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【大引け概況】
9日の日経平均株価は続落した。終値は前日比45円11銭安の2万2868円71銭だった。
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9日の日経平均株価は続落した。終値は前日比45円11銭安の2万2868円71銭だった。日経平均は前場中盤から大勢二段上げとなった。主力株を中心に幅広く買われ、一時470円近い上昇で1992年1月以来25年10カ月ぶりにフシ目となる2万3000円大台を突破した。その後、下げに転じ下落幅は400円に迫る場面もあった。日中値幅(安値と高値の差)は859円と米大統領選があった16年11月9日の1315円以来の大きさとなった。
 
日経平均が2万3000円を上回り、さらに一段高となると株価指数先物を売っていた投資家が損失の拡大を警戒してオプションのコール(買う権利)に大口の買いを入れた。
この結果、オプション価格から算出する日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)が大きく上昇し、それをきっかけにプログラムに沿って機械的に売買する投資家から売りが急激に増えた。
 
JPX日経インデックス400は反落。終値は前日比25.17ポイント安の1万6119.73だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、4.49ポイント安の1813.11で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で4兆9935億円と2014年11月4日以来の高水準。売買高は27億4775万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1111、値上がりは858、変わらずは65銘柄だった。
 
個別では、HOYAや東エレク、キーエンスが上昇した。新日鉄住金と国際石開帝石も高く、アステラスと花王も上げが目立った。
 また、中小型株は全体波乱どこ吹く風で大きく買いを集める銘柄も多く、エー・アンド・デイ、ヘリオス テクノ ホールディング、スターティアがストップ高となり、ニチイ学館やテイカ、As−meエステールなども一時値幅制限いっぱいに買われる人気となった。
 
一方、売買代金上位を占めたソニーは10日ぶりに反落した。三菱UFJフィナンシャル・グループ、ソフトバンクグループ、トヨタ自動車などいずれもマイナス圏で引けた。日産自とブリヂストンも下落した。
 
 
東証2部株価指数は前日比76.73ポイント安の6847.16ポイントと反落した。
値上がり銘柄数は138、値下がり銘柄数は327となった。
個別では,ジオスター、リード、ヨネックス、大運、ショクブンが年初来安値を更新。小島鉄工所、アサヒ衛陶、ASTI、北日本紡績が売られた。
 
一方、富士ピー・エス、ユニバンス、上原成商事がストップ高。三井住建道路、金下建設、北陸電話工事、アルトナー、北海道コカ・コーラボトリングなど37銘柄は年初来高値を更新。新華ホールディングス・リミテッド、川崎化成工業、セブンシーズホールディングス、ササクラが買われた。