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【大引け概況】
26日の日経平均株価は反発した。前日比104円29銭高の2万2319円61銭で終え、2月27日以来およそ2カ月ぶりの高値を付けた。
 
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前日に好業績を発表した東エレクが買いを集め、日経平均株価を押し上げた。東エレク以外の半導体関連株にも買いが波及したほか、円安・ドル高傾向を背景に自動車など輸出関連銘柄も全般的に値上がりした。

25〜26日に発表された米アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)や韓国のサムスン電子の決算も好調で、シリコンウエハーの信越化などの関連株に物色が広がった。

ただ、日経平均が高値を付けたのは前場の中盤で、その後は買いの勢いが鈍り、後場はこう着感が強まった。
海外ヘッジファンドや個人投資家などの利益確定売りが出て上値を抑えた。主要企業の3月期決算発表が本格化する中、決算内容を見極めたいという空気も広がった。

JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比49.29ポイント高の1万5668.96だった。
東証株価指数(TOPIX)も反発し、4.40ポイント高の1772.13で終えた。

東証1部の売買代金は、2兆7856億円。売買高は15億2037万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1243、値下がりは765、変わらずは75銘柄だった。

個別では、アイルランドの製薬大手に対する巨額の買収提案で急落していた武田が反発した。4月に完全子会社化した仮想通貨交換業コインチェックの業績を明らかにしたマネックスGはストップ高で終えた。ファストリや日電産、ソニーも高い。
東京エレクトロンが8%を超える大幅高となったほか、日本電産も大きく水準を切り上げた。ローム、川崎重工業が買われたほか、バリューコマース、日本航空電子工業、イソライト工業も値を飛ばした。ペッパーフードサービスも高い。
 
一方、昼に発表した18年3月期の連結決算が減益だったアステラスが下落。ファナックや任天堂、コマツも安い。
三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも冴えない動き。エムアップが大きく下値を探ったほか、日本車両製造も大幅安。第一工業製薬は一時ストップ安に売り込まれた。ヴィンクス、enish、LIFULLなどが下げた。
 
東証2部株価指数は前日比4.90ポイント高の7087.33ポイントと5日続伸した。
出来高8200万株。値上がり銘柄数は213、値下がり銘柄数は237となった。
 
個別では、魚喜、三光マーケティングフーズ、ジェイ・エス・ビー、フライトホールディングス、東亜石油など10銘柄が年初来高値を更新。ビート・ホールディングス・リミテッド、東京ボード工業、インスペック、ダイベア、アイケイが買われた。
 
一方、新内外綿、サイバーステップ、朝日印刷、広栄化学工業、西川ゴム工業など8銘柄が年初来安値を更新。
大和自動車交通、セブンシーズホールディングス、堀田丸正、富士通フロンテックが売られた。