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【大引け概況】
2日の日経平均株価は4日続伸し、前日比92円49銭高の2万8543円51銭で終えた。7月14日(2万8608円)以来、1カ月半ぶりの高値。

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前日の米ハイテク株高を追い風に、東京市場では半導体関連銘柄に買いが入った。日経平均は午前に一時2万8600円を上回った。
きょう、前日の米株市場がはっきりしない地合いだったこともあって、強弱観対立のなか方向感の定まりにくい展開となったが、下値は固かった。
今週に入ってから日経平均は上値追い歩調を強め、3営業日で800円超の上昇を示していたことから目先利益確定売り圧力も意識された。
 
朝高後は伸び悩み、一時はマイナス圏に沈む場面もあったが、値がさの半導体関連株などが買われ全体指数を支える格好に。一方で国内での新型コロナウイルス感染拡大に伴う内需株への影響も懸念され、きょうはJR西日本の大型増資発表が大きく嫌気されるなか、同社株だけでなくJRグループをはじめ電鉄株全般への売りが目立った。
ただ、出遅れていた投資家が買いを入れたため下値は堅かった。
 
市場では「買い戻しが上昇を支えているが、東京都の新型コロナの新規感染者数が減少傾向をみせていることも意識されているようだ」との声が聞かれた。
 
 
東証株価指数(TOPIX)は4日続伸し、2.78ポイント高の1983.57で終えた。3月29日以来、約5カ月ぶりの高値だった。JPX日経インデックス400も4日続伸した。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆6395億円。売買高は10億5806万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は896と、全体の約4割。値下がりは1197で、変わらずは96だった。
 
業種別株価指数(33業種)は金属製品、その他製品、保険業などが上昇。陸運業、空運業、鉄鋼などは下落した。
 
個別では、売買代金トップのレーザーテックが大幅高、東京エレクトロン、ルネサスエレクトロニクスなど半導体関連が高い。任天堂が買われたほか、ソニーグループ、村田製作所、アドテストや太陽誘電なども堅調だった。三菱ガス化学が活況高。東京機械製作所、明和産業がいずれも連日のストップ高となり、キッコマンや協和キリン、デサント、コーア商事ホールディングスなども上昇した。
 
半面、前日に公募増資を発表したJR西日本は13%安、JR東日本も大幅安、東急など鉄道株の下げが目立った。エイチ・アイ・エスの下げも目立つ。宮越ホールディングスが急落し値下がり率トップとなった。クロス・マーケティンググループも大きく利食われた。日本製鉄など鉄鋼株が利食われ、NTN、三井金も売られた。日本航空、ANAホールディングスも軟調だった。
 
東証2部株価指数は前日比9.03ポイント安の7682.37ポイントと4日ぶり反落した。
出来高は1億0152万株。値上がり銘柄数は138、値下がり銘柄数は245となった。
 
個別では古林紙工、音通が年初来安値を更新。東京ソワール、レオクラン、さいか屋、小池酸素工業、インスペックが売られた。
 
一方、コメ兵ホールディングス、ダイショー、アヲハタ、FRACTALE、日本ピグメントなど13銘柄が年初来高値を更新。東京コスモス電機、シャルレ、岡本工作機械製作所、ユニバンス、ユーピーアールが買われた。