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は調整一巡

 なお11月19日に予定していた自己株式立会外買付取引(ToSTNeT―3)による自己株式取得が、売却株主との間で売却日時に関する認識および発行手続等に不備が生じて売り注文が出されなかったため取引不成立となっていたが、12月17日に自己株式立会外買付取引(ToSTNeT―3)で自己株式22.2万株を取得した。

 株価は安値圏でモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。低PBRも評価材料としてモミ合い上放れを期待したい。12月22日の終値は897円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS99円01銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約2.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1583円46銭で算出)は約0.6倍、時価総額は約78億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
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