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【大引け概況】


24日の日経平均株価は小幅反発し、前週末比29円15銭(0.10%)高の2万8593円52銭で終えた。

 
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医薬品株や旅行関連などに買いが入る一方、上値は重かった。日米の主要企業の決算発表を控えて様子見ムードが広がっているうえ、直近までの上昇の反動で上値では利益確定売りが出やすかった。
 
日経平均は午前に上げ幅を100円超に広げて18日に付けた年初来高値(2万8658円)を上回る場面があったが、午後に入ると上げ幅を縮小した。欧米景気の先行きに慎重な見方が多いなかで、決算シーズンを前に半導体関連や海運株には売りが目立った。27〜28日に日銀の金融政策決定会合を控えているのも手控えムードにつながった。
 
取引開始後に円相場が円安・ドル高方向に振れたことが輸出株などの株価を支え、また、大型連休を前に旅行・観光関連株に資金が向かい、相場の支えとなった。一方、今週から発表が本格化する主要企業の3月期決算などを見極めたいとして後場は積極的な買いが見送られ、日経平均は前場の中頃に高値をつけた後は上値が重く、取引終了前に伸び悩んだ。
 
東証株価指数(TOPIX)は4営業日ぶりに小幅反発し、前週末比2.28ポイント(0.11%)高の2037.34で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆507億円。売買高は8億2685万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1135と、全体の約6割だった。値下がりは614銘柄、変わらずは87銘柄だった。
 
 

業種別株価指数(33業種)では空運業、陸運業、医薬品などが上昇。海運業、鉄鋼、銀行業などは下落した。
 
個別では、JALなど空運株、JR東海など鉄道株、藤田観光などホテル株、中外薬、第一三共、テルモ、など薬品株が高く、ソフトバンクグループ(SBG)、メルカリ、楽天銀行、資生堂、三菱重、ニデック、任天堂が上げた。
 
一方、川崎船など海運株、神戸鋼など鉄鋼株、東エレク、アドテストなど半導体関連株が安く、信越化、レーザーテック、みずほが下げた。個別の材料では、24年3月期営業利益が21.2%減予想と発表した東製鉄、同じく35.1%減予想と発表したアジュバン、配当方針の変更と24年2月期減配予想を発表したリソー教育、4月度の既存店売上高が1.7%減となった西松屋チェが軟調な展開となった。