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【大引け概況】


26日の日経平均株価は小幅に続落し、前日比14円17銭(0.04%)安の3万2668円34銭で終えた。
 
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25日の米株式市場でNYダウ平均は26.83ドル高と12日続伸、ナスダック総合指数は+0.60%と続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見ムードが強かったが、米7月消費者信頼感指数が予想を上回り2年ぶりの高水準を記録すると景気への楽観的な見方が相場を徐々に押し上げた。また、主要ハイテク企業の決算を期待した買いも入り、相場は終日堅調に推移した。米株高を受けて日経平均は22円45銭高からスタート。ただ、為替の円安の一服感が意識されるなか下落に転じると一時200円近く下げて3万2500円を割り込む場面もあった。
 
外国為替市場で円相場が円高・ドル安基調で推移し、株価の重荷だった。米国で25日の取引終了後に発表されたマイクロソフトなどの決算を受け、日本時間26日の取引でハイテク株が多い米ナスダック100株価指数の先物が下落したことも売りを促した。
 
チャート上では25日移動平均(3万2810円、25日時点)が上値抵抗線として意識されている。市場では「18日まで上昇基調にあった25日移動平均が足元で下落基調に転じていることも投資家心理の重荷だった」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は4営業日ぶりに反落し、2.29ポイント(0.10%)安の2283.09で終えた。JPXプライム150指数は0.23ポイント(0.02%)安の1035.54だった。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆7807億円で、5月2日(2兆6675億円)以来2カ月半ぶりの低水準だった。売買高は12億6862万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は945と全体の5割強を占めた。値上がりは775銘柄、変わらずは115銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)はゴム製品、輸送用機器、鉱業、海運業などが下落。上昇はパルプ・紙、電気・ガス業など。
 
個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇を受けてレーザーテック、ルネサス、スクリン、アドバンテストの半導体株が高い。中外薬や大塚HD、花王が買われた。神戸製鋼所、東京製鐵の鉄鋼、UACJ、東邦チタニウム、大紀アルミニウムの非鉄金属のほか、SMC、日ぺHDなど景気敏感株や中国関連株が堅調。ソフトバンクとの業務提携が材料視されたソースネクスト、国内証券の新規買い推奨が好感された富士紡HDが急伸。OBCは決算を手掛かりに大幅高となった。
 
一方、イビデン、太陽誘電、芝浦メカトロニクスなどのハイテクの一角のほか、直近買われていたトヨタ、デンソー、ホンダ、三菱自動車、マツダなど自動車関連株が下落。ダイキンやオリンパスも売られた。サイボウズは月次業績を受けて急落。決算を材料にKOA、富士通ゼネが大幅安となり、シマノ、コメリも売られた。IHIは共同開発に参画していたエアバス小型機に搭載されているエンジンに関するネガティブな報道で大きく下落。任天堂は外資証券のレーティング格下げが嫌気された。