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4営業日ぶりに年初来安値を更新し、昨年12月7日以来約4カ月ぶりの安値を付けた。
地政学リスクを背景とする売り圧力が強まり、下値模索の展開が続いた。
北朝鮮を巡る北東アジア情勢の緊迫化が、相場全体の重荷となった。一時は節目の1万8500円を割り込んだ。
外国為替市場では投機筋の持ち高整理に伴うドル売り・円買いが進み、円相場が1ドル=109円台半ばに上昇。採算悪化を懸念した売りが輸出関連株に広がった。輸送用機器や電気機器の下げが大きかった。
ただ、韓国を筆頭にアジア株市場が比較的しっかりした値動きをみせたこともあり、売り一巡後は一進一退。引け際になって、売り方の買い戻しが入り下げ渋った。

JPX日経インデックス400は続落し、終値は前日比131.42ポイント安の1万3271.23だった。東証株価指数(TOPIX)は続落し、15.56ポイント安の1479.54で終えた。昨年12月6日以来約4カ月ぶりの安値を付けた。

東証1部の売買代金は概算で2兆2136億円。売買高は19億2407万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1722と、全体の85%を占めた。値上がりは221、変わらずは70銘柄だった。

個別では、トヨタやマツダ、いすゞが年初来安値を更新した。SUBARU、ソニーも下落した。日電産の下げも目立った。監査法人の意見表明がないまま2016年4〜12月期の連結決算を発表した東芝も売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも値を下げた。株式相場の先高観が後退し、証券の野村や大和が下落した。
竹内製作所が急落、前日ストップ安のローツェも大幅続落した。

一方、内需関連株の大東建やJR西日本が上昇。防衛機器の需要拡大期待から東京計器の上げが目立ったほか、石川製作所、豊和工業はいずれもストップ高に買われた。関西電や積ハウスが買われた。
日本エアーテック、コーナン商事も物色人気となった。ホシデン、吉野家ホールディングスなども上昇した。インフォマート、スギホールディングスも買いが優勢だった。

12日に東証1部に上場したLIXILビは、9時9分に公募・売り出し価格(公開価格)の2050円を5%下回る1947円で初値を付けた。午後は買いが優勢で、終値は公開価格を上回る2055円だった。LIXILグの完全子会社でホームセンター「ビバホーム」を展開する。

東証2部株価指数は、前日比32.54ポイント安の5502.36ポイントと7日続落した。
7日続落は、昨年3月29日〜4月6日以来約1年ぶり。
値上がり銘柄数は51、値下がり銘柄数は433となった。
個別では、中外鉱業、三井金属エンジニアリング、三井住建道路、大盛工業、森組など116銘柄が年初来安値を更新。昭和ホールディングス、川崎化成工業、アドバンテッジリスクマネジメントが売られた。

一方、アゼアス、スリーエフがストップ高。北日本紡績、日本アビオニクスなど4銘柄は年初来高値を更新。理経、日本タングステン、ピックルスコーポレーション、シャープが買われた。