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VR・AR関連、巨大市場へ成長の予感!?

画像出典:Galaxy Gear VR IR資料より

株式市場で、VR・AR関連が注目されている。2017年が本格普及期入りとなり、中期的に市場の急拡大が期待されている。市場動向や関連銘柄を探ってみた。

市場規模は2020年に1400億ドル超との試算も
IDCジャパンによると、2016年のVR・AR端末の世界出荷台数は1010万台だった。また2021年には9940万台に達する見通しとしている。金額ベースでは2016年の23.9億ドル(うちVRが21億ドル)が、2021年に673億ドル(うちVRが186億ドル)に拡大し、AR市場がVR市場を上回ると予想している。
またコンテンツを含めたVR・AR合計市場規模は2020年に1443億ドル(約16兆円)に拡大するとも予測している。

出典:Digi-Capital

VR、ARとは
VR(Virtual Reality)とは「仮想現実」を意味する言葉で、コンピューターによって生み出された仮想空間をあたかも現実のように体験する技術を指します。「拡張現実」を意味するAR(Augmented Reality)と合わせて、「VR/AR技術」などと呼ばれている。

VRは、 ソニー <6758> が家庭用ゲーム機の機器として発売している。映像は、コンピューターが作り出したものが基本で、視界を覆うゴーグルのようなヘッドマウントディスプレイ(HMD=頭部搭載型ディスプレイ)を装着し、ディスプレイに映し出される仮想世界が現実であるかのような感覚を体験できる。ゲームであれば、臨場感あふれる仮想世界で主人公になりきることができる。

さらに関連する技術として、SR(代替現実=Substitutional Reality)やMR(複合現実=Mixed Reality)がある。

SRというのは、現実の世界と過去の映像を混同させて、本来実在しない人物や事象が目の前に存在しているように錯覚させる技術のことである。
MRというのは、CGなどで作られた人工的な仮想世界に現実世界の情報を取り込み、現実世界と仮想世界を融合させた世界を作る技術のことである。

ソフトバンクグループ<9984> と大阪の医療機器メーカー、モリタは、歯科手術を支援するシステムを共同開発している。
歯科医師が専用のゴーグルを装着すると、目の前にいる患者の歯に、あらかじめ撮った本人の神経や骨、血管などのコンピューター映像が重ねて表示される。
歯科医師は、ゴーグルを装着したままで、実際は見ることができない神経などの映像を参考にしながら、手術を進めることができる仕組みになっている。

また、ゴーグルには手の動きを感知するセンサーが搭載され、手ぶりによってカルテを呼び出したり、映像を拡大したりすることもできる。

現在、様々な分野での活用が模索されている。

販促用途では、実際に商品の使用感を疑似体験出来るという顧客側のメリットに加え、販売側の企業としても展示用商品/場所の削減や、商談時間の短縮化/成約率向上が期待されている。
自動車・住宅・旅行等の販売に活用され始めている。
設計用途においても、工事完了後に実地で確認しなければ発見が難しい設計上の問題点等を着工前に確認出来るため、開発の効率化やコスト削減に繋がるとみられている。

建設機械の 小松製作所<6301> は、VR技術を建機の開発・設計に活用し、製品の操作性、視界性や安全性を仮想空間でチェックするシステムを導入している

株式市場における関連銘柄で注目なのは、台湾・宏達国際電子のVR用HMD端末に精密モーターが採用されている 日本電産 <6594> は要マークといえる。モーター技術を中核にHDD用をはじめ車載、家電、産業用などあらゆる分野にモーターを供給している。
CMでおなじみ、「白猫VRプロジェクト」などVRアプリを展開する コロプラ <3668> は、VR=ゲームの認知度と比例してVR対応アプリの需要もあることから重要なVR関連銘柄の一つである。

「面白法人」を標榜するウェブ系コンテンツクリエイター、 カヤック<3904> も注目だろう。VRコンテンツ専門の制作チーム「VR部」を作りVR事業へ積極参入を行う。

既に就職活動者向けの「VRインターン」、擬似面接体験コンテンツ「VR面接」、360度の大迫力ストーリー「GUZZILLA VR(ガジラブイアール)」など、次々とVRコンテンツをリリースしており、VRヘッドセットの普及を前に市場での優位性構築を狙っている。ベトナム子会社のカヤックハノイにおいてVR素材制作受注を開始している。

ゲームやアミューズメントといった娯楽以外でもVRの活用は進んでいる。
HMD型VR機器の他に、VR対応スマートフォン・パソコンおよび部品・周辺機器などのハードウェア関連、アプリ・ゲーム・アトラクション・イベント・アミューズメント施設などエンタテインメント分野のコンテンツ関連、さらに体験ソフト・シミュレーションソフトなどビジネス分野のコンテンツ関連などがある。
今後の成長からは目が離せないだろう。活用方法によっては、新たな分野での活用や、さらなる市場規模の拡大も期待できるだろう。

投資先の候補の一つとして、VR・AR関連関連銘柄を検討してみては如何だろうか。


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