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【大引け概況】
8日の日経平均株価は大幅に反落し、前日比370円96銭安の2万3204円76銭で終えた。
 
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昨年12月4日以来約1カ月ぶりの安値。2万3000円を割り込む場面があった。
 
取引開始直前に、イラク領内にある米軍駐留施設が砲撃されたと伝わり、全面安で始まった。午前は為替が円高・ドル安に振れる中で日経平均株価の下げ幅が一時600円を超えるなど、リスク回避色の強い展開となった。東証1部に上場する9割の銘柄が下落する全面安となった。
後場はイラン外相の報復停止示唆を受け、やや下げ幅を縮小した。
 
外国為替市場では円高・ドル安が進み、一時1ドル=107円65銭近辺とほぼ3カ月ぶりの水準まで上昇した。時間外取引で米原油先物相場も急伸した。「一連の動きを受け、機関投資家などが利益確定売りを出した」。
 
市場からは「ニュースに振らされ、短期的な売買が増幅されている。しばらくは、こんな調子ではないか。米イラン問題が早急に収束するかは読めず、落ち着くのを待つしかない」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は反落し、終値は前日比205.16ポイント安の1万5207.36だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、23.65ポイント安の1701.40で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5644億円。売買高は14億5311万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1981、値上がりは150、変わらずは30だった。
 
業種別株価指数は32業種が下落し、海運業、精密機器、ガラス・土石製品、不動産業、化学の下落率が大きかった。上昇は鉱業のみ。
 
個別では、任天堂が売りに押され、ファミマ、ソフトバンクグループ(SBG)、ファーストリテイリング、ファナックやテルモも安い。トヨタ自動車が軟調、東京エレクトロン、村田製作所も値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも下値を探った。パイプドHDが値下がり率トップに売られ、ボルテージも急落。RPAホールディングス、gumiなども大きく水準を切り下げた。
 
一方、原油高を受け国際石開帝石や石油資源などの資源関連株は買われた。ソニーが小幅ながらプラス圏で引けるなど底堅さを発揮、NECも買い優勢だった。石川製作所、豊和工業がいずれも一時ストップ高に買われるなど防衛関連株が物色人気となった。象印マホービンも値を上げた。ウシオ電機、ルネサスエレクトロニクス、横河電機なども堅調だった。
 
東証2部株価指数は前日比101.59ポイント安の7238.15ポイントと反落した。
出来高1億3387万株。値上がり銘柄数は89、値下がり銘柄数は360となった。
 
個別では、新内外綿、京進が昨年来安値を更新。アルメディオ、ゼロ、インスペック、カーチスホールディングス、サイバーステップが売られた。
 
一方、日本アビオニクス、理経、日建工学が一時ストップ高と値を飛ばした。KHC、三井住建道路、ギグワークス、日本ケアサプライ、アイケイなど22銘柄は昨年来高値を更新。バイク王&カンパニー、テクノマセマティカル、恵和、フリージア・マクロス、神島化学工業が買われた。