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[2599]ジャパンフーズ

[04月20日更新]

ジャパンフーズは反発の動き

 ジャパンフーズ<2599>(東1)は飲料受託製造の国内最大手である。新規商材受注や積極的設備投資による競争力向上などを推進している。20年3月期は天候影響が長引き、4月15日に下方修正して経常減益予想となった。なお新型コロナウイルス感染症拡大による直接的な影響は小さいと考えられる。中期的に収益拡大を期待したい。株価は売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■飲料受託生産の国内最大手、フレキシブルな生産が強み

 伊藤忠商事<8001>系で、飲料受託製造の国内最大手である。主要得意先はサントリー食品インターナショナル<2587>、伊藤園<2593>、アサヒ飲料などの大手飲料メーカーである。品目別では炭酸飲料と茶系飲料、容器別ではペットボトル飲料を主力としている。本社工場の炭酸・非炭酸兼用無菌充填ラインは、市場環境や顧客ニーズの変化に対応したフレキシブルで効率的な生産が強みだ。

 新規ビジネス分野として、連結子会社JFウォーターサービスは水宅配・ウォーターサーバーメンテナンス事業を展開している。また国内で水宅配フランチャイズ事業を展開するウォーターネット、および中国で清涼飲料受託製造事業を展開する東洋飲料(東洋製罐と合弁)を持分法適用関連会社としている。

 収益面の特性として、個人消費や天候などの影響を受けやすい。また飲料業界全体が、夏場の上期(4〜9月)に繁忙期となって生産量が増加するのに対して、冬場の下期(10〜3月)は閑散期となって生産量が減少するため、下期は営業損益が赤字となる収益構造だ。

■「100年企業」目指す

 中期経営計画「JUMP+プラス2021 次のステージへ」では、持続的成長を続ける「100年企業」実現に向けて、経営課題である「ふ(防ぐ)」「け(削る)」「か(稼ぐ)」に対する取り組みを確実に進化させる方針としている。

 経営目標値には22年3月期売上高189億円、営業利益10億円、経常利益11億円、純利益7億50百万円、ROE7.6%などを掲げている。配当については、定額の安定配当(1株当たり27円)に加えて、期間業績に応じて配当性向20%を限度とする期末配当の増配を行う方針としている。

 重点戦略としては、コアセグメント(国内飲料受託製造)における積極的設備投資による競争力向上、新規セグメント(東洋飲料、ウォーターネット、JFウォーターサービス)における既存事業拡充、新たなビジネスモデル創出(オペレーション・メンテナンス技術の活用・収益化など)を掲げている。

 総合スクラップ&ビルド第2フェーズとして、工場建屋およびSOT缶ラインを新設(投資額約73億円、竣工時期20年12月下旬予定)する。なお第2フェーズ工事開始に伴って19年9月からボトルウォーター製造ラインを休止し、10月から外注に変更している。

 飲料業界全体が天候の影響を受けやすいことに加えて、大手飲料メーカーの再編や内製拡大による受託製造量減少を懸念する見方もあるが、夏場の繁忙期と冬場の閑散期という季節間の需要格差が大きい業界のため、大手飲料メーカーにとって内製拡大は設備投資や固定費負担の面でリスクが大きい。また飲料メーカーは経営効率化の観点からも、経営資源の重点をマーケティング分野にシフトする動きを強めている。

 このため飲料受託生産の役割や存在感が一段と高まり、飲料受託生産の最大手として、高品質でフレキシブルな生産対応が可能な強みを発揮している。

■20年3月期経常減益予想

 20年3月期連結業績予想(10月25日に下方修正、4月15日に2回目の下方修正)は、売上高が19年3月期比6.5%減の155億円、営業利益が48.8%減の4億円、経常利益が32.4%減の4億60百万円、純利益が1億30百万円の黒字(19年3月期は減損損失計上などで3億35百万円の赤字)としている。配当予想は19年3月期と同額の27円(第2四半期末10円、期末17円)である。

