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【大引け概況】
26日の日経平均株価は3日続落し、前日比37円61銭安の2万3631円88銭で終えた。
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朝方は為替の円高・ドル安一服で買い安心感が広がり、日経平均株価は128円高の2万3797円まで値を上げた。その後は為替が再び円高・ドル安方向に振れたことから伸び悩み、午後はマイナス圏に値を消した。
 
外国為替市場で円相場が節目の1ドル=110円を前に下げ渋り、円高への警戒感がじわりと強まった。
輸出産業の採算悪化を警戒する雰囲気につながり、利益確定売りの勢いが増した。週末を控えて主力株の一角に持ち高調整を目的とした売りも出やすかった。
 
一方、クボタなど環太平洋経済連携協定(TPP)の恩恵を受けるとみられる銘柄の一角は上げた。トランプ米大統領が条件付きながらTPPへの復帰を検討する考えを示し、連想買いが広がった。
 
強いドルを志向するとの25日のトランプ米大統領の発言を受け、円高の進行はいったん一服したが、警戒感は依然強い。
市場関係者からは「円高・ドル安の相場が反転すると考えるのは、まだ時期尚早。しばらくは為替に神経質に反応する展開が続きそうだ」との指摘があった。
 
JPX日経インデックス400も3日続落し、前日比59.65ポイント安の1万6637.47で終えた。東証株価指数(TOPIX)も3日続落。終値は5.17ポイント安の1879.39だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆9075億円。売買高は15億3427万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は876。値上がりは1079、変わらずは109銘柄だった。
 
個別では、金融の三菱UFJや三井住友FGなどメガバンクが下げた。JXTGや三菱商も下落。モノタロウの値下がりが目立った。富士通ゼネラルが急落、ショーケース・ティービーも大きく利食われた。MonotaRO、サイバーエージェントが大幅下落した。
 
半面、トヨタが上昇。コマツやソニー、任天堂も上げた。米ウォルマート・ストアーズとの提携を発表した楽天が大幅高となった。インターネットイニシアティブが物色人気となった。千代田化工建設が急伸、KOA、ネクステージも値を飛ばした。
 
東証2部株価指数は前日比28.46ポイント安の7655.62ポイントと3日続落した。
値上がり銘柄数は247、値下がり銘柄数は210となった。
 
個別では、杉村倉庫、アオイ電子、セントラル総合開発<、スリープログループ、ダイハツディーゼルが売られた。
 
一方、KIホールディングス、大和自動車交通、アシードホールディングスがストップ高。大盛工業、富士ピー・エス、TTK、福留ハムなど38銘柄は昨年来高値を更新。要興業、東京インキ、フジオーゼックス、ヤマシナ、ゼットが買われた。