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【大引け概況】
4日の日経平均株価は続伸、前日比23円98銭高の2万0649円14銭で取引を終えた。
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レイバーデー明けの米国市場では、NYダウが285ドル安と弱い動きだった流れもあり、朝方は売り優勢の相場展開となった。

米サプライマネジメント協会(ISM)が3日発表した8月の製造業景況感指数が3年ぶりに好不調の境目となる50を下回ったことで、米国景気の減速懸念が広がり、自動車や機械など景気敏感株が売られた。

その後は、円高一服や米株先物が堅調だったことを受け、日本株を売り持ちしていた海外投資家の買い戻しが入り持ち直した。

また、8月の財新中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)が上昇したことで、中国景気に対する悲観的な見方が和らいだ。アジア株が総じて堅調に推移し、売り込みにくさが意識されたほか、カジュアル衣料品店「ユニクロ」の8月国内既存店売上高が増収となったファストリが上昇し、日経平均を押し上げた。
 
市場では「米国景気の減速懸念が広がれば、米利下げ観測が一段と強まる可能性がある。流動性相場への期待が膨らめば株式市場にはプラス」との声が聞かれた。
 
後場寄りにマイナス圏に沈んだものの、その後再び切り返した。ただ、値下がり銘柄数は値上がり銘柄数の3倍以上でTOPIXはマイナスだった。
東証株価指数は小反落し、3.98ポイント安の1506.81で終えた。JPX日経インデックス400も、終値は前日比20.26ポイント安の1万3464.10と小反落した。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆5931億円、売買高は9億11万株だった。値下がり銘柄数は1587、値上がり482、変わらず81だった。
業種別株価指数(33業種)は、海運業、その他製品、医薬品の上昇が目立った。下落はパルプ・紙、鉄鋼、金属製品など。
 
個別では、アトラは3日連続ストップ高となった。任天堂、ファーストリテイリング、ソニー、東京エレクトロン、村田製作所、KDDI、オリンパスなどが高い。川崎汽、武田薬品工業、第一三共、クボテック、テモナも上昇した。ベネフィットジャパンが急騰、イーレックス、アダストリアも買われた。
 
半面、エーザイとヤマハ、ソフトバンクグループが下落したほか、トヨタ自動車、JT、資生堂、キーエンス、SUBARUが安い。アイ・アールジャパンホールディングスが急落、アイルも大幅安となった。GameWith、フタバ産業、KHネオケム、マイネットが売られた。
 
東証2部株価指数は続落した。前日比27.57ポイント安の6332.56ポイントだった。
出来高6400万株。値上がり銘柄数は146、値下がり銘柄数は231となった。
 
個別では、三井金属エンジニアリング、ボーソー油脂、魚喜、新内外綿、ICDAホールディングスなど22銘柄が年初来安値を更新した。那須電機鉄工、篠崎屋、加地テック、ナルミヤ・インターナショナル、ラピーヌが売られた。
 
一方、インタートレードがストップ高となった。明豊ファシリティワークス、スターフライヤーなど3銘柄は年初来高値を更新した。ハイパー、カワセコンピュータサプライ、デュアルタップ、大興電子通信、パシフィックネットが買われた。