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【大引け概況】



25日の日経平均株価は続伸し、終値は前週末比84円98銭(0.26%)高の3万3254円03銭だった。

 
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前週末22日の米株式市場では、NYダウが小幅に反落したものの、ハイテク株は堅調でナスダック指数は上昇した。米インフレ鈍化に伴う米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ期待が支援材料となった。これを受け、東京株式市場も朝方は買いが先行する展開となり、日経平均株価は一時200円を超える上昇となった。
 
しかし、今晩は海外の主要市場はクリスマスの祝日で休場となるなか、市場参加者は限られ全体相場は薄商いだった。売買代金は節目の3兆円を割り込んだ。半導体関連株などが底堅く推移したが、海運株が急落したことも警戒された。
 
買い一巡後は伸び悩んだ。25日の欧米主要市場が休場となるため、上値追いの雰囲気に乏しく、次第に利益確定や戻り待ちの売りが増えた。日経平均への寄与度は大きくないが、大手海運株が急落し、投資家心理の悪化による持ち高調整の売りも観測された。
 
前週に強い値動きが目立っていた海運株が総じて軟調推移となるなか、投資マインドに悪影響を及ぼしたとみられる。
日経平均は心理的な節目の3万3500円に接近すると上値が重くなる。新規の手掛かり材料に乏しいだけに、上値追いは難しいとの見方が増え始めている。また、今年最終週に入り、市場参加者が減少傾向にあるなか、短期筋の売買に振らされやすい需給状況となる。まずは祝日明け後の海外市場の動向を待ちたいところだろう。


 
 
東証株価指数(TOPIX)は小幅続伸した。終値は0.97ポイント(0.04%)高の2337.40だった。下げに転じる場面もあった。JPXプライム150指数は続伸し、1.94ポイント(0.18%)高の1051.32で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆4958億円と8カ月ぶり低水準だった。売買高は9億5278万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は632と全体の4割弱にとどまった。値下がりは984銘柄、横ばいは43銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では、ゴム製品、精密機器、医薬品などが上昇した。下落は海運業、パルプ・紙など。
 
個別銘柄では、レーザーテックや東京エレクトロン、ディスコが高く、ソシオネクストやルネサスエレクトロニクスが堅調。ソニーグループや村田製作所がしっかり。ソフトバンクグループ(SBG)やファーストリテイリングが値を上げた。トヨタ自動車や三菱重工業、武田薬品工業が買われ、オリエンタルランドやニトリホールディングスが上昇した。
 
半面、日本郵船、川崎汽船、商船三井といった海運株は運賃上昇の思惑後退で急落。アドテストやオリンパスも安い。三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループなど銀行株も軟調だった。東京電力ホールディングスや資生堂、スズキも売られた。日本製鉄、三菱ケミカルグループ、日産自動車、楽天グループも値を下げた。