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【大引け概況】
28日の日経平均株価は大幅に3日続落し、前日比326円21銭安の2万2882円65銭で終えた。
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米国の長期金利上昇を受けて金融関連株が朝から軒並み高となり、午前中は東証株価指数(TOPIX)中心に堅調な展開となった。午後もしばらく買い優勢の展開が続いたが、安倍首相が辞任意向を固めたとの報道が出たため午後2時過ぎから急速に売りが強まり、日経平均株価の下げ幅は一時600円を超えた。ただ、引けにかけ下げ渋り、結局300円強の下落で取引を終えた
 
市場では「新型コロナウイルスの感染拡大により景気が落ち込んでいる局面での大規模な政策変更は考えにくい」といった見方もあるが、海外勢中心に後継者の政策を見極めようとする姿勢になりやすく、前出の大手証券は「しばらく大幅な反発は見込みにくい」とみていた。
 
JPX日経インデックス400は3日続落。終値は前日比89.82ポイント(0.62%)安の1万4484.26だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、11.02ポイント(0.68%)安の1604.87で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆8251億円と、6月19日(2兆8398億円)以来の大きさ。売買高は16億6610万株と7月31日(16億7899万株)以来の高水準だった。東証1部の値下がり銘柄数は1543と、全体の約7割を占めた。値上がりは568銘柄、変わらずは58銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、情報・通信業、小売業、電気機器、医薬品などが下落した。上昇は保険業、銀行業など。
 
個別では、ソフトバンクG、ZHDが大きく値を下げ、エムスリー、ファーストリテが売られ、リクルートHDが軟調で、神戸物産は急落。武田は小幅続落。中外薬やエーザイも下落した。任天堂、ソニー、東エレク、スクリン、キーエンス、トヨタ、京セラ、ダイキンも安かった。
 
半面、三菱UFJ、三井住友、みずほFG、第一生命HDや東京海上は買われた。JR東日本が値を上げ、OLC、ホンダも高い。
 
 
東証2部株価指数は前日比148.11ポイント安の6369.79ポイントと続落した。
出来高1億0814万株値上がり銘柄数は91、値下がり銘柄数は345となった。
 
個別では大和重工が一時ストップ安と急落した。那須電機鉄工、フジコピアン、さいか屋は年初来安値を更新。ジャパンエンジンコーポレーション、ウイルコホールディングス、セイヒョー、東洋刃物、東京衡機が売られた。
 
一方、オーミケンシがストップ高。イムラ封筒、大和自動車交通は一時ストップ高と値を飛ばした。情報企画、ベース、中国工業など4銘柄は年初来高値を更新。ミズホメディー、川上塗料、キャピタル・アセット・プランニング、アサヒ衛陶、ダイナックホールディングスが買われた。