 第2四半期の関東圏での長雨・日照不足、第3四半期の大型台風や豪雨などの影響でメーカーの在庫調整が長引き、受注が計画を下回った。システム開発方針変更に伴う固定資産除却損失1億35百万円計上も影響する。

 なお新型コロナウイルス感染症拡大による直接的な影響は小さいと考えられる。中期的に収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は毎年3月末の株主対象

 株主優待制度は、毎年3月31日時点の1単元(100株)以上所有株主を対象として、自社製品詰め合わせセットなどを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は反発の動き

 株価は売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。4月17日の終値は1111円、前期推定連結PER(会社予想連結EPS26円95銭で算出)は約41倍、前期推定配当利回り(会社予想27円で算出)は約2.4%、前々期実績連結PBR(前々期実績連結BPS1629円39銭で算出)は約0.7倍、時価総額は約57億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月18日更新]

ジャパンフーズは反発の動き、21年3月期収益拡大期待

 ジャパンフーズ<2599>(東1)は飲料受託製造の国内最大手である。新規商材受注や積極的設備投資による競争力向上などを推進している。20年3月期は営業減益・経常増益予想である。第4四半期には新型コロナウイルス感染拡大による経済収縮の影響にも注意必要だが、21年3月期の収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化で昨年来安値を更新したが、売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■飲料受託生産の国内最大手、フレキシブルな生産が強み

 伊藤忠商事<8001>系で飲料受託製造の国内最大手である。主要得意先はサントリー食品インターナショナル<2587>、伊藤園<2593>、アサヒ飲料などの大手飲料メーカーである。品目別では炭酸飲料と茶系飲料、容器別ではペットボトル飲料を主力としている。本社工場の炭酸・非炭酸兼用無菌充填ラインは、市場環境や顧客ニーズの変化に対応したフレキシブルで効率的な生産が強みだ。

 新規ビジネス分野として、連結子会社JFウォーターサービスは水宅配・ウォーターサーバーメンテナンス事業を展開している。また国内で水宅配フランチャイズ事業を展開するウォーターネット、および中国で清涼飲料受託製造事業を展開する東洋飲料(東洋製罐と合弁)を持分法適用関連会社としている。

 収益面の特性として、個人消費や天候などの影響を受けやすい。また飲料業界全体が、夏場の上期(4〜9月)に繁忙期となって生産量が増加するのに対して、冬場の下期(10〜3月)は閑散期となって生産量が減少するため、下期は営業損益が赤字となる収益構造だ。

■「100年企業」目指す

 中期経営計画「JUMP+プラス2021 次のステージへ」では、持続的成長を続ける「100年企業」実現に向けて、経営課題である「ふ(防ぐ)」「け(削る)」「か(稼ぐ)」に対する取り組みを確実に進化させる方針としている。

 経営目標値には22年3月期売上高189億円、営業利益10億円、経常利益11億円、純利益7億50百万円、ROE7.6%などを掲げている。配当については、定額の安定配当(1株当たり27円)に加えて、期間業績に応じて配当性向20%を限度とする期末配当の増配を行う方針としている。

 重点戦略としては、コアセグメント(国内飲料受託製造)における積極的設備投資による競争力向上、新規セグメント(東洋飲料、ウォーターネット、JFウォーターサービス)における既存事業拡充、新たなビジネスモデル創出(オペレーション・メンテナンス技術の活用・収益化など)を掲げている。

 総合スクラップ&ビルド第2フェーズとして、工場建屋およびSOT缶ラインを新設(投資額約73億円、竣工時期20年12月下旬予定)する。なお第2フェーズ工事開始に伴って19年9月からボトルウォーター製造ラインを休止し、10月から外注に変更している。

