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【大引け概況】

16日の日経平均株価は小幅に反発し、前日比16円55銭高の2万3933円13銭で終えた。
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朝方は買い優勢の展開となったが、手掛かり材料不足のなか上値の重さが意識される展開となった。前日の米国株市場ではNYダウが終値で初の2万9000ドル台に乗せたものの後半伸び悩み、ナスダック総合指数は終盤にマイナス圏に沈む場面もあり、売り圧力も意識された。米中貿易協議は第1段階の合意文書の署名が行われたが、これについては織り込みが進んでおり、東京株式市場でも目先は買いポジションを軽くする動きがみられた。
 
新規の手掛かりは乏しく、個別に材料が出た銘柄が物色された。厚生労働省が中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の国内初患者を確認したと発表し、第一三共や中外薬などの医薬品株が買われ相場の支えになった。
 
米中の合意文書の署名を受け、目先の好材料がいったん出尽くしたとの見方からSMCなどの機械株や太陽誘電、安川電といった中国関連は利益確定売りが優勢となった。
 
市場では「景気の先行指数とされる工作機械受注は昨年12月が前年同月比34%減(速報値)とさえず、20年3月期第3四半期(19年3−12月)の決算に対する期待感やや後退し、手控えにつながった」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比13.23ポイント安の1万5480.75だった。東証株価指数(TOPIX)は続落し、2.34ポイント安の1728.72で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆9376億円。売買高は10億3301万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は654、値下がりは1406、変わらずは100だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、医薬品、電気・ガス業などが上昇。証券・商品先物取引業、鉱業、金属製品、鉄鋼などが下落した。
 
個別では、東証1部で売買代金2位となったソニーが堅調、ファーストリテイリングやダイキンも上昇した。第一三共が大きく値を上げ、塩野義、スズキ、SUBARUなども買われた。神戸物産が物色人気。セラクが値上がり率で断トツに買われたほか、テー・オー・ダブリュー、日本ケミファも大幅高。テラスカイも買い人気を集めた。IDOM、長野計器なども上昇した。
 
半面、売買代金トップのソフトバンクグループ(SBG)は軟調、キーエンス、安川電機、太陽誘電、SMCやキーエンス、IHIなども値を下げた。富士フイルムホールディングス、ファミマ、アドテストが下落、資生堂、花王も売りに押された。ベクトルが大きく利食われ、日本毛織、ヨシムラ・フード・ホールディングスなどが大幅安。
 
東証2部株価指数は前日比4.73ポイント安の7470.52ポイントと5日ぶり反落した。
出来高9425万株。値上がり銘柄数は220、値下がり銘柄数は205となった。
 
個別では、光陽社、キャピタル・アセット・プランニング、フォーバルテレコム、恵和、フリージア・マクロスが売られた。
 
一方、JMACSがストップ高。アゼアス、川本産業は一時ストップ高と値を飛ばした。高田工業所、YE DIGITAL、ファーマフーズ、情報企画、いい生活など29銘柄は昨年来高値を更新。サイバーステップ、省電舎ホールディングス、東海ソフト、インスペック、アイケイが買われた。