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【大引け概況】

7日の日経平均株価は大幅高となり、4日続伸した。終値は前日比389円25銭高の2万2937円60銭だった。
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1992年1月9日以来、約25年10カ月ぶりの高値だ。
 
円高含みに推移する為替相場を横目に目先のスピード警戒感からやや利益確定売り優勢でスタートしたが、それもつかの間、寄り後は買いに厚みが増し早々と日経平均はプラス圏に浮上。好調な企業業績を背景に海外投資家が主体とみられる大口の実需買いが主力株中心に広範囲に流入した。

株価指数先物も上昇し、値がさ株には裁定取引に伴う買いが波及した。日経平均の上げ幅は一時400円を超えた。
値がさ株のファストリやファナック、京セラの上昇が目立った。3銘柄で日経平均を105円ほど押し上げた。
海外投資家は主力株に加え、指数構成銘柄を全体で買う動きを強めている。キーエンスなど利益成長の見込める銘柄に加え、証券株や銀行株の一角といった上昇率で出遅れ感があった銘柄にも買いが広がった。「足元の上昇は、現物株への買いが中心」との指摘もあった。
日経平均株価は、前場後半から大引けにかけてほぼ一直線に上げ幅を拡大する展開となった。
 
JPX日経インデックス400は4日続伸し、前日比205.45ポイント高の1万6110.88だった。東証株価指数(TOPIX)は反発し、20.63ポイント高の1813.29だった。TOPIXは2007年2月26日以来の高値となる。
 
東証1部の売買代金は、3兆5126億円と、7日連続で3兆円を超えた。13年5月8日〜6月7日の23営業日連続以来の長さとなる。売買高は18億9665万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1315と全体の65%を占めた。値下がりは619、変わらずは99銘柄だった。
 
個別では、原油高を受けて資源開発の国際石開帝石や商社の三菱商が買われた。今期純利益見通しを上方修正した菱地所は高い。京セラやファナック、日東電も上昇した。今期の利益成長への期待が高いソニーが買われた。ソフトバンクは朝安後に上昇して取引を終えた。
SUMCO、東京エレクトロンも高い。日本製鋼所が値を飛ばし、ヤマシンフィルタ、日本トムソン、千代田化工建設も大幅高した。
 
半面、前日に減配を発表したディスコは下げ、4〜9月期が営業減益になったマルハニチロが売られた。今期業績の最終赤字を発表した船井電は続落した。アサヒとHOYAも下落した。SUBARUが冴えず、ディスコも軟調、古河電気工業も売りに押された。ジャストシステムが急落、オーバル、豊和工業も大幅安となった。
 
 
東証2部株価指数は前日比0.78ポイント安の6923.03ポイントと3日続落した。
値上がり銘柄数は247、値下がり銘柄数は216となった。
 
個別ではリード、Casa、マルヨシセンター、ショクブンが年初来安値を更新。杉村倉庫、リミックスポイント、技研興業、篠崎屋、浜井産業が売られた。
一方、小島鉄工所がストップ高。ヤマダコーポレーションは一時ストップ高と値を飛ばした。富士ピー・エス、TTK、ダイナック、コメ兵など39銘柄は年初来高値を更新。日本坩堝、ソリトンシステムズ、泉州電業、カネヨウ、大興電子通信が買われた。