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【大引け概況】
19日の日経平均株価は反発し、前日比190円06銭高の2万9215円52銭で終えた。
 
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きょうは半導体などハイテク株を中心にリスクを取る動きが優勢だった。
前日の欧州株市場は総じて軟調だったものの、米国株市場ではハイテク株に買いが入り、ナスダック総合指数が4日続伸となったことで、東京株式市場でも強気の地合いを引き継いだ。また、きょうは海運株への買いも目立つ地合いだった。
 
外国為替市場で1ドル=114円台の推移と円安局面にあることで円安メリット株には有利に働いている。きょうは衆院選の公示日で、投開票日に向けての株高アノマリーも意識されたようだ。中国や香港株などをはじめアジア株市場が総じて強い動きをみせたことも追い風となった。ただ、
 
19日のアジア株式市場で香港や上海の株価指数が堅調に推移したことも日本株の支えとなった。国内で新型コロナウイルスの新規感染者の減少傾向が続いており、経済活動の再開への期待から、小売株の一部に物色の矛先が向かった。
 
チャート上では2万9200円台前半にある25日移動平均線が上値抵抗として意識された。
市場では「価格帯別の売買高をみると2万9000円近辺が多く、戻り売りが出やすいことも重荷だ」との声も聞かれ、主力銘柄への売りが上値を抑えた。一方、「外国人投資家のフローをみると、今週に入り静かだ。先物主導で短期筋が動いてはいるが、基本的に来週の決算に焦点を合わせ、様子見だ。むろん、岸田政権の動きにも注視している」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は反発した。東証株価指数(TOPIX)も反発し、7.34ポイント高の2026.57で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆4409億円。売買高は9億9279万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1115と、全体の約5割を占めた。値下がりは962、変わらずは107だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、海運業、精密機器などが上昇した。下落は鉱業、空運業、石油・石炭製品、ゴム製品など。
 
 
個別では、売買代金トップのレーザーテックが5%近く上昇したほか、ソフトバンクG、東エレク、アドテスト、ファーストリテ、任天堂といった値がさ株も堅調。郵船、川崎船などの海運株はレーザーテック以上に上昇が目立った。前日ストップ安のベイカレントは商いを伴って急反発し、政策期待の根強いレノバはリリースを手掛かりに大幅高。また、業績修正を発表したクオールHDも東証1部上昇率上位に顔を出した。
 
一方、第一三共やアステラスが下落。SUMCO、村田製、トヨタ自やホンダながさえない。原油先物相場が伸び悩み、INPEXが4%近く下落するなど関連銘柄の下げが目立った。また、前日ストップ安比例配分のEduLabが大幅続落し、東証1部下落率トップとなった。
 
 
 
東証2部株価指数は前日比27.99ポイント高の7752.54ポイントと3日続伸した。
出来高1億9255万株。値上がり銘柄数は232、値下がり銘柄数は155となった。
 
個別では、倉庫精練、リヒトラブがストップ高。シノブフーズは一時ストップ高と値を飛ばした。鉄人化計画、オーウイル、ロブテックス、ササクラ、キョウデンなど11銘柄は年初来高値を更新。東洋刃物、グローバルダイニング、Abalance、ダイトーケミックス、栗林商船が買われた。
 
一方、パシフィックネット、テクノマセマティカル、朝日印刷、マナック・ケミカル・パートナーズ、トーヨーアサノなど7銘柄が年初来安値を更新。光陽社、ダイサン、日本化学産業、西川ゴム工業、ジー・スリーホールディングスが売られた。