動画再生
【大引け概況】
5日の日経平均株価は3日ぶりに反発し、前日比164円86銭高の2万3300円09銭で終えた。
本日のマーケット動画
時間:00:01:18 容量:11.39M

過去のマーケット動画はこちら
 
米国が15日より前に米中通商協議における第一段階の合意を見込んでいるとの報道を受けた米国株高の流れを受け、買い先行で始まった。
短期志向の海外投資家による株価指数先物への買い戻しが入った。国内の経済対策への期待も支えとなり、上げ幅は一時220円を超えた。個人投資家などによる利益確定目的の売りが上値を抑えた。
 
政府はきょう、大型の経済対策を閣議決定する。インフラ整備などで恩恵を受ける鉄鋼株やセメント株を中心に物色が広がった。ただ週末の米雇用統計など海外経済指標を見極めたいとの空気も濃く、後場は膠着感が強まった。
 
市場では、「米中の貿易交渉で、米国が15日に予定する第4弾の関税引き上げの実施まで10日程度あるが、何も正式に決まったものはなく、期待感だけに支えられており、トランプ米大統領の発言に右往左往させられる場面も多そう」との見方があった。
 
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発。終値は前日比76.36ポイント高の1万5287.57だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発し、8.14ポイント高の1711.41で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆375億円。売買高は11億5389万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1275、値下がりは784、変わらずは98銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、鉄鋼、海運業、ガラス・土石製品の上昇が目立ち、下落は水産・農林業、サービス業、陸運業など。
 
個別では、村田製作所、キーエンスが堅調、ファナック、太陽誘電も買い優勢。日本製鉄と太平洋セメ、清水建も上昇した。SUMCOやアルプスアル、ソフトバンクグループ(SBG)も高い。サインポストは前日に続き一時値幅制限いっぱいに買われた。テー・オー・ダブリューが大幅高、太平洋セメントも物色人気。神東塗料、オルトプラス、ソリトンシステムズも値を飛ばした。
 
半面、資生堂、楽天、富士通、テルモ、リクルートが安く、JT、 NTTドコモも売りに押された。日本電産が冴えず、SMCも値を下げた。ダブル・スコープ、串カツ田中ホールディングスなどが急落、ガンホー・オンライン・エンターテイメントも大きく値を下げた。ベクトルが安く、曙ブレーキ工業も下落。内田洋行も利食われた。
 
 
東証2部株価指数は前日比2.12ポイント安の7172.62ポイントと3日続落した。
出来高1億1417万株。値上がり銘柄数は241、値下がり銘柄数は177となった。
 
個別では、児玉化学工業が年初来安値を更新。ハイパー、ギグワークス、ユーピーアール、松尾電機、イトーヨーギョーが売られた。
 
一方、大和重工がストップ高。インタートレードは一時ストップ高と値を飛ばした。富士古河E&C、弘電社、高田工業所、YE DIGITAL、日本和装ホールディングスなど29銘柄は年初来高値を更新。FRACTALE、広栄化学工業、IJTT、メタルアート、いい生活が買われた。