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【大引け概況】
16日の日経平均株価は続落した。終値は前日比100円79銭安の2万2717円23銭だった。
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朝方は、米長期金利の上昇を背景に15日の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。
取引開始前に発表された、2018年1〜3月期実質GDP(国内総生産)は9四半期ぶりのマイナス成長。「想定の範囲内とはいえ、見た目が悪い結果」となった。
また、米朝首脳会談の開催が危ぶまれる雰囲気も強まるなど、投資意欲が高まらない状況に陥った。
 
後場は、海外投資家の買いが観測され、下げ渋る場面もあったが、株価指数先物売りをきっかけに一段安となり、後半には一時2万2695円84銭(前日比122円18銭安)まで下押した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは鈍く、大引けにかけてさえない展開となった。
 
もっとも、外国為替市場で1ドル=110円台の円安になったことで、一方的に売られる展開にもなっていない。円安が業績の追い風になるトヨタやブリヂストンなどは上伸し、「押し目を拾う投資家が少なくないことを確認した」格好だ。
 
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比48.96ポイント安の1万5885.26だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、4.80ポイント安の1800.35で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆6028億円。売買高は16億2672万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1120、値上がりは890、変わらずは73銘柄だった。
 
 
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループが売りに押され、ソフトバンクグループも軟調。2019年3月期が減益になりそうだと発表した日本郵政が下落した。鹿島や大林組など建設株の下げが目立った。住友鉱や日軽金HDなど非鉄株は売られた。スルガ銀やクラレが大幅安だった。ブイ・テクノロジーも大きく下げた。ノーリツ鋼機が一時ストップ安となり、旭ダイヤモンド工業も急落した。トリドールホールディングス、エイチ・ツー・オー リテイリングなどの下げも目立った。三浦工業も安い。
 
一方、新日鉄住金が完全子会社化すると発表した日新製鋼が大幅高。リクルートやエーザイ、コンコルディが上昇した。第一生命HDや東京海上も買われた。
トヨタ自動車が堅調、リクルートホールディングス、SBIホールディングスも高い。宮越ホールディングスが急騰、関東電化工業も値を飛ばした。エムアップ、東洋製缶グループホールディングスが大幅高となったほか、GMOインターネット、ヤマシンフィルタなども大きく買われた。
 
東証2部株価指数は前日比29.39ポイント安の7188.70ポイントと4日ぶり反落した。
出来高1億0804万株。値上がり銘柄数は142、値下がり銘柄数は289となった。
 
個別では、ニッキ、ASTIがストップ安。要興業は一時ストップ安と急落した。省電舎ホールディングス、オーミケンシ、Oak キャピタル、ウェルス・マネジメント、第一稀元素化学工業など27銘柄は年初来安値を更新。RVH、ソマール、東京インキ、ラオックスが売られた。
 
一方、リミックスポイントがストップ高。クワザワは一時ストップ高と値を飛ばした。TTK、日本和装ホールディングス、キタムラ、ICDAホールディングス、TONEなど11銘柄は年初来高値を更新。ベリテ、高田工業所、キョウデン、ビート・ホールディングス・リミテッドが買われた。