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【大引け概況】
日経平均株価は前日比344円97銭安の2万1033円76銭、東証株価指数(TOPIX)は26.64ポイント安の1582.85と、いずれも続落した。
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この日から実質的な新年度の相場となり、世界経済の減速懸念を背景に、朝方は値がさの電気機器株などに利益確定売りが目立った。
英国の欧州連合(EU)離脱問題やトルコの信用不安を警戒し、海外ヘッジファンドなどの株価指数先物売りが続いた。下げ幅は400円を超え、取引時間中としては3営業日ぶりに2万1000円を割り込む場面があった。
 
午後に「中国の李克強(リー・クォーチャン)首相が『中国経済の下押し圧力は十分に支えられる』と述べた」と伝わりやや下げ渋る場面もあったが、反発力は限定的だった。
 
市場では「3月期末を前に機関投資家の参加が見込まれないなかで、上昇・下落のどちらに動くにしても値動きが荒くなっている。投資資金に余裕を持ちながら『突っ込み買いの吹き値売り』で対処したい」との声が聞かれた。
また、ドイツ半導体大手の業績予想の下方修正が嫌気され、半導体関連株の下落が目立った。「中国の自動車向けが低迷しており、下期の回復は厳しい」との指摘があった。
 
JPX日経インデックス400は続落し、終値は前日比227.18ポイント安の1万4090.94だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、26.64ポイント安の1582.85で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆2696億円、売買高は12億2478万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1878、値下がりは229、変わらずは31だった。
 
業種別株価指数(33業種)では、石油・石炭製品、海運業、倉庫・運輸関連業の下落が目立った。上昇は空運業の1業種だった。
 
個別では、KDDIやキーエンス、SMCが売られ、ソニーやテルモ、ユニファミマも軟調。トヨタ自動車も下落した。ファーストリテイリング、武田薬品工業も安い。河合楽器製作所が急落、群馬銀行、三井E&Sホールディングスなども大きく売り込まれた。ディー・エル・イー、スパークス・グループが下落、フージャースホールディングスも安い。
 
半面、任天堂が堅調、アドバンテストや日水、トレンドは高い。GMOクラウドが急騰、ダイコク電機、ブイキューブなども値を飛ばした。神戸物産、enishも物色人気となった。JPホールディングス、サイボウズも大きく買われた。

 東証2部株価指数は前日比46.06ポイント安の6760.17ポイントと続落した。出来高3891万株値。
上がり銘柄数は145、値下がり銘柄数は279となった。
 
個別では、KHC、ダイハツディーゼル、ヤギが昨年来安値を更新。RVH、パス、ピーエイ、タクミナ、ウェルス・マネジメントが売られた。
 
一方、カワセコンピュータサプライがストップ高。金下建設、エスプール、北日本紡績など4銘柄は昨年来高値を更新。省電舎ホールディングス、光陽社、野崎印刷紙業、プレミアムウォーターホールディングス、川口化学工業が買われた。