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【大引け概況】
2日の日経平均株価は大幅に続伸し、前日比465円13銭高の2万9854円00銭で終えた。3月18日(3万0216円)以来、約半月ぶりの高値となった。
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前日の米株式市場では、NYダウが171ドル高と3日ぶりに反発した。米長期金利が低下したことが好感された。この流れが東京株式市場にも波及し、半導体関連や電子部品など値がさの成長(グロース)株が買われ、指数を押し上げた。前場時点は300円強の上昇だったが、引けにかけ一段高となり結局400円を超す値上がりとなった。今晩は、米株式市場はグッドフライデーで休場となるが、米3月雇用統計の発表が予定されており、その結果への関心は高まっている。
 
バイデン米大統領が3月31日に発表した巨額のインフラ投資計画で半導体の生産支援策を盛り込んだことを好感し、4月1日の米株式市場では半導体株が上昇。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が過去最高値を付けた。国内でも東エレクなど値がさの半導体関連株が買われて相場を支えた。
 
国内で新型コロナウイルスの新規感染者数が再び増加傾向であることを巡り、2日午前の記者会見で田村憲久厚生労働相が緊急事態再発令の可能性について言及したと伝わった。市場では「再び強い外出制限が課される可能性を見据え、コロナ禍に伸びた情報・通信や半導体関連が再評価されてグロース株への資金流入を加速させた面もある」との見方があった。
 
JPX日経インデックス400は続伸し、終値は前日比118.74ポイント高の1万7790.83だった。東証株価指数(TOPIX)は続伸し、13.98ポイント高の1971.62で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆2403億円と、1月25日以来およそ2カ月ぶりの低水準だった。売買高は10億231万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1313と、全体の約6割を占めた。値下がりは783、変わらずは94銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では電気機器、情報・通信業、パルプ・紙が上昇。下落は電気・ガス業、石油・石炭製品、卸売業など。
 
個別では、ソフトバンクグループやソニーグループ、ファーストリテイリングが高く、トヨタ自動車やキーエンスが値を上げた。東京エレクトロンやSCREENホールディングス、アドバンテスト、SUMCO、レーザーテクなどの半導体関連株が軒並み高となった。太陽誘電、TDK、日東電が高かった。
 
一方、金利低下が警戒され三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループなど銀行株が安く、大和、野村が売られた。三菱商事、伊藤忠、丸紅、双日や日産自動車、日本郵船が値を下げた。サイバーエージェントやレノバも軟調だった。
 
 
東証2部株価指数は前日比24.89ポイント高の7499.87ポイントと反発した。反発。出来高1億9374万株。値上がり銘柄数は213、値下がり銘柄数は199となった。
 
個別では、東京ラヂエーター製造が一時ストップ高と値を飛ばした。JESCOホールディングス、工藤建設、フルスピード、ビットワングループ、北海道コカ・コーラボトリングなど21銘柄は年初来高値を更新。松尾電機、アドテック プラズマ テクノロジー、日和産業、ダイトーケミックス、アートスパークホールディングスが買われた。
 
一方、ケー・エフ・シー、東邦金属、ニッセイ、アトム、ナラサキ産業など6銘柄が年初来安値を更新。大同信号、日本インシュレーション、扶桑電通、スターフライヤー、パスが売られた。