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【大引け概況】



9日の日経平均株価は3日ぶりに反発し、大引けは前日比479円98銭(1.49%)高の3万2646円46銭だった。

 
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前日の米国株市場で米長期金利の急低下を背景にハイテク株中心に買われ、これを受けて投資家のセンチメントが改善した。米10年債利回りが4.5%を下回り、日米金利差縮小を背景に外国為替市場で1ドル=151円台までドル高・円安が進んだことも輸出セクター中心に好感された。
 
東京株式市場ではオプションSQ算出をあすに控えているが、後場に入ると先物主導で大口買いが流入し日経平均の上げ足が加速、午後は上げ幅を500円超まで拡大する場面があった。オプションの権利行使価格を意識した投機的な売り買いが活発だった。
主力の半導体関連などグロース(成長)株の一角に買いが入った。
 
あすに株価指数オプションとミニ日経平均先物11月物の特別清算指数(SQ)の算出を控える。午後の一段高について、市場では「投機筋による、オプションの権利行使価格などを意識した思惑的な買い」との見方が多かった。国内の機関投資家による現物株の買い意欲が強かったとの声もあった。
 
また、「米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが円建て社債の発行を準備している」と一部で伝わったことで、海外投資家による日本株買いが再び盛り上がるのではないかとの期待も支援材料になったようだ。
 
市場では「きのう上値を抑えられた3万2500円を完全に上抜いたことで、買い戻す動きも巻き込んで上値を追う格好となったようだ」との声が聞かれた。

 

東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反発し、29.17ポイント(1.26%)高の2335.12で終えた。JPXプライム150指数は3日ぶりに反発し、12.13ポイント(1.19%)高の1031.67で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆443億円。売買高は16億7837万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1285と、全体の8割弱を占めた。値下がりは332、変わらずは42銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)はその他製品、石油・石炭製品、鉱業、証券・商品先物取引業などが上昇。下落はサービス業、非鉄金属。
 
個別では、売買代金がほぼ4500億円に達したレーザーテックは年初来高値を付けた。任天堂も商いを膨らませ大幅高。日経平均への寄与度が高いファーストリテイリング、東エレクが買われた。三菱商事も上昇した。ダイキン工業も高い。TOWAが大商いで急騰、シミックホールディングスはストップ高に買われた。シュッピン、ローランド、ミツバ、ニチコンなども値を飛ばした。三菱ガス化学も活況高となった。
 
半面、ソニーグループが冴えず、前日に決算発表したリクルートホールディングスが大きく値を下げた。ソニーGやアドテストもさえなかった。ディスコ、SCREENホールディングスが軟調、クラレも下落した。Sun Asteriskが急落したほか、福山通運も大幅安。フジクラ、シャープなども大きく下げた。