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【大引け概況】
26日の日経平均株価は続落した。前日比107円22銭安の2万1086円59銭で取引を終了した。
6月18日以来、約1週間ぶりの安値となった。
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前日の米株式相場が米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ期待がやや後退したことで下落した流れを受けて、海外勢による株価指数先物売りに押された。6月末の配当権利落ち分も30円程度あって126円安からスタート。
 
円高進行が一服し、米中摩擦への懸念もやや和らいだが、引き続き20カ国・地域(G20)首脳会議を前に積極的な買いは手控えられ、寄り付き後の日経平均はマイナス圏でもみ合う展開が続いた。
 
ただ、米中貿易摩擦に投資家の関心が向かう中で、この日も「基本的には、今週末の米中会談待ちの状況だった」とされる。日経平均株価のこの日の安値の値幅は100円弱にとどまり、出来高・売買代金は低調。売りを急ぐ雰囲気もなかった。
東エレクやアドテストなど半導体関連株の上昇が支えたことで、節目の2万1000円は維持した。
 
世界的に景気減速感が強まっている上、イラン情勢や英国の欧州連合離脱問題など気掛かりな材料も多い。別の市場関係者は、この日の東京株式市場の状況について、「さしたる理由もなく売られている銘柄も多く、何となく気持ちが悪い」と不安をのぞかせていた。 
日経平均は25日線や2万1000円が下値として意識され、これを維持できるかどうかが注目される」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は続落し、前日比9.15ポイント安の1534.34で終えた。JPX日経インデックス400も続落した。終値は前日比75.76ポイント安の1万3676.50だった。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆6814億円、売買高は9億3501万株だった。値下がり銘柄数は1552銘柄、値上がり508銘柄、変わらず77銘柄だった。
業種別では33業種中4業種が値上がり。1位は金属製品で、以下、医薬品、海運、非鉄金属が続いた。値下がり上位にはゴム製品、化学、精密機器。
 
個別では、指数寄与度の高いファーストリテイリングやソフトバンクグループ(SBG)が安い。キーエンス、キヤノンも売りに押された。資生堂、花王、ユニチャームなども値を下げた。マクセルホールディングスが急落、ウェルネット、ワイヤレスゲートも大幅安。フリービット、ネットワンシステムズなどの下げも目立った。関西電や東ガスが年初来安値を更新した。


半面、東京エレクトロン、アドバンテストが高く、太陽誘電も買い優勢。武田薬品工業、アステラスや武田、塩野義が堅調。日本鋳鉄管がストップ高に買われ、LIXILグループも値を飛ばした。ピックルスコーポレーションが大幅高、レオパレス21も物色人気となった。千代田化工建設、東洋エンジニアリングも高い。高島屋にも買いが流入した。

東証2部株価指数は反発した。前日比9.43ポイント高の6504.20ポイントだった。
出来高5200万株。値上がり銘柄数は206、値下がり銘柄数は199となった。
 
きょう東証2部に上場したヤシマキザイは午前に公開価格(1280円)を13%上回る1450円で初値を付けた。終値は1274円と公開価格を下回った。
 
個別では、ビットワングループ、リミックスポイントがストップ高となった。JESCOホールディングス、金下建設、フォーシーズホールディングス、セコム上信越、互応化学工業など9銘柄は年初来高値を更新した。新内外綿、ダイハツディーゼル、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス、FRACTALE、ジー・スリーホールディングスが買われた。
 
一方、明豊ファシリティワークス、アイケイ、日本製麻、自重堂、児玉化学工業など15銘柄が年初来安値を更新した。オーミケンシ、工藤建設、カワニシホールディングス、セキド、コーア商事ホールディングスが売られた。