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【大引け概況】
6日の日経平均株価は続落し、終値は前日比96円70銭安の2万2418円15銭だった。
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5日のNYダウが前日比373ドル高と4日続伸。新型コロナウイルスに対するワクチン開発への期待が強まった。ただ、東京株式市場は全体相場の上値は重く小幅安でスタート。
その後、買いが優勢となり前場では一時70円強上昇する場面もあった。しかし、買い一巡後は売り直され下げ幅は拡大した。米中対立への懸念で香港株式相場が下げると、短期筋から先物に売りが出た。
 
決算発表が本格化し、大きく動意付く個別銘柄が多かった。21年3月期が大幅減益になる見込みと発表したホンダが売られたほか、21年6月期の業績見通しが市場予想を下回った半導体製造装置のレーザーテクが下げた。業績悪化や市場の期待に届かなかった銘柄の売りが相場の重荷になった。米政権が運営する対話アプリを批判したと伝わり、中国ネットサービスの騰訊控股(テンセント)が売られ香港株が下げたのも投資家心理を冷やした。
 
トヨタが6日午後に発表した2020年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比74%減の1588億円と、市場予想に反して黒字を確保。今期の世界販売台数の見通しを上方修正したのも手掛かりとなり、トヨタ株が買われ相場を支えた。朝方には日本時間6日のシカゴ市場で米株価指数先物が上昇し、日経平均が上昇に転じる場面があった。
 
市場では「7月ADP雇用統計で、季節調整済みの非農業分野の雇用者数が市場予想平均を大きく下回ったことから、現地7日に公表される7月雇用統計を前に、積極的には手掛けづらい状況にある」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比55.91ポイント安の1万3963.16だった。東証株価指数(TOPIX)は続落し、4.83ポイント安の1549.88で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆9955億円と節目の2兆円を下回った。売買高は10億7978万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1251、値上がりは852、変わらずは70だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、陸運業、食料品、倉庫・運輸関連業の下落が目立ち、上昇は石油・石炭製品、鉱業、保険業など。
 
個別銘柄では、JR東日本、JR東海が安く、三菱倉は軟調。アサヒ、サントリーBFが下押し、ユニチャームも大幅安。レーザーテックが売られ、アドテスト、東エレク、ソニー、ファナック、アステラス、キッコマン、シスメックス、ユニチャーム、キリンHDが下げた。ホンダは下げがきつい。
 
半面、国際帝石が値を上げ、ENEOSは堅調。東京海上が上伸し、三菱UFJは底堅い。トヨタ、いすゞが買われ、ヤマハ、キーエンス、オリンパス、任天堂、エムスリーやオリックス、住友鉱が上昇した。は堅調。シャープが急伸した。
 
東証2部株価指数は前日比30.07ポイント安の6442.95ポイントと4日ぶり反落した。
出来高1億5730万株。値上がり銘柄数は205、値下がり銘柄数は190となった。
 
個別では、京進、フレンドリー、さいか屋が年初来安値を更新。PALTEK、木村工機、図研エルミック、伊勢化学工業、キーウェアソリューションズが売られた。
 
一方、浜井産業がストップ高。ヒラキは一時ストップ高と値を飛ばした。はごろもフーズ、ダイトーケミックス、岡野バルブ製造、MCJ、大同信号など7銘柄は年初来高値を更新。コンテック、日本精鉱、富士ソフトサービスビューロ、ジーエルサイエンス、北越メタルが買われた。