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[2594]キーコーヒー

[2月05日更新]

キーコーヒーは今期利益見通し減額だが、ネガティブ反応は限定的で高値更新

 レギュラーコーヒー大手キーコーヒー[2594](東1)は1月30日、第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績を発表し、今期(15年3月期)の利益見通しを減額修正した。ただし減額修正に対するネガティブ反応は限定的で株価は高値を更新した。3月期末の株主優待制度の権利取りに向けた動きも注目され、中期的な収益拡大期待で上値追いの展開だろう。08年5月の高値も視野に入りそうだ。

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を強化している。イタリアントマトの14年12月末店舗数は直営74店舗、FC228店舗の合計302店舗で、海外はASEAN地域へ積極展開している。

 積極的な業容拡大戦略で、13年1月に銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化し、14年2月にネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月にはイタリアの世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 1月30日発表の今期(15年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績は売上高が前年同期比3.2%増の428億10百万円、営業利益が同27.5%減の12億84百万円、経常利益が同19.1%減の16億77百万円、純利益が同22.9%減の9億82百万円だった。企画提案型営業強化の効果などで増収だったが、コーヒー生豆相場の高騰や為替の円安進行に伴う原材料価格上昇で減益だった。

 セグメント別に見ると、コーヒー関連事業は同0.4%増収、同20.4%営業減益だった。原料用市場が減収だったが、業務用市場および家庭用市場は増収だった。飲食関連事業は同3.5%減収で営業赤字だった。消費増税や天候不順の影響、さらにイタリアントマトの直営店の減少も影響した。その他は同73.9%増収、同58.5%営業増益だった。honu加藤珈琲店の連結も寄与した。

 なお四半期別に見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円で、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円である。

 通期の連結業績見通しは1月30日に売上高を増額、利益を減額修正した。前回予想(10月27日に売上高を増額、利益を減額修正)に対して、売上高は10億円増額して前期比4.4%増の560億円、営業利益は2億40百万円減額して同56.1%減の6億80百万円、経常利益は1億60百万円減額して同39.2%減の11億80百万円、そして純利益は20百万円減額して同30.8%減の7億10百万円とした。

 第3四半期累計の実績、コーヒー生豆相場・為替相場の動向、および販売状況などを踏まえて見直したとしている。なお配当予想については前回予想(5月12日公表)を据え置いて同1円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。

 通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が76.4%、営業利益が188.8%、経常利益が142.1%、純利益が138.3%で、利益は超過達成している。天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすく、第4四半期(1月〜3月)が不需要期となることを考慮しても、通期の会社見通しは保守的な印象が強い。

 さらに業務用市場でのプレミアムコーヒーの拡販、14年11月実施した家庭用レギュラーコーヒー製品(ブルーマウンテン製品除く)の値上げ効果、honu加藤珈琲店の連結も寄与して中期的に収益拡大が期待される。

 株主優待については、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると、14年10月安値1555円から反発して水準切り上げの動きが続いている。そして2月2日には1718円を付けて14年9月高値1700円を突破した。3日は高値1720円を付けた後に1696円まで調整したが、4日は素早く反発して1719円まで戻す場面があった。今期利益見通し減額修正に対するネガティブ反応は限定的のようだ。

 2月4日の終値1717円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS31円30銭で算出)は55倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.9%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1541円85銭で算出)は1.1倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。3月期末の株主優待制度の権利取りに向けた動きも注目され、中期的な収益拡大期待で上値追いの展開だろう。08年5月高値1846円も視野に入りそうだ。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月19日更新]

キーコーヒーは戻り歩調で14年9月高値試す、15年3月期業績に増額の可能性

レギュラーコーヒー大手キーコーヒー<2594>(東1)の株価は、14年10月安値1555円から切り返して戻り歩調の展開だ。12月30日と1月5日には1678円まで上値を伸ばした。今期(15年3月期)業績見通し増額の可能性があり、14年9月高値1700円を試す展開だろう。

コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を強化している。イタリアントマトの14年9月末店舗数は直営84店舗、FC224店舗の合計308店舗で、海外はASEAN地域へ積極展開している。

積極的な業容拡大戦略で、13年1月に銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化し、14年2月にネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月にはイタリアの世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

