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【大引け概況】
23日の日経平均株価は3日続伸し、前営業日比76円48銭高の2万2625円38銭で終えた。
 
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3営業日連続で年初来高値を更新し、2018年10月18日以来の高値をつけた。米中貿易協議の進展観測に加え、今日から本格化する主要企業の19年4〜9月期決算に期待する買いが優勢だった。
 
日経平均は先物主導の買いが入り高値で寄り付いた。その直後、米半導体大手の業績悪化で日本企業の半導体関連銘柄も連れ安し、相場を下押した。
半導体値がさ株の東エレクと、米共有オフィス大手に金融支援を決めたことが嫌気されたソフトバンクGの2社で約55円日経平均を押し下げた。一方で、エーザイなど医薬品銘柄の株価上昇が下支えとなった。
 
米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は21日、米国と中国の貿易協議が進展すれば、12月に予定する中国製品に対する追加関税の発動を取り下げる可能性を示唆した。米中協議が進展し業績が改善するとの見方から、海運や非鉄金属などの景気敏感株が上昇した。
 
日経平均の上げ幅は一時100円に迫った。「市場はすでに来期を見ており、今回の決算で業績の底入れを確認できるとの思惑から先回り買いが入った」との見方が出ていた。
 
JPX日経インデックス400は続伸し、終値は前営業日比86.73ポイント高の1万4652.40だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、9.54ポイント高の1638.14で終えた。両指数とも年初来高値を更新した。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1526億円と、4営業日ぶりに2兆円を超えた。売買高は11億8961万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1531と、全体の約7割を占めた。値下がりは535、変わらずは89だった。
 
業種別株価指数(33業種)は海運業、医薬品、非鉄金属が上昇し、下落は精密機器、情報・通信業、石油・石炭製品のみ。
 
個別では、アドバンテス、ダイキン、日東電が買われた。アルツハイマー病新薬の承認を米国で申請すると発表したエーザイが大幅高。第一三共、アステラスなど他の医薬品株も高かった。住友鉱は堅調で、三菱UFJ、三井住友、みずほFGはしっかり。川崎船、商船三井は締まった。
 
一方、KDDIやソニーが安い。米シェアハウス大手ウィーワークを運営するウィーカンパニーが支援を受け入れると発表したソフトバンクグループ(SBG)が売られたNTT、KDDI、ファーストリテは値を下げた。東エレク、ソニー、SUMCOは緩み、太陽誘電、ルネサスは軟調だった。任天堂は弱含んだ。

 
東証2部株価指数は前営業日比30.94ポイント高の6820.84ポイントと続伸した。
出来高1億694万株。値上がり銘柄数は250、値下がり銘柄数は153となった。
 
個別では、さくらケーシーエスがストップ高。石井表記は一時ストップ高と値を飛ばした。日本ケアサプライ、キーウェアソリューションズ、広栄化学工業、C&Gシステムズ、アドテック プラズマ テクノロジーなど10銘柄は年初来高値を更新。黒田精工、浜井産業、ユーピーアール、ダイコー通産、大興電子通信が買われた。
 
一方、日創プロニティ、ワシントンホテル、小島鉄工所が年初来安値を更新。ビート・ホールディングス・リミテッド、扶桑電通、アイケイ、インタートレード、東京衡機が売られた。