■21年3月期収益拡大期待

 20年3月期の連結業績予想(10月25日に下方修正)は、売上高が19年3月期比1.3%増の168億円、営業利益が8.7%減の7億円、経常利益が5.8%増の7億20百万円、純利益が4億50百万円の黒字(19年3月期は減損損失計上などで3億35百万円の赤字)としている。配当予想は19年3月期と同額の27円(第2四半期末10円、期末17円)である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比4.9%減の119億27百万円、営業利益が48.3%減の3億75百万円、経常利益が26.8%減の4億14百万円、純利益が16.4%減の2億85百万円だった。国内飲料受託製造事業は受託製造数が0.7%減少した。第1四半期は順調だったが、第2四半期の関東圏での長雨・日照不足、第3四半期の大型台風や豪雨などが影響した。海外飲料受託製造は黒字化したが、その他事業は減益だった。

 第3四半期累計が減収減益となり、第4四半期には新型コロナウイルス感染拡大による経済収縮の影響にも注意必要だが、21年3月期の収益拡大を期待したい。

■競争力強化で中期成長期待

 飲料業界全体が天候の影響を受けやすいことに加えて、大手飲料メーカーの再編や内製拡大による受託製造量減少を懸念する見方もあるが、夏場の繁忙期と冬場の閑散期という季節間の需要格差が大きい業界のため、大手飲料メーカーにとって内製拡大は設備投資や固定費負担の面でリスクが大きい。また飲料メーカーは経営効率化の観点からも、経営資源の重点をマーケティング分野にシフトする動きを強めている。

 このため飲料受託生産の役割や存在感が一段と高まり、飲料受託生産の最大手として、高品質でフレキシブルな生産対応が可能な強みを発揮している。一段の競争力強化に向けた投資の成果により、受託製造数量増加、プロダクトミックス改善、コストダウンが進展して中期成長を期待したい。

■株主優待制度は毎年3月末の株主対象

 株主優待制度は、毎年3月31日時点の1単元(100株)以上所有株主を対象として、自社製品詰め合わせセットなどを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は反発の動き

 株価は地合い悪化で昨年来安値を更新したが、売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。3月17日の終値は1067円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS93円31銭で算出)は約11倍、今期予想配当利回り(会社予想27円で算出)は約2.5%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1629円39銭で算出)は約0.7倍、時価総額は約54億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月25日更新]

ジャパンフーズは調整一巡、21年3月期収益拡大期待

 ジャパンフーズ<2599>(東1)は飲料受託製造の国内最大手である。新規商材受注や積極的設備投資による競争力向上などを推進している。20年3月期は第3四半期累計が減収減益となり、新型肺炎感染拡大による経済収縮なども考慮すれば通期予想下振れに注意必要だが、21年3月期の収益拡大を期待したい。株価は戻り高値圏から反落したが、調整一巡して出直りを期待したい。

■飲料受託生産の国内最大手、フレキシブルな生産が強み

 伊藤忠商事<8001>系で飲料受託製造の国内最大手である。主要得意先はサントリー食品インターナショナル<2587>、伊藤園<2593>、アサヒ飲料などの大手飲料メーカーである。品目別では炭酸飲料と茶系飲料、容器別ではペットボトル飲料を主力としている。本社工場の炭酸・非炭酸兼用無菌充填ラインは、市場環境や顧客ニーズの変化に対応したフレキシブルで効率的な生産が強みだ。

 新規ビジネス分野として、連結子会社JFウォーターサービスは水宅配・ウォーターサーバーメンテナンス事業を展開している。また国内で水宅配フランチャイズ事業を展開するウォーターネット、および中国で清涼飲料受託製造事業を展開する東洋飲料(東洋製罐と合弁)を持分法適用関連会社としている。

 収益面の特性として、個人消費や天候などの影響を受けやすい。また飲料業界全体が、夏場の上期(4〜9月)に繁忙期となって生産量が増加するのに対して、冬場の下期(10〜3月)は閑散期となって生産量が減少するため、下期は営業損益が赤字となる収益構造だ。

