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【大引け概況】
12日の日経平均株価は続伸した。前日比159円18銭高の2万1870円56銭で取引を終了した。
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2018年12月5日以来およそ4カ月ぶりとなる年初来高値を更新した。東証株価指数(TOPIX)は、1.12ポイント安の1605.40だった。
 
きょうは買い優勢で始まった後、朝方に値を消す場面もあったが、その後は次第高の展開となった。外国為替市場で円安・ドル高が進み投資家心理の支えになった。
 
午前には前日比で下落する場面は、安川電が発表した20年2月期の業績予想が市場予想を下回り、他の上場企業も慎重な業績見通しを示すのではないかとの警戒感から売りが先行した。米主要企業の19年1〜3月期の決算発表の本格化を前に積極的にリスクを取る投資家は限られ、直近上昇が目立っていた銘柄には利益確定売りも出た。
 
決算が好感されたファーストリテが8%近い上昇、投資先の米ウーバーテクノロジーズによる上場申請が材料視されたソフトバンクGが5%近い上昇となり、2銘柄で日経平均を約220円押し上げた。主力株に手掛かりが出て、日経平均の上昇につながった。
 
市場からは「後場はジリジリと上昇し、買い戻しを誘ったようだ。日経平均は年初来高値に進んだが、200日移動平均線(2万1888円)で抑えられており、来週はSQ値とともに同線を超えられるかどうかが注目される。クリアできれば、2万2000円は通過点になろう」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比16.58ポイント安の1万4271.91だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆2522億円。売買高は11億0178万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は809、値下がりは1219、変わらずは113だった。
 
業種別株価指数(33業種)は情報・通信業、その他製品、サービス業などが上昇し、下落は石油・石炭製品、鉱業、医薬品など。
 
個別では、ファーストリテイリングが商いを伴い急上昇、ソフトバンクグループも活況高。ソニー、トヨタ自動車も堅調。任天堂やリクルート、T&Dも買われた。スペースバリューホールディングスが値幅制限いっぱいに買われ、コシダカホールディングスも出来高急増で大幅高。前日ストップ高のローツェも続急騰となった。CSP、デザインワン・ジャパンなども急伸。千代田化工建設も物色人気となった。
 
半面、キーエンスが値を下げ、武田薬品工業も軟調、セブン&アイ・ホールディングスも安い。資生堂も冴えない。出光興産や大日本住友、日揮も下げた。ローソンが値下がり率トップに売り込まれたほか、パイプドHD、エムアップ、島忠なども大幅安。戸建て住宅などで建築基準に関する不適合が判明したと発表した大和ハウス工業も大きく値を下げ、かんぽ生命保険、サンリオも下落した。
 
東証2部株価指数は5日続落した。前日比71.83ポイント安の6819.87ポイントだった。
出来高3969万株。値上がり銘柄数は172、値下がり銘柄数は241となった。
 
個別では、エヌリンクスがストップ安となった。あじかん、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート、スーパーバッグ、トーヨーアサノ、ジオスターなど11銘柄は年初来安値を更新した。FRACTALE、大和重工、ショクブン、ウインテスト、川金ホールディングスが売られた。
 
一方、神島化学工業、東亜石油、神鋼環境ソリューション、宇野澤組鐵工所、日本フェンオールなど7銘柄が年初来高値を更新した。スリーエフ、鉄人化計画、寺岡製作所、光陽社、東亜バルブエンジニアリングが買われた。