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【大引け概況】


24日の日経平均株価は8日続伸し、前日比70円23銭(0.25%)高の2万8110円39銭で終えた。

 
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1月18日以来およそ2カ月ぶりの高値で、8日続伸は2021年9月上旬以来。
 
きょうの前場は売り優勢の地合いだった。前日の欧州株市場が軒並み安かったほか、米国株市場でもNYダウが450ドル近い下げをみせたことで、前日まで7日続伸していた東京市場も、目先筋の利益確定売りを誘発した。
日経平均は一時400円以上も下落する場面があったが、その後は下げ渋る展開となった。米株価指数先物が堅調な値動きをみせていたことで、投資家心理が改善した。
 
後場に入ると継続的に押し目買いが入り、ほぼ一本調子に水準を戻し、取引終盤に上昇に転じた。円安進行を背景に自動車など輸出株の一角が買われ、非鉄など資源関連株も上昇し、全体相場を支えた。日経平均が8日続伸するのは、昨年9月上旬以来約半年ぶりのこと。売買代金はやや減少傾向にあるものの、3兆円台はキープした。
 
75日移動平均(2万7400円台後半)よりも高い水準で底堅く推移したほか、日本時間24日の取引で米株価指数先物が堅調だったことから、半導体関連株などを中心に買い直しが入った。23日に自社株買いを発表したトヨタや、資源高を背景に鉱業や商社株が物色された。
 
市場では「買い戻しが中心とみられるが、今後の上昇には、売買代金の増加度合いがポイントとなりそう」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は8日続伸。前日比2.86ポイント(0.14%)高の1981.56で終え、1月17日以来の高値となった。JPX日経インデックス400も8日続伸した。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆1574億円。売買高は12億4210万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1097、値下がりは977、変わらずは107だった。

 
 
業種別株価指数(33業種)では非鉄金属、鉱業、輸送用機器などが上昇。海運業、建設業、不動産業などは下落した。
 
個別では、トヨタ自やデンソーが3%前後の上昇。トヨタ自は自社株買い実施を発表した。ソフトバンクG、スクリン、東エレク、ソニーG、住友商、三菱重、ヤマハ発などが堅調。INPEXは原油高を受けて買いが先行し、しまむらは3月既存店売上高の増収継続が好感された。また、ニッケル価格の急伸で大平洋金が大きく買われ、ファイズHDなどとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。
 
一方、郵船、商船三井、川崎船といった海運株が大幅に下落。共同出資するコンテナ船会社が事業説明会を開催したが、物足りない内容といった見方が出ていた。レーザーテックや三菱UFJもさえない。また、清水建による株式公開買付け(TOB)の成立を発表した日道路が海運各社などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。大和や三井不、クボタ、東電HD、キッコマンが下落した。
 
東証2部株価指数は前日比3.49ポイント高の7255.24ポイントと11日続伸した。
出来高1億0329万株。値上がり銘柄数は236、値下がり銘柄数は178となった。
 
個別では、日本製麻、サンユウ、ノダ、ナガホリが昨年来高値を更新。東洋刃物、ユーピーアール、杉村倉庫、川上塗料、ジャパンエンジンコーポレーションが買われた。
 
一方、川崎近海汽船、Abalance、リミックスポイント、SDSホールディングス、ジーエルサイエンスが売られた。