■「100年企業」目指す

 中期経営計画「JUMP+プラス2021 次のステージへ」では、持続的成長を続ける「100年企業」実現に向けて、経営課題である「ふ(防ぐ)」「け(削る)」「か(稼ぐ)」に対する取り組みを確実に進化させる方針としている。

 経営目標値には22年3月期売上高189億円、営業利益10億円、経常利益11億円、純利益7億50百万円、ROE7.6%などを掲げている。配当については、定額の安定配当(1株当たり27円)に加えて、期間業績に応じて配当性向20%を限度とする期末配当の増配を行う方針としている。

 重点戦略としては、コアセグメント(国内飲料受託製造)における積極的設備投資による競争力向上、新規セグメント(東洋飲料、ウォーターネット、JFウォーターサービス)における既存事業拡充、新たなビジネスモデル創出(オペレーション・メンテナンス技術の活用・収益化など)を掲げている。

 総合スクラップ&ビルド第2フェーズでは、工場建屋およびSOT缶ライン新設を予定している。19年11月に設備投資一部変更を発表し、第2フェーズの工場建屋およびSOT缶ライン新設等について、投資額を約61億円から約73億円に、竣工時期を20年11月下旬予定から20年12月下旬予定に変更した。より高い品質および労働安全を追求し、建物・設備性能の向上に向けて仕様変更した。なお第2フェーズ工事開始に伴って10年9月からボトルウォーター製造ラインを休止し、10月から外注に変更している。

■21年3月期収益拡大期待

 20年3月期の連結業績予想(10月25日に下方修正)は、売上高が19年3月期比1.3%増の168億円、営業利益が8.7%減の7億円、経常利益が5.8%増の7億20百万円、純利益が4億50百万円の黒字(19年3月期は減損損失計上などで3億35百万円の赤字)としている。配当予想は19年3月期と同額の27円(第2四半期末10円、期末17円)である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比4.9%減の119億27百万円、営業利益が48.3%減の3億75百万円、経常利益が26.8%減の4億14百万円、純利益が16.4%減の2億85百万円だった。国内飲料受託製造事業は受託製造数が0.7%減少した。第1四半期は順調だったが、第2四半期の関東圏での長雨・日照不足、第3四半期の大型台風や豪雨などが影響した。海外飲料受託製造は黒字化したが、その他事業は減益だった。

 第3四半期累計が減収減益となり、新型肺炎感染拡大による経済収縮なども考慮すれば通期予想下振れに注意必要だが、21年3月期の収益拡大を期待したい。

■競争力強化で中期成長期待

 飲料業界全体が天候の影響を受けやすいことに加えて、大手飲料メーカーの再編や内製拡大による受託製造量減少を懸念する見方もあるが、夏場の繁忙期と冬場の閑散期という季節間の需要格差が大きい業界のため、大手飲料メーカーにとって内製拡大は設備投資や固定費負担の面でリスクが大きい。また飲料メーカーは経営効率化の観点からも、経営資源の重点をマーケティング分野にシフトする動きを強めている。

 このため飲料受託生産の役割や存在感が一段と高まり、飲料受託生産の最大手として、高品質でフレキシブルな生産対応が可能な強みを発揮している。一段の競争力強化に向けた投資の成果により、受託製造数量増加、プロダクトミックス改善、コストダウンが進展して中期成長を期待したい。

■株主優待制度は毎年3月末の株主対象

 株主優待制度は、毎年3月31日時点の1単元(100株)以上所有株主を対象として、自社製品詰め合わせセットなどを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は調整一巡

 株価は戻り高値圏から反落したが、調整一巡して出直りを期待したい。2月21日の終値は1207円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS93円31銭で算出)は約13倍、今期予想配当利回り(会社予想の27円で算出)は約2.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1629円39銭で算出)は約0.7倍、時価総額は約62億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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