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前週末比133円25銭高の1万8797円88銭で取引を終えた。
米労働省が7日発表した3月の雇用統計で、失業率が約10年ぶりの水準まで低下した。米連邦準備理事会(FRB)による利上げが市場の想定通りに進むとの見方から、前週末の米国市場で長期金利が上昇した。
外国為替市場では円相場がやや円安方向に振れ、短期的な売買を手がける投資家から買い戻しが入った。

ただ、前週末に米国がシリアにミサイル攻撃を実施した。米朝関係の緊張感も高まっているうえ、エジプトでは9日にキリスト教の一派、コプト教の教会で相次ぎ爆発事件が発生した。地政学リスクへの警戒感は高まっており、上値は重かった。

市場からは「チャートは崩れかけているが、来週後半からは騰落レシオも上昇するとみられ、下値は堅そうだ。ただ、ここからリバウンドがあっても買い上がる材料に乏しく1万9000円オーバーは厳しいだろう」との声が聞かれた。

JPX日経インデックス400は続伸し、前週末比87.72ポイント高の1万3436.16だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、9.88ポイント高の1499.65だった。

東証1部の売買代金は概算で1兆9299億円と3月15日以来約1カ月ぶりに2兆円を下回った。売買高は17億3234万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1405と全体の70%を占めた。値下がりは504、変わらずは104銘柄だった。

個別では、トヨタやSUBARUが上昇した。三菱UFJも上げた。新日鉄住金も高い。製薬大手のヤンセンファーマとの提携を発表したペプドリは買われた。
2018年2月期の業績改善を見込むオンワードは大幅に上昇した。シンガポールの投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントの買い増しが伝わった東芝も上げた。
今期連結純利益が前期比3%増になりそうだと発表した高島屋は上昇した。
第2四半期の連結業績予想を上方修正したコシダカHDなどの上げも目立った。

一方、第1四半期の連結決算で営業利益61.4%減のファーストブラザーズや前期営業益5%減だったと発表した久光薬は大幅安だった。利益見通しを下方修正した島忠は年初来安値をつけた。花王も安い。HISも売られた。証券会社が投資判断を引き下げたロートも下げた。17年2月期の連結業績予想を下方修正したOlympicやデザインワンなどの下げも目立った。

東証2部株価指数は前週末比115.03ポイント安の5648.51ポイントと5日続落した。
値上がり銘柄数は272、値下がり銘柄数は154となった。

個別では日本和装ホールディングス、タビオ、キタムラ、テクノマセマティカル、エヌ・デーソフトウェアなど22銘柄が年初来安値を更新。シャープ、RVH、東京コスモス電機、マーキュリアインベストメント、東亜バルブエンジニアリングは値下がり率上位に売られた。
一方、ノダがストップ高。ジャパン・フード&リカー・アライアンス、京進、技研製作所、日本アビオニクス、東海汽船など6銘柄は年初来高値を更新。ファステップス、アゼアス、アピックヤマダ、エスティックが買われた。