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【大引け概況】
23日の日経平均株価は大幅反落した。終値は前日比604円04銭安の2万2010円78銭だった。
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大引け間際には取引時間中として8月16日以来およそ2カ月ぶりに節目の2万2000円を下回る場面があった。
 
前日の米国株安を受けて、朝方から8割以上の銘柄が下げる全面安の展開が続き、日経平均株価の下げ幅は600円を超えた。主要企業の18年9月中間決算発表を控えて見送り気分が強い中、下落幅の拡大とともに投資家心理が悪化。午後に入り売りが膨らみ、一段安となった。
 
中国政府が表明した景気対策強化や民間企業支援の方針を受けて、前日に急伸していた中国・上海総合指数が23日は大きく下げ、景気減速への懸念が改めて意識された。
上海株につれ、韓国や台湾などアジア各国・地域の主要な株価指数が軒並み下落した。東京株式市場ではソフトバンクなどの値がさ株に加え、東エレクなど電気機器株の下げが目立った。
 
市場関係者からは「大口のファンドによる解約売りが出た可能性がある」と指摘する声が聞かれた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5724億円、売買高は14億528万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は2015と全体の9割を占めた。値上がりは79、変わらずは14銘柄だった。
 
東証株価指数(TOPIX)も大きく反落し、終値は前日比44.59ポイント安の1650.72だった。3月23日の年初来安値を下回り、昨年9月15日以来およそ1年1カ月ぶりの安値水準となった。
JPX日経インデックスも反落。終値は前日比404.30ポイント安の1万4618.24と、年初来安値を下回った。
 
業種別株価指数では、33業種すべてが下落。特に金属製品、ガラス・土石製品、建設業、パルプ・紙の下げが目立った。
 
個別では、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリング、任天堂などが軟調、ソニー、東京エレクトロン、コマツも下落した。テルモやKDDIが安い。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも値を下げた。今期業績見通しの下方修正を発表したLIXILグループは値下がり率トップで急落した。ブレインパッドが大幅下落、日立化成、日本ライフライン、TOTOなども大きく下げた。
 
一方、カシオやキリンHDは小幅高となった。トヨタ自動車は底堅さを発揮した。LIFULLがストップ高に買われ、インソース、フォーバルも高い。マネックスグループが物色人気となり、セラク、ソフトブレーンが上昇、クラリオン、大陽日酸も買いを集めた。

 
 東証2部株価指数は前日比115.52ポイント安の7150.20ポイントと6日ぶり反落した。
出来高8080万株。値上がり銘柄数は83、値下がり銘柄数は344となった。
 
個別では、川金ホールディングスがストップ安。田辺工業、三光マーケティングフーズ、セイヒョー、オーミケンシ、SFPホールディングスなど28銘柄は年初来安値を更新。TBグループ、ファーマフーズ、トーヨーアサノ、青山財産ネットワークス、プレミアグループが売られた。
 
一方、エスティックがストップ高。マックスバリュ東北、システム情報、京進、インテリジェント ウェイブ、川金ホールディングスなど7銘柄は年初来高値を更新。パス、クロスキャット、阪神内燃機工業、旭松食品、DNAチップ研究所が買われた。