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【大引け概況】
16日の日経平均株価は反発し、前日比69円56銭高の2万6757円40銭で終えた。
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米追加経済対策をめぐって与野党協議が進展するとの見方を手掛かりに、買いが優勢だった。日経平均は朝方、9日に付けた年初来高値(2万6817円)を上回り、上げ幅は間もなく190円近くまで拡大した。
米バイオ製薬モデルナの新型コロナウイルス向けワクチンが近く認可されるとの期待も支えになった。幅広い銘柄が買われて取引が始まった。
 
ただ、直近の株価が大幅に上昇していた電子部品株を中心に当面の利益を確保する売りが目立ち、日経平均は午後にかけて伸び悩んだ。1ドル=103円40銭台まで円高が進んだことや新型コロナウイルス感染の拡大傾向が不安材料視された。
 
日経平均は伸び悩んでいるが売り急ぐ動きは見られない。今晩米国で11月の小売売上高、12月のPMI速報値が発表され、日本時間の明朝4時にFOMCの結果発表、同4時30分にパウエルFRB議長の記者会見が予定されており、これらの結果、内容を見極めたいとする向きも多く、積極的な売買は見送られているようだ。
 
JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比38.08ポイント高の1万6147.92だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、4.78ポイント高の1786.83で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1404億円。売買高は11億1010万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1000、値下がりは1083でほぼ拮抗した。変わらずは99銘柄だった。
 

業種別株価指数(全33業種)は電気機器、輸送用機器、銀行業が上昇し、情報・通信業、医薬品、陸運業は下落した。
 
個別では、任天堂が大量の買いで大幅高。ソフトバンクGの買いが厚く、ファーストリテもにぎわった。トヨタ、デンソー、日産自、日本電産が高く、ファナック、キーエンスは堅調。三菱UFJ、三井住友は小幅高だった。
 
半面、村田製、東エレク、SUMCOは軟調。ソフトバンク、NTT、楽天、武田、アステラス薬は下落した。
 
東証2部株価指数は前日比31.96ポイント安の6724.38ポイントと3日ぶり反落した。
出来高2億5941万株。値上がり銘柄数は204、値下がり銘柄数は204となった。
 
個別では、中国工業がストップ安。松尾電機は一時ストップ安と急落した。バリオセキュア、梅の花、東京ソワール、ムーンバット、フレンドリーなど6銘柄は年初来安値を更新。リード、天昇電気工業、児玉化学工業、日本アビオニクス、三社電機製作所が売られた。
 
一方、土屋ホールディングス、Abalance、東亜石油、日本鋳造、共和コーポレーションなど6銘柄がストップ高。ギグワークス、ICDAホールディングス、クロスプラス、神島化学工業、日本製罐など13銘柄は年初来高値を更新。セキド、誠建設工業、ヒラノテクシード、東邦金属、パシフィックネットが買われた。