なお1月8日には、家電量販店ビックカメラ<3048>の基幹店舗である有楽町店7階に、セルフカフェでありながら本格的な味わいを提供する「キーズカフェ ビックカメラ有楽町店」をオープンした。

今期(15年3月期)の連結業績見通し(10月27日に売上高を増額、利益を減額)は売上高が前期比2.6%増の550億円、営業利益が同40.5%減の9億20百万円、経常利益が同31.0%減の13億40百万円、純利益が同28.9%減の7億30百万円としている。配当予想(5月12日公表)は同1円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。

第2四半期累計(4月〜9月)は、消費増税や夏場の天候不順などが影響して前年同期比0.8%増収にとどまり、コーヒー生豆など原材料価格の上昇が影響して同21.2%営業減益、同15.0%経常減益、同31.3%最終減益だった。

しかし通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.1%、営業利益が81.5%、経常利益が73.7%、純利益が67.5%と高水準である。天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、業務用市場でのプレミアムコーヒーの拡販、14年11月から実施した家庭用レギュラーコーヒー製品(ブルーマウンテン製品除く)の値上げ効果、さらにhonu加藤珈琲店の連結も寄与して、通期業績見通しに増額の可能性があるだろう。

株主優待については、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

株価の動きを見ると、14年10月安値1555円から切り返して戻り歩調の展開だ。12月30日と1月5日には1678円まで上値を伸ばして14年9月高値1700円に接近した。

1月16日の終値1658円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS32円18銭で算出)は52倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は1.0%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1541円85銭で算出)は1.1倍近辺である。

日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインの形だ。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破して上伸し、13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスが接近している。強基調の形だ。今期業績見通しに増額の可能性があり14年9月高値1700円を試す展開だろう。

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
 
[12月24日更新]
キーコーヒーは調整一巡感、値上げ効果や消費再増税先送りを支援材料として出直り

 レギュラーコーヒー大手キーコーヒー<2594>(東1)の株価は、10月中下旬の直近安値1555円から切り返しの展開となり、徐々に水準を切り上げている。12月19日には1662円まで上値を伸ばす場面があった。今期(15年3月期)業績に上ブレの可能性があり、値上げ効果や消費再増税先送りも支援材料として9月高値1700円を試す展開だろう。

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を強化している。積極的な業容拡大戦略で中期成長が期待される。

 イタリアントマトの14年9月末時点の店舗数は直営84店舗、FC224店舗の合計308店舗で、海外はASEAN地域へ積極展開している。13年1月には銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月にはネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。また14年9月にはイタリアの世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 今期(15年3月期)の連結業績見通しについては10月27日に売上高を増額、利益を減額し、売上高が前期比2.6%増の550億円、営業利益が同40.5%減の9億20百万円、経常利益が同31.0%減の13億40百万円、純利益が同28.9%減の7億30百万円としている。配当予想は前回予想(5月12日公表)を据え置いて同1円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。

 第2四半期累計(4月〜9月)は前年同期比0.8%増収、同21.2%営業減益、同15.0%経常減益、同31.3%最終減益だった。その他事業はhonu加藤珈琲店の連結が寄与したが、コーヒー関連事業および飲食関連事業は売上面で市場環境の変化、消費増税、夏場の天候不順などが影響し、利益面ではコーヒー生豆など原材料価格の上昇が影響した。

 コーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.1%、営業利益が81.5%、経常利益が73.7%、純利益が67.5%と高水準である。業務用市場でのプレミアムコーヒーの拡販、14年11月から実施した家庭用レギュラーコーヒー製品(ブルーマウンテン製品除く)の値上げ効果も寄与して、通期業績上ブレの可能性があるだろう。

 株主優待については、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品の詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると、10月中下旬の直近安値1555円から切り返しの展開となり、徐々に水準を切り上げている。12月19日には1662円まで上値を伸ばす場面があり、9月高値1700円に接近してきた。

 12月22日の終値1647円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS32円18銭で算出)は51倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は1.0%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1541円85銭で算出)は1.1倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。今期業績に上ブレの可能性があり、値上げ効果や消費再増税先送りも支援材料として9月高値1700円を試す展開だろう。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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