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【大引け概況】

16日の日経平均株価は3日続伸し、前日比415円53銭(1.64%)高の2万5762円01銭で終えた。
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前日の米国株市場では、NYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って上昇、これを受けて東京市場も朝方からリスクを取る動きが活発だった。
原油価格が連日で急落しており、インフレに対する過度な警戒感や企業収益に対する懸念が和らいだことが、市場のセンチメント改善に寄与した。
 
また、まん延防止等重点措置が来週21日の期限をもって17都道府県で解除される方向となったことで、これも消費関連など内需株に追い風となった。FOMCの結果発表を日本時間あす未明に控え、空売り筋の手仕舞いによる買い戻しが全体相場の押し上げ要因となった。前日まで急落していた香港株が急反発に転じたことも投資家心理を強気に傾けた。ただ、先物主導の上昇で値上がり銘柄数は6割強にとどまっている。売買代金は3営業日ぶりに3兆円台に乗せた。
 
15日の米国市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物の期近物が6%超の下げとなり、原油高が企業収益を圧迫するとの懸念が和らいだ。空運株などを中心に幅広く買いが入った。
 
午後はFOMCの結果発表を前に日経平均は膠着感が強い場面もあったが、大引け前にはアジア市場で上海株や香港株が大きく上昇し、投資家心理が強気に傾いた。香港市場では中国電子商取引(EC)最大手アリババ集団株が上昇し、同社に出資するソフトバンクグループ(SBG)が上げて日経平均の上昇にも寄与した。
 
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、26.62ポイント(1.46%)高の1853.25で終えた。JPX日経インデックス400も3日続伸した。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆1947億円。売買高は13億3986万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1331、値下がりは749、変わらずは100銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、空運業、サービス業、電気機器、鉄鋼などが上昇率上位となった。下落は水産・農林業、倉庫・運輸関連業など。
 
個別では、売買代金トップとなったソフトバンクグループが大きく上値を伸ばし、日本郵船も上昇。レーザーテックが堅調、東京エレクトロンは大幅高に買われた。また、三井ハイテックは連日のストップ高人気に。任天堂が上値を追い、アドテスト、トヨタ、ソニーグループも値を上げた。ダイヤモンドエレクトリックホールディングスが商いを伴い大幅高。ブラスはストップ高、テイクアンドギヴ・ニーズも値を飛ばした。
 
半面、スノーピークが安く、JTやNTTも冴えない。第一三共も軟調。シスメックスが安く、レノバも下落した。Link−Uは急落、アスクル、ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングスが大きく値を下げ、イーレックス、ヤーマンの下げも目立った。
 
 
東証2部株価指数は前日比31.91ポイント高の7051.89ポイントと6日続伸した。
出来高7941万株。値上がり銘柄数は253、値下がり銘柄数は144となった。
 
個別では長栄、フレンドリー、ベリテが昨年来高値を更新。鉄人化計画、Abalance、カクヤスグループ、ウインテスト、川上塗料が買われた。
 
一方、古林紙工、小池酸素工業、伏木海陸運送が昨年来安値を更新。土屋ホールディングス、技研ホールディングス、オプティマスグループ、ストリーム、伊勢化学工業が売られた。