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【大引け概況】

週明け4日の日経平均株価は大幅に反発した。終値は前週末比304円59銭高の2万2475円94銭。
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1日発表の5月の米雇用統計が労働市場の改善を示す内容となった。米景気の拡大が意識され、投資家の運用リスクを取る姿勢が強まった。
円安が増益要因となる電機や自動車など輸出関連株が朝方から値上がりして相場上昇を先導した。午後は金融関連株に買いが強まったほか、株価指数先物に海外投資ファンドとみられる買いが入り、日経平均の上げ幅が拡大した。
 
トヨタや三菱UFJなど時価総額が大きい主力株の上げが目立った。米景気に楽観的な見方が浮上するなか「中長期の視点で運用する投資家が大型株に買いを入れた」との見方があった。
前週末の米市場でハイテク株の上昇が目立ったのを手掛かりに、4日の東京市場では東エレクや信越化など半導体関連株に買いが集まったのも相場を支えた。
 
市場では「米指数算出会社のMSCIが5月末に実施した株価指数の構成銘柄入れ替えに伴い、日本株から資金流出超になるのを見越して株価指数先物を売っていた海外ヘッジファンドが買い戻しに動いた」のも株高につながったとの声があった。
 
JPX日経インデックス400は3日続伸し、終値は前週末比232.11ポイント高の1万5688.24だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸。25.52ポイント高の1774.69で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆4535億円。売買高は14億8298万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1737と全体の83%を占めた。値下がりは309、変わらずは38だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は輸送用機器、電気機器、情報・通信業、銀行業などが上昇し、その他製品だけが下落した。
 
個別では、トヨタは証券会社の投資判断の引き上げが相次いだこともあり大幅高だった。2019年4月期の増益見通しを発表した伊藤園の上げも目立った。デンソーや三井住友トラも上昇した。ヤマトHDは年初来高値を更新した。ソニーも物色人気となった。TDK買われ、村田製作所も上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも高い。花王が値を上げ、第一三共も堅調。デンSBIホールディングスも高い。日本通信が続急騰となったほか、山崎製パンも値を飛ばした。
 
一方、売買代金断トツの任天堂と武田が年初来安値を更新した。ポーラHDやマネックスGの下落も目立った。ヤフー、キーエンス、ファナック、古河電が下げた。
レオパレス21は大幅安で下値模索が続いている。アイティフォーが急落、レノバどの下げも目立った。ヤーマンも下落した。
 
 
東証2部株価指数は前週末比1.97ポイント安の7221.98ポイントと続落した。
出来高9493万株。値上がり銘柄数は279、値下がり銘柄数は166となった。
 
個別では、中外鉱業、省電舎ホールディングス、三井金属エンジニアリング、DNAチップ研究所、オーウイルなど20銘柄が年初来安値を更新。ファステップス、アサヒ衛陶、リミックスポイント、アーバンライフ、トーソーが売られた。
 
一方、日本リーテック、ソルコム、フライトホールディングス、マークラインズ、田岡化学工業など9銘柄が年初来高値を更新。相模ゴム工業、SECカーボン、カーチスホールディングス、アサガミが買われた。