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【大引け概況】
5日の日経平均株価は3日続伸、前日比436円80銭高の2万1085円94銭で取引を終えた。節目の2万1000円を上回ったのは、8月2日以来およそ1カ月ぶり。
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世界景気の先行きに対する楽観的な見方が急速に広がるなか、前日のNYダウなど主要株価指数が反発した流れを引き継ぎ、押し目買いや買い戻しが優勢でスタートした。
 
香港政府が「逃亡犯条例」の撤回を表明し、大規模デモによる混乱がいったん収束に向かうとの期待が高まったほか、英下院が欧州連合(EU)離脱延期法案を可決したことを受け、「合意なき離脱」の可能性が低下したとして、投資家心理が改善した。
 
さらに取引時間中に中国の国営新華社通信などが、米中両国が閣僚級の通商協議を10月に再開すると報道したことが好感されると、東エレクやソニーなど半導体・ハイテク関連を中心に全面高となり、一時515円高まで上げ幅を拡大した。
 
ただ午後に入ると、国内投資家による戻り売りが出て伸び悩んだ。
 
市場では「極端なリスク回避ムードが修正された」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は反発し、27.65ポイント高の1534.46で終えた。JPX日経インデックス400も反発、終値は前日比247.95ポイント高の1万3712.05だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆4800億円、売買高は13億4803万株だった。値上がり銘柄数は1966で全体の9割超を占めた。値下がりは157、変わらず27だった。
業種別株価指数は情報・通信業、電気機器、輸送用機器、銀行業、サービスなど全33業種が上昇した。
 
個別では、ファーストリテイリング、アドバンテスト、ファナック、キーエンスなどが上昇した。エムスリーが急伸、KLabも高い。東邦亜鉛、川崎汽船も買われた。アトラは4日連続のストップ高、タツモ、三城ホールディングス、ゴールドウインなども大幅高となった。
 
半面、任天堂、味の素、ZOZO、NTT、カカクコム、サイバーエージェントなどが下落した。東京ドームが大幅安、ワイヤレスゲート、明和産業、ブックオフグループホールディングスなども売られた。enishも安い。
 
東証2部株価指数は3日ぶり反発した。前日比35.29ポイント高の6367.85ポイントだった。
出来高8146万株。値上がり銘柄数は296、値下がり銘柄数は110となった。
 
個別では、インタートレードがストップ高となり、ダイトーケミックスは一時ストップ高となった。明豊ファシリティワークス、JFEコンテイナー、ミダック、天昇電気工業、スターフライヤーなど6銘柄は年初来高値を更新した。パス、ユーピーアール、アオイ電子、田岡化学工業、三精テクノロジーズが買われた。
 
一方、南海辰村建設、日本リーテック、魚喜、リヒトラブ、ソマールなど6銘柄が年初来安値を更新した。ウインテスト、ダイコー通産、那須電機鉄工、エヌリンクス、ヤシマキザイが売られた。