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【大引け概況】
17日の日経平均株価は反落し、前週末比259円64銭(0.92%)安の2万7824円83銭で終えた。
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前週末14日の米株式市場では、NYダウが前日比360ドル高と続伸。米長期金利の低下などが好感された。これを受けた東京株式市場も朝方は買い先行の展開で200円を超す上昇となる場面があった。ただ、買い一巡後は利益確定売りが膨らみマイナス圏に転じ、後場に入り下げ幅は拡大した。ハイテク株などへの売りが目立ち2万8000円台を割り込んだ。
日経平均の下げ幅は一時400円を超えた。
 
台湾やシンガポールなどで新型コロナウイルスの感染が再拡大しているほか、国内でも新型コロナの変異株の感染が広がっている。ワクチン接種や経済活動の正常化の遅れが意識され、売りが優勢だった。国内の主要企業の決算発表が前週でおおむね終わり、今期の会社計画が期待ほどではなかったとの見方も売りを促した。
 
前週末の米長期金利の上昇一服や米株高を受け、朝方は買いが先行したが、勢いは続かなかった。市場からは「自律反発の戻りが鈍かったため、あらためて売られた面もあるようだ」との声が出ていた。上値では戻り待ちの売りも出やすかった。
 

業種別株価指数(33業種)は情報・通信業、電気機器、非鉄金属などが下落。輸送用機器、その他製品、不動産業は上昇した。
 
JPX日経インデックス400は反落した。東証株価指数(TOPIX)も反落し、4.56ポイント安の1878.86で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆4591億円だった。売買高は11億6498万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1211、値上がりは908、変わらずは73だった。
 
個別銘柄では、フジクラが大幅安。ソフトバンクグループやファーストリテイリングが安く、三井住友フィナンシャルグループが値を下げた。東京エレクトロンやレーザーテック、アドバンテストといった半導体関連株が安い。三菱マやコムシスHDも安かった。
 
半面、トヨタ自動車や任天堂、ソニーグループが高く、武田薬品工業やZホールディングス、楽天グループ、荏原やヤマハ発、東急不HDが値を上げた。
 
東証2部株価指数は前週末比81.22ポイント安の7260.46ポイントと反落した。
出来高2億1462万株。値上がり銘柄数は136、値下がり銘柄数は292となった。
 
個別では、Abalanceがストップ安。表示灯は一時ストップ安と急落した。高田工業所、フルスピード、クシム、プレミアムウォーターホールディングス、ストリームなど38銘柄は年初来安値を更新。ウインテスト、那須電機鉄工、鈴与シンワート、バイク王&カンパニー、リミックスポイントが売られた。
 
一方、東洋刃物、ASTIが一時ストップ高と値を飛ばした。富士古河E&C、北海道コカ・コーラボトリング、自重堂、日本ピグメント、日本ハウズイングなど12銘柄は年初来高値を更新。アライドテレシスホールディングス、テラプローブ、明星電気、コメ兵ホールディングス、キョウデンが買われた。