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【大引け概況】

30日の日経平均株価は3日続伸し、前日比106円49銭(0.33%)高の3万2333円46銭で終えた。
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きょうの東京株式市場は上値指向が継続した。前日の欧州株市場が全面高となり、米国時間に入ってもリスクオンの流れは変わらず、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに3日続伸と強い地合いが続いている。
米国ではこの日朝方に発表された経済指標が労働需給の逼迫感を和らげる内容で、FRBの追加利上げへの警戒感が後退した。米長期金利が低下し、ハイテク株などを中心に買いを呼び込んだ。これを引き継ぐ形で東京株式市場でも幅広い銘柄が買われ、全体相場を押し上げる格好に。取引時間中は外国為替市場で円安傾向に振れたことも追い風となった。日経平均の上げ幅は一時300円を超えた。
ただ、今週末に8月の米雇用統計発表を控えており、後場は手仕舞い売りが出て上げ幅を縮小した。
 
29日の米市場では市場予想を下回る米経済指標を受け、米長期金利が低下。ダウ工業株30種平均が0.8%高となった。米ハイテク株を中心に買われたことから、東京市場でも東エレクやアドテストなど半導体関連や村田製や京セラといった電子部品株の上昇につながった。
 
日経平均はチャート分析で13週移動平均が位置する3万2400円台半ばの水準を上回ると、戻り待ちの売りに押されて上げ幅を縮めた。日本時間30日夜に8月のADP全米雇用リポートの発表を控え、米労働市場の趨勢を見極めたいとして積極的に買い進む動きは限られた。
 
日経平均は25日線、75日線水準である3万2250円水準を突破したことで、次は心理的な節目である3万2500円辺りでの攻防をクリアしてくることが期待される。ただ、東証プライム市場の出来高は薄商いが続いており、ここからの持続的な株価上昇には市場エネルギーの増加が不可欠との見方が大半だ。このため、直近の上昇過程での調整期間もまだしばらく続きそうで、夏季休暇明けが本格化する9月以降の相場再上昇を意識した準備期間と考えていたほうが良いだろう。
 
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、前日比9.97ポイント(0.43%)高の2313.38となった。JPXプライム150指数は3日続伸し、3.94ポイント(0.38%)高の1029.51で終えた。
 

東証プライムの売買代金は概算で3兆3061億円と、9営業日ぶりに活況の目安とされる3兆円を上回った。売買高は13億5012万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1000。値下がりは740、横ばいは90銘柄だった。
 
日経平均プラス寄与度では、東エレクの21円弱を筆頭に京セラが11円強、信越化が9円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、銀行、機械、証券商品先物、その他金融など22業種が値上がりし、海運、小売、空運など11業種が値下がりした。東証プライム銘柄の54.5%が上昇した。
 
個別では、ディスコ、ソシオネクストのほか、ニデック、安川電機、イビデン、村田製、京セラなどのハイテク株が上昇。芝浦メカは売出価格決定に伴う売り方の買い戻しも相まって急伸。千葉銀、岩手銀、ひろぎんHDの銀行株や、アイザワ証券、大和証券Gの証券など金融関連も全般高い三菱重やKDDIが高い。
前日システムトラブルで工場停止に追い込まれたトヨタ自は本日から順次再開と伝わり反発。ホタテ加工の水産加工会社を子会社化したヨシムラフード、業績予想を上方修正したカナデンが急伸し、製品に関するリリースが材料視されたメンバーズ、トビラシステムズは大幅高。クボタは外資証券のレーティング2段階の格上げが好感された。
 
一方、ソフトバンクG、ファーストリテ、ダイキンなど指数寄与度の大きい銘柄の一角が軟調。川崎汽船、郵船、商船三井の海運、日本製鉄、神戸製鋼所の鉄鋼が冴えない。OLC、ゼンショーHD、7&I−HD、イオンの内需系の一角や、高島屋、三越伊勢丹HD、パンパシHD、寿スピリッツ、資生堂などのインバウンド関連も軟調だった。コジマは配当・優待権利落ちで売られた。