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【大引け概況】
日経平均株価は前日比116円72銭安の2万1919円33銭、東証株価指数(TOPIX)は8.71ポイント安の1640.49と、ともに続落。
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米国景気の減速不安が広がり、投資家心理の重しになった。ただ、値頃感などから買いも入り、下げ幅は広がらなかった。
 
米債券市場で期間が長めの金利が短めの金利を下回る「長短逆転(逆イールド)」が発生し、米景気拡大局面の終わりが近づいているとの見方が広がった。内外の金利低下で運用環境が悪化するとの見方から三菱UFJと三井住友FG、みずほFGの3メガバンク株はそろって年初来安値を更新した。
 
日経平均は前日に500円超下落していたため、朝方の下げが一服すると下値が堅くなった。電力や食品など景気動向に業績が左右されにくいディフェンシブ株に買いが入った。
 
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比72.34ポイント安の1万4505.09だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、8.71ポイント安の1640.49で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5094億円。売買高は14億6316万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1469と全体の約7割を占めた。値上がりは590、変わらずは60だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、石油・石炭製品、証券・商品先物取引業、保険業、機械などが下落。食料品、水産・農林業などが上昇。
 
個別では、ファナックや東エレク、TDKが安く、ユニファミマと資生堂も下げた。経営統合が決まったアルプスとアルパインはともに下落した。
一方、ファストリとソフトバンクが上昇。アサヒやエーザイ、協和キリンも高かった。アイルランド製薬大手シャイアーの買収が臨時株主総会で承認された武田は上昇して終えた。
 
東証2部株価指数は前日比42.71ポイント安の7067.83ポイントと続落。
出来高1億1226万株。値上がり銘柄数は136、値下がり銘柄数は283となった。
 
個別では、ファナック、キーエンスが軟調、日本電産も値を下げた。ユニー・ファミリーマートホールディングス、資生堂も安い。コメ兵、スガイ化学工業、川岸工業、中西製作所、ヒラノテクシードなど14銘柄が年初来安値を更新。MCJ、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス、SECカーボン、キョウデン、指月電機製作所が売られた。
 
一方、売買代金トップとなった武田薬品工業がプラスで引け、任天堂、ファーストリテイリングも堅調、大和自動車交通がストップ高。エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート、サンセイ、アルメディオ、NCS&A、やまみが買われた。アダストリア大幅高、スシローグローバルホールディングス、アトラも物色人気となった。