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【大引け概況】
大発会の4日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、昨年末の前営業日比510円08銭(1.77%)高の2万9301円79銭で終えた。終値としては2021年11月25日以来の高値水準となる。
 
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前日の米株高を受けリスク選好ムードが強まるなか、主力株中心に高水準の買いが流入した。日経平均は高く始まった後も、先物主導で上値追い基調を強め、フシ目の2万9000円大台ラインを通過点に2万9300円台まで駆け上がる形となった。
前日の米国株市場では、新型コロナウイルスのオミクロン株に対する過度な警戒感が後退し主要株指数が揃って上昇、NYダウとS&P500指数は史上最高値に買われるなど市場のセンチメントが強気に傾いており、東京株式市場もこの流れに追随した。
外国為替市場で1ドル=115円台後半までドル高・円安が進んだことも、ハイテクや自動車株など輸出セクターを中心に追い風材料となった。
 
トヨタやデンソー、ホンダなど自動車関連株の買いが強まった。東エレクなど半導体関連の上昇も目立った。市場では「相場全体の上げ下げに左右されにくい、業績期待の高い銘柄への選別色が強まりつつある」という声が出ていた。
 
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反発した。終値は前営業日比343.09ポイント高の1万8334.06だった。東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反発し、37.89ポイント高の2030.22で終え、21年11月22日以来の高値となった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆7598億円。売買高は11億993万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1625と、全体の約7割を占めた。値下がりは494、変わらずは64銘柄だった。
 

業種別株価指数(全33業種)は、海運業、輸送用機器、保険業の上昇が目立った。下落はパルプ・紙、鉱業の2業種だった。
 
個別では、東京エレクトロンが2000円を超える上昇をみせたほか、トヨタ自動車が商いを伴い上場来高値を更新。川崎汽船が大幅高に買われるなど海運株が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも堅調。アドテスト、信越化、ソニーグループ、ファナックも値を上げた。ラクーンホールディングスが急伸、スクウェア・エニックス・ホールディングス、日本電子材料、昭和電線ホールディングスなども値を飛ばした。
 
半面、レーザーテックは朝高後に利食われ反落、ファーストリテイリング、キッコマン、JT、TOTOも軟調だった。ネットプロテクションズホールディングス、三井松島ホールディングスが大幅安、レノバの下値模索も続いている。オイシックス・ラ・大地、エムアップホールディングスなどの下げも目立った。
 
東証2部株価指数は前営業日比53.57ポイント高の7676.54ポイントと4日続伸した。
出来高1億3572万株。値上がり銘柄数は266、値下がり銘柄数は152となった。
 
個別では、JMACS、那須電機鉄工、ユニバンスがストップ高。田辺工業、リミックスポイント、ヤマダコーポレーション、アドテック プラズマ テクノロジー、キョウデンなど8銘柄は昨年来高値を更新。インスペック、大運、タカトリ、セーラー万年筆、日本エコシステムが買われた。
 
一方、ライフドリンク カンパニー、Abalance、さくらケーシーエス、櫻護謨、ぷらっとホームが昨年来安値を更新。STIフードホールディングス、ビーイングホールディングス、神島化学工業、光陽社、エリアリンクが売られた。