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【大引け概況】
25日の日経平均株価は反発し、前日比196円62銭高の2万9499円28銭で終えた。
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前日に500円近く下落したため、主力銘柄に自律反発狙いの買いが入った。ただ、米市場が25日に休場となるため様子見の雰囲気も漂い、上値は限定的だった。
 
外国為替市場では1ドル=115円台での推移と円安に振れたことも輸出セクター中心にポジティブに働いた。前日の米国株市場では主要株指数が高安まちまちの展開で方向感の見えにくい地合いだったが、日本時間今晩の米国株市場が感謝祭による休場ということもあって、東京株式市場でも海外投資家の売買が低調となり全体商いもボリュームを欠いた。取引時間中のアジア株市場は高安入り混じる状況だったが、米株価指数先物が堅調な値動きを示したことは、市場センチメントの改善につながった。
 
買いが一巡すると日経平均は伸び悩んだ。25日は米市場が感謝祭の祝日で休場となるため、午後は日経平均の膠着感が強まった。市場では「米休場明けの相場動向を見極めるムードが広がった。日経平均の24日の下落分(471円)を埋めるには買い材料が乏しかった」との声が聞かれた。
 
市場では「手がかり材料に欠けることから、当面は米国のクリスマス商戦の動向を確認してからの対応となりそう」との声が聞かれた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1145億円と、8月27日以来およそ3カ月ぶりの低水準だった。売買高は9億5984万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1013、値下がりは1073、変わらずは97銘柄だった。
 
東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反発し、終値は前日比6.57ポイント高の2025.69だった。JPX日経インデックス400も3日ぶりに反発した。
 
 
 
業種別株価指数(全33業種)では、証券・商品先物取引業、鉱業、陸運業の上昇が目立った。下落は空運業、パルプ・紙、食料品など。
 
個別では、ソフトバンクグループがしっかり。東京エレクトロンが堅調でソニーグループも買いが優勢。ファナックや信越化も高かった。ファーストリテイリングが上昇し、旭化成と塩野義製薬も値を上げた。三井住友フィナンシャルグループが頑強な値動き。東洋電機製造がストップ高に買われ、フロンティア・マネジメントも値を飛ばした。ノーリツ鋼機が大幅高、低位ではFIGも大きく買われた。
 
半面、売買代金で群を抜くレーザーテックはやや売り物に押される展開となり、ANAホールディングス、味の素、スズキ、ZHD、IHIが安く、リクルートホールディングスなども軟調。ニトリホールディングスの下げも目立つ。アルコニックスが急落、OKKはストップ安に売られた。クックパッドが大きく利食われたほか、サインポスト、マーケットエンタープライズ、ペッパーフードサービスなども大きく値を下げた。
 
東証2部株価指数は前日比17.94ポイント安の7587.15ポイントと続落した。
出来高3億2111万株。値上がり銘柄数は178、値下がり銘柄数は226となった。
 
個別ではギグワークス、DNAチップ研究所、エスビー食品、STIフードホールディングス、日本調理機など17銘柄が年初来安値を更新。東京ソワール、Abalance、竹田印刷、富士ソフトサービスビューロ、バイク王&カンパニーが売られた。
 
 一方、光陽社がストップ高。カーチスホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。クリヤマホールディングス、ウェルス・マネジメント、南海プライウッド、フジコピアン、ナガホリは年初来高値を更新。いい生活、ミライノベート、ヴィス、日本伸銅、日本和装ホールディングスが買われた。