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【大引け概況】
11日の日経平均株価は7日続伸し、前日比57円76銭高の2万0881円27銭で終えた。
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2015年6月に付けた第2次安倍晋三政権の発足以降の高値を上回り、96年12月5日以来、約20年10カ月ぶりの高い水準となった。
7日続伸は16年12月6〜16日(9日続伸)以来。
 
10日の北朝鮮労働党創建記念日を無風で通過したことで待機資金が流入したほか、朝方発表された8月の機械受注も予想を上回り、追い風になった。
 
 
ただ、東証1部は値下がり銘柄が半数以上を占め、上昇したのは内需関連銘柄が中心だった。主要企業の決算発表を前に、「全体として上方修正や好業績が期待される銘柄に物色が集中した」とみられる。米国企業の7〜9月期決算が週内に本格化することもあり、「様子見小動き」の様相が強く、大きく値幅が出ることはなかった。
 
 
10日の米株高や国際通貨基金(IMF)による2017年の世界経済見通しの引き上げをきっかけに海外投資家の先高観が強まった。利益確定目的の売りで下げる場面もあったが、4〜9月期の決算発表シーズンを間近に控え、下値では好業績が期待できる銘柄に買いが増えた。
 
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、1.67ポイント高の1696.81で終えた。07年7月31日以来約10年2カ月ぶりの高値を付けた。
JPX日経インデックス400は3日続伸した。終値は前日比16.95ポイント高の1万4976.46だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆3703億円。売買高は15億3158万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は879と全体の43%を占めた。値下がりは1045、変わらずは106銘柄だった。


個別では、取引終了後に17年3〜8月期の連結決算を発表するユニファミマに通期業績の上方修正に期待する買いが入った。長期金利の上昇を受け東京海上、MS&ADが買われた。ユニチャームやファナック、富士通も上昇した。
任天堂、リクルートHDが値を上げ、ソフトバンクG、ファーストリテが買われた。
 
一方、為替の円安・ドル高一服でスズキやマツダ、SUBARUなど自動車株に売りが出た。JFEや東レ、村田製も下落した。データ不正問題に揺れる神戸鋼は連日で急落した。
KDDIが値を下げ、みずほFG、トヨタは軟調。神戸鋼が急落し、新日鉄住は安い。商船三井が売られ、キーエンス、ソニーはさえない。
 
 東証2部指数は前日比15.22ポイント安の6803.16ポイントと3日ぶり反落した。
値上がり銘柄数は193、値下がり銘柄数は258となった。
 
個別では、プロスペクト、JEUGIAが年初来安値を更新。カワタ、三社電機製作所、メタルアート、大興電子通信、技研興業は値下がり率上位に売られた。
 
一方、イーグランドがストップ高。桧家ホールディングス、三井住建道路、E・Jホールディングス、ヴィンクス、eBASEなど24銘柄は年初来高値を更新。玉井商船、ツインバード工業、タカトリ、神島化学工業、アウンコンサルティングが買われた。