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【大引け概況】
12日の日経平均株価は反発し、前日比188円17銭高の2万3520円01銭で終えた。
 
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年初来高値を更新し、2018年10月5日以来、約1年1カ月ぶりの高い水準を付けた。
前日の米株高や円相場の下落基調に加え、香港情勢への警戒感が根強いなかで香港ハンセン指数が落ち着いて推移したことが買い安心感につながった。
ファーストリテなど指数寄与度の大きい値がさ株に買いが入り、前場から強含みの展開だった。
 
後場中ごろから株価指数先物に断続的な買いが入り、上げ幅を210円超まで拡大する場面があった。目立った材料はなかったため、短期筋の仕掛け的な買いや売り方の買い戻しが主導したとの見方があった。
利益確定の動きを急ぐ様子はなく、日経平均、TOPIXともに取引終了にかけて強含んだ。米主要株価指数が過去最高水準となり、「株高自体が投資家心理を上向かせている」という。前日急落した香港株もこの日はしっかりした値動きとなるなど、特に悪材料がなかったこともあり、底堅さの目立つ一日となった。
 
市場からは「ショートを振った投資家が買い戻せざるを得ないほど強い動きだ。日経平均は終値で2万3300円を割り込まない日が続き、下値が堅い。ただ、ここから買ってどれだけ取れるかを考えるとなかなか踏み出せないのではないか」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は4日続伸。終値は前日比51.71ポイント高の1万5267.68だった。東証株価指数(TOPIX)は6日続伸し、5.64ポイント高の1709.67で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆2015億円。売買高は12億5976万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1270、値下がりは787、変わらずは96だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、建設業、石油・石炭製品、証券・商品先物取引業、パルプ・紙などが上昇した。下落はゴム製品、非鉄金属など。
 
個別では、任天堂が買われ、ソニーも上昇した。ファーストリテイリングも1000円超の上昇をみせた。東エレク、アドテストなど値がさ株が上昇。大塚HDやファミマ、鹿島なども上げた。太陽誘電も高い。ダイフク、ヤクルト本社の上げ足も目立つ。福島銀行がストップ高。東芝プラントシステムが急騰、ツクイも値を飛ばした。サニーサイドアップ、応用地質も物色人気となった。
 
半面、ソフトバンクグループ、トヨタ自動車が冴えず、オリエンタルランドも値を下げた。エーザイも軟調。三井金属や大平金属が急落。ソースネクストが大きく値を下げ、サンフロンティア不動産、ブイ・テクノロジーも大幅安、日立や楽天、ラウンドワンも下落した。
 
東証2部株価指数は前日比91.54ポイント高の6994.09ポイントと4日続伸した。
出来高2億1035万株。値上がり銘柄数は232、値下がり銘柄数は176となった。
 
個別では西芝電機がストップ高。天昇電気工業は一時ストップ高と値を飛ばした。YE DIGITAL、ダイナックホールディングス、マイスターエンジニアリング、ジオスター、オーナンバなど21銘柄は年初来高値を更新。那須電機鉄工、ウイルコホールディングス、明星電気、ヒラノテクシード、オーウイルが買われた。
 
一方、省電舎ホールディングス、小島鉄工所が年初来安値を更新。ウェルス・マネジメント、アイスタディ、レオクラン、ASTI、三谷商事が売られた。