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【大引け概況】
27日の日経平均株価は大幅反発し、前日比724円83銭高の1万9389円43銭と、この日の高値で引けた。
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新型コロナウイルスの感染拡大に対応する大型の米経済対策が早期に成立するとの期待から、前日のNYダウ工業株30種平均が急伸した。米株高の流れを引き継ぎ、幅広い銘柄に買いが先行した。きょう27日は3月期決算企業の期末配当の権利付き最終売買日にあたり、配当の権利取りや配当の再投資に絡んだ買いも相場を押し上げた。
 
外国為替市場では円高が進行。株式を売却して現金化し、基軸通貨のドルにいち早く換金しようとする「パニック的な動きは収まった」形だ。
しかし、円高とともに金や米国債価格も値上がりしていることは、「投資家のリスク回避姿勢が払拭されていない証拠」とも言える。株価の戻りは一時的にすぎず、再び下値を模索する可能性がありそうだ。
 
JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比532.04ポイント高の1万3058.23だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、60.17ポイント高の1459.49で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆9093億円。売買高は23億6833万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1995と全体の約9割を占めた。値下がりは148、変わらずは25銘柄だった。
 
 

業種別株価指数(33業種)は、電気・ガス業、精密機器、医薬品などの上昇が目立ち、下落は石油・石炭製品のみ。
 
個別銘柄では、東京ガスが高く、テルモ、武田、アステラス薬、第一三共なども買われた。ソフトバンクG、任天堂が値を上げ、ファーストリテが切り返した。トヨタが大幅高で、ファナック、ソニー、東エレク、キーエンスもしっかり。巣ごもり需要が期待されるNTTドコモは約18年ぶりの高値を付けた。KDDIは強含んだ。丸紅が反発した。
 
半面、JXTG、出光興産、リコーが安い。7&iHDやJフロントが甘く、楽天、電通Gも値を下げた。
 
 
東証2部株価指数は前日比113.13ポイント高の5432.09ポイントと反発した。
出来高5128万株。値上がり銘柄数は251、値下がり銘柄数は186となった。
 
個別では、新内外綿、アゼアス、川本産業、田岡化学工業、スガイ化学工業など8銘柄がストップ高。ダイコー通産は一時ストップ高と値を飛ばした。ブルドックソース、はごろもフーズは昨年来高値を更新。セコニック、昭和化学工業、日本製罐、アイスタディ、マナックが買われた。
 
一方、櫻護謨、リバーホールディングスが昨年来安値を更新。TBグループ、大丸エナウィン、光陽社、ワイズテーブルコーポレーション、PALTEKが売られた。