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【大引け概況】
17日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、前週末比209円24銭(0.74%)高の2万8333円52銭で終えた。
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日経平均の上げ幅は一時300円を超えたが、利益確定や戻り待ちの売りが上値を抑えた。
 
前週末の米株式市場では、NYダウが下落したもののナスダック指数は上昇した。足もとで為替が円安基調にあることも好感され、この日の東京株式市場もハイテク株を中心に値を上げた。前週末に日経平均株価が一時2万8000円割れと下落していたこともあり、値頃感からの買いが流入した。ただ、今晩は米国市場がキング牧師誕生日で休場となることから後場に入り様子見姿勢が強まった。
 
日経平均は前週末14日までの2営業日で600円超下落しており、14日には日銀が約3カ月ぶりに株価指数連動型上場投資信託(ETF)を買い入れた。2万8000円近辺まで下げていたことで機関投資家や個人投資家の買いも入り、主力株や値がさ株を中心に上昇した。
 
外為市場で円相場が1ドル=114円台半ばまで下落し、輸出採算の改善を見込んだ買いも相場の支えとなった。自動車株などが買われ、トヨタは連日で上場来高値を更新した。
 
中国の主要経済統計の発表が日本時間午前に集中したが、市場予想比での結果はまちまちで日経平均は伸び悩んだ。国内で新型コロナウイルスの感染が急増し続けており、東京都などに「まん延防止等重点措置」の適用拡大が見込まれるのも上値を重くした。
 
東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反発し、前週末比9.05ポイント(0.46%)高の1986.71で終えた。JPX日経インデックス400も3営業日ぶりに反発した。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆3178億円。売買高は9億9587万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は962、値下がりは1120、変わらずは103だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、鉱業、ゴム製品、パルプ・紙、輸送用機器などが上昇した。鉄鋼、海運業などは下落。
 
個別銘柄では、東京エレクトロンやアドバンテスト、SCREENホールディングスが高く、ソニーグループや任天堂、ファナックが上昇した。ソフトバンクグループやトヨタ自動車、ファーストリテイリングが値を上げた。原油など資源価格の上昇でINPEXや三菱商事、三井物産といったエネルギー関連株も買われた。アステラス、オリンパスも高い。大成建や清水建が上昇したほか、NECや富士通が買われた。
 
半面、レーザーテックが安く、日本郵船や商船三井など海運株が軟調。日本製鉄やジェイ エフ イー ホールディングスといった鉄鋼株が安く、東邦鉛や大平金など下落した。日本郵政や東京海上ホールディングス、第一生命ホールディングスが値を下げた。
 
東証2部株価指数は前週末比27.02ポイント安の7469.35ポイントと3日続落した。
出来高1億4312万株。値上がり銘柄数は158、値下がり銘柄数は242となった。
 
個別では、中外鉱業、ギグワークス、STIフードホールディングス、パシフィックネット、ミライノベートなど18銘柄が昨年来安値を更新。ビーイングホールディングス、川本産業、明治機械、JMACS、ナガホリが売られた。
 
一方、JFEシステムズ、日本伸銅、中西製作所、アドテック プラズマ テクノロジー、ノダが昨年来高値を更新。加地テック、ストリーム、SDSホールディングス、アサヒ衛陶、グローバルダイニングが買われた。