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【大引け概況】
20日の日経平均株価は続伸し、前日比40円03銭高の2万9255円55銭で終えた。9月30日以来、約3週間ぶりの高値だった。
 
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前日の米株式市場は、NYダウが198ドル高と反発し、8月につけた最高値に迫った。この流れのなか、日経平均株価は上昇してスタート。為替市場では一時、1ドル=114円60銭台と2017年11月以来、3年11カ月ぶりの円安水準をつけたことも追い風となり、日経平均株価は一時270円を超す上昇で2万9500円に迫る場面があった。
輸出採算改善への期待から自動車など輸出関連株の一角も物色された。
 
しかし買い一巡後は利益確定売りに押され、朝方買われた半導体製造装置関連などハイテク株も伸び悩む展開となった。米株価指数先物が日本時間20日の取引で下げ幅を広げると、日経平均先物にも短期筋の売りが出て、指数を下押しした。
 
上値抵抗として意識されてきた25日移動平均(2万9225円、19日時点)を上回ったことで、短期的な達成感から売りも出やすかった。
 
JPX日経インデックス400は小反落。東証株価指数(TOPIX)は小幅続伸し、前日比1.10ポイント高の2027.67で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆7099億円。売買高は11億1780万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は790と、全体の36%となった。値下がりは1280銘柄、変わらずは114銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)のうち空運業、陸運業、証券・商品先物取引業などが上昇。海運業、その他製品、ゴム製品などは下落した。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループやファーストリテイリング、TDK、京セラが高く、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループなど銀行株が買われた。日立製作所やトヨタ自動車もしっかり。日本航空やANAホールディングス、JR東日本が値を上げた。マネックスグループが高い。
 
半面、日本郵船や川崎汽船といった海運株が安く、キーエンスや村田製作所が軟調。レーザーテックやアドバンテスト、SCREENホールディングスなど半導体関連株は朝高後、値を消した。富士フイルム、リクルート、任天堂、三菱商事、ダイキンも軟調だった。
 
東証2部株価指数は前日比5.91ポイント高の7758.45ポイントと4日続伸した。
出来高1億8296万株。値上がり銘柄数は190、値下がり銘柄数は217となった。
 
個別では、ニッチツがストップ高。倉庫精練は一時ストップ高と値を飛ばした。鉄人化計画、オーウイル、アートスパークホールディングス、ウェルス・マネジメント、瀧上工業など11銘柄は年初来高値を更新。アドテック プラズマ テクノロジー、天昇電気工業、アクロディア、テクノスマート、ラオックスが買われた。
 
一方、SDSホールディングス、パシフィックネット、サイバーステップ、イムラ封筒、マナック・ケミカル・パートナーズなど8銘柄が年初来安値を更新。ロブテックス、シノブフーズ、アサヒ衛陶、ユニバンス、バイク王&カンパニーが